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ギフティ【4449】

  • ギフティが9月20日、マザーズに新規上場
  • eギフトサービスのプラットフォーム企業
上場市場 マザーズ
予想価格1,250円
上場日2019年09月20日
天野秀夫
天野秀夫
ギフティ(4449)のサムネイル
初値期待度3
上場後株価期待度4
上場時話題性5
事業成長性5
事業収益力4

ギフティが9月20日、マザーズに新規上場/eギフトサービスのプラットフォーム企業

ギフティ(4449)が9月20日、東証マザーズに新規上場する。2010年8月に設立された同社は、マレーシアの現地法人と同社で構成され、個人、法人、自治体を対象とした各種eギフトサービスの企画・開発・運営などを手掛ける。

eギフトとは「ソーシャルギフト」「電子ギフト」とも呼ばれ、誕生日や記念日などで感謝やお礼の気持ちを思い立った瞬間に、メールやLINE、フェイスブックなどSNSを利用して気軽に贈ることができるプレゼントのことで、ギフトシーンとして定着しつつある。

サービスカテゴリーは4つに分類されており、①個人がeギフトを購入することができる「gifteeサービス」(売上高の13.3%)、②法人がキャンペーン等での利用を目的にeギフトを購入することができる「giftee for Businessサービス」(同43.9%)、③飲食店・小売店等の企業がeギフトの生成・販売・流通・決済・実績管理を行うことができるシステムをクラウドを利用したネットワーク経由(SaaS)で提供する「eGift System」(同33.9%)、④地域通貨の電子化ソリューションを提供する「Welcome! STAMP」(同8.9%)がある。

なかで、個人ユーザーが主体の「gifteeサービス」はアプリまたはWebブラウザ上でeギフトを選択し、クレジットカード等により購入してメール、SNSで受け取る人に送付することができるシステムで、2019年6月末時点の会員数は125万人となっている。また、「giftee for Businessサービス」は、顧客の保険会社への来訪や住宅展示場への来場のお礼などとして需要が拡大している。大口ユーザーとしてローソン、KDDI、スターバックスコーヒージャパンなどがある。

業績も好調で、2019年12月期業績は売上高17.74億円(前期比58.2%増)、経常利益5.28億円(同86.6%増)、当期利益3.58億円(同80.7%増)見込み。第2四半期(1-6月)経常利益は3.08億円で通期計画に対する進捗率は58%強となっている。

ギフティ(4449)の基本情報

企業名株式会社ギフティ
会社URLhttps://giftee.co.jp/
証券コード・市場 マザーズ (4449)
上場予定日2019年09月20日
業種 情報・通信業
事業内容個人、法人、自治体を対象とした各種eギフトサービスの企画・開発・運営等
本社所在地東京都品川区東五反田5-10-25
社長太田睦
設立年月2010年08月10日
決算期12月末
上場前資本金511,835千円

事業の特徴と魅力

ギフティ(4449)は、各種eギフト(ソーシャルギフト)サービスのプラットフォーム企業です。メールやLINE、フェイスブックなどのSNSを通じてギフトが贈れることが特徴です。ソーシャルギフト事業としては、LINRやジャックス、ソフトバンクグループなどが参入していますが、ギフティは実質的なパイオニア企業、トップ企業と言っていいでしょう。

既存の上場企業で厳密な類似企業はありません。小売、コンビニや外食業界などとも親和性が高いビジネスで、三越伊勢丹、丸井グループも株主となっています。少額の商品を手軽に贈るのに適しているというサービスの特徴から、個人だけでなくキャンペーンなど法人需要が増していることから、成長性十分や事業領域と見ることができます。業界地位を上場を契機に固めることになるか注目です。

初値予想

想定価格 1,250円
仮条件 1,300円〜 1,500円
公開価格 1,500円
初値予想 2,400円

初値予想と上場後の見込み

ギフティ(4449)の想定価格1250円から試算した想定時価総額は310.4億円、市場からの資金吸収額は63.1億円で。東証マザーズ上場の中型案件に当たります。

コーヒーやドーナツなど数百円程度のeギフトを購入して、メールやSNSを使って贈ることができるユニークな事業を個人、法人、自治体を対象に展開しており、話題性は十分です。業績も黒字化しており、変化率も高く話題性は抜群です。

その一方で、公開株式数が500万株規模もあり、ロックアップは価格の解除条項があり、ベンチャーキャピタルの保有も多く、初値は公開価格の2倍以下に抑えられそうです。しかし、厳密な類似対象企業は上場していないことから、上場後も好パフォーマンスが期待できます。

IPOスケジュール

抽選申込(BB)期間 2019-09-03〜 2019-09-09
当選発表(公開価格決定)日 2019-09-10
購入申込期間 2019-09-11〜 2019-09-17

IPO当選株数
※単位は株

公募株数 800,000
売出株数(OAを含む) 4,249,300
当選株合計 5,049,300

おすすめのネット証券

ギフティ(4449)の主幹事証券は野村証券です。みずほ証券、大和証券、SMBC日興証券と国内大手に加え、SBI証券マネックス証券松井証券とネット証券も揃い踏みの幹事団構成となっています。

一方、大株主にはロックアップが掛かっているものの、ベンチャーキャピタルを中心に価格の解除条項が付与されています。上場時の売出し後でもベンチャーキャピタルの保有株式は残るので、上場後の需給の重石となる可能性があります。

このほか、大株主ではありませんが、DeNA、三越伊勢丹、丸井グループなども株式を保有しています。

株主構成

氏名比率ロックアップの有無
太田睦19.79%上場日から90日間
KDDI新規事業育成2号投資事業13.58%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
ジャフコSV4共有投資事業13.22%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
鈴木達哉7.25%上場日から90日間
梅田裕真6.39%上場日から90日間
柳瀬文孝6.05%上場日から90日間
(株)インスパイア3.65%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
KDDI新規事業育成投資事業3.65%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
(株)ジェーシービー3.47%継続保有の意向
(株)SMBC信託銀行信託口3.47%継続保有の意向

マザーズの新スター銘柄に

ギフティ(4449)、数百円程度のコーヒーやドーナツといったeギフトを購入して、メールやSNSに送るサービスは今後大きく普及する可能性を秘めています。今回の株式上場を機にサービスと会社を知る人が増えて、需要を喚起しそうです。

取扱いギフトの一例を見ると「スターバックスコーヒー」「上島珈琲店」「サーティワンアイス」「ミスタードーナツ」「一蘭」「日比谷花壇」「カラダファクトリー」「レコチョク」「Hulu」などバラエティに飛んでいます。株主優待でも活用されそうです。ギフティは従来から株式上場が期待されていた銘柄で機関投資家も関心を示してくるでしょう。マザーズの新しいスター銘柄となりそうです。

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