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ジーニー【6562】

  • ジーニーが12月18日、マザーズに新規上場
  • ネット広告の収益化システムを提供するソフトバンク系企業
上場市場 マザーズ
予想価格1,220円
上場日2017年12月18日
天野秀夫
天野秀夫
ジーニー(6562)のサムネイル
初値期待度5
上場後株価期待度4
上場時話題性4
事業成長性4
事業収益力4

ジーニーが12月18日、マザーズに新規上場/ネット広告の収益化システムを提供するソフトバンク系企業

ジーニー(6562)が12月18日、マザーズに新規上場する。同社の特徴は、ウェブサイトやスマートフォンアプリ上に、閲覧者に合った広告を瞬時に選択し表示させる技術を用いて、インターネットメディアや広告主の広告収益を最大化させるシステムを提供することにある。自社開発の「GenieeSSP」が主力サービスで、広告枠を閲覧するユーザーごとに、リアルタイムビッディング技術によって、オークション形式で選択される広告を配信するシステムとなっている。

「GenieeSSP」に寄って蓄積された大量の広告配信データと顧客基盤を活用して、広告サービス「GenieeDSP」「GenieeDMP」、マーケティングオートメーションツール「MAJIN」サービスの提供を行っている。「GenieeSSP」の利用で広告が配信されると広告表示回数に応じ、広告主から広告料がジーニーに支払われる。一方、ジーニーはインターネットメディア事業者に広告配信回数などに応じた広告掲載料を支払うという収益モデルになっている。

新聞・雑誌、ラジオ・テレビのマスコミ4媒体と比べて高い成長を維持しているインターネット広告に位置する同社の業績は好調。国内外の通信キャリアや有力企業と資本業務提携し、OEM提供やデータ連携を推進。前3月期売上高の25%が日本のヤフー(4689)向けで、続いて米グーグル向けが13%。議決権の34.9%を保有するソフトバンクグループ(9984)に属している。

創業3年年目の2012年から海外事業に着手し、シンガポール、ベトナム、インドネシア、タイに現地法人を設立するなど海外展開も積極的に推進している。

ジーニー(6562)の基本情報

企業名株式会社ジーニー
会社URLhttps://geniee.co.jp
証券コード・市場 マザーズ (6562)
上場予定日2017年12月18日
業種 サービス業
事業内容インターネットメディアの広告収益最大化プラットフォーム「GenieeSSP」を主軸としたアドテクノロジー事業
本社所在地東京都新宿区西新宿七丁目20番1号
社長工藤智昭
設立年月2014年04月14日
決算期3月末
上場前資本金766,769千円

事業の特徴と魅力

ジーニー(6562)の特徴は、最先端のネット広告ビジネスを手掛けるアドテクノロジーを持つベンチャー企業です。最先端のアドテクベンチャーとしての評価は高く、アドテク企業の中では知名度も高い企業となっています。ちなみに、アドテクノロジーとは、広告に関する技術全般を表す言葉として、具体的には広告配信技術や流通技術などなどが含まれます。

大株主の第2位にソフトバンク(9984)、同第6位にトランスコスモス(9715)の名があるように、すでにアドテク業界ではそれなりの地位を固めた企業でもあります。また、自社開発の広告収益最大化プラットフォーム『GenieeSSP』顧客のリピート率が95%超と、顧客からの支持が厚いことが業績成長を支えています。シンガポール、ベトナム、インドネシア、タイに進出済みでアジア展開でも実績を積んでいることも評価材料になります。

初値予想

想定価格 1,220円
仮条件 1,220円〜 1,350円
公開価格 1,350円
初値予想 2,800円

初値予想と上場後の見込み

まず、想定価格1220円から見た時価総額は210億円弱、市場からの資金吸収額は18億4000万円で、マザーズのIPOとしては中規模案件といえるでしょう。野村証券が主幹事を務める、ど真ん中のIT系IPOとしては8月マザーズに上場したUUUM(3990)以来となります。UUUMは公開価格から3.26倍の初値4955円でデビューしています。また、直近の野村主幹事銘柄としてはポエック(9264)が公開価格から4.37倍の初値と爆裂スタートとなっています。

すららねっと(3998)、ナレッジスイート(3999)、歯愛メディカル(3540)と同時4名柄の上場という点が需給のマイナス要因ですが、初値は公開価格の倍のスタートが有力です。また、スタートの値ごろ感がいいことから、上場後も積極的な買いを呼び込んで上値を広げるでしょう。

IPOスケジュール

抽選申込(BB)期間 2017-11-30〜 2017-12-06
当選発表(公開価格決定)日 2017-12-07
購入申込期間 2017-12-08〜 2017-12-13

IPO当選株数
※単位は株

公募株数 1,023,000
売出株数(OAを含む) 481,200
当選株合計 1,504,200

IPO申込みにおすすめのネット証券

野村主幹事銘柄という視点からすると、13日のマツオカコーポレーション(3611)、14日のアルヒ(7198)、20日の森六(4249)、21日のプレミアグループ(7199)と前後に連なる中で、最も初値期待が大きく人気化が予想されます。ただ、当選株数が1,504,200株と比較的多く、積極的な参加姿勢でいいでしょう。SBI、カブドットコム、SMBC日興などからネット参加できる案件です。

大株主にソフトバンク(9984)とトランスコスモス(9715)があるほか、ベンチャーファンドが複数見られます。公開価格の1.5倍での解除条項があり、ここらあたりが売れの波乱要因として意識されます。

幹事証券リスト

証券会社割当率割当株数当選本数
主幹事野村証券87.01%1,138,20011,382
幹事SBI証券5.00%65,400654
三菱UFJモルガン3.00%39,200392
大和証券2.00%26,100261
SMBC日興証券2.00%26,100261
いちよし証券0.99%13,000130

株主構成

氏名比率ロックアップの有無
工藤 智昭38.84%上場日から90日間
ソフトバンクグループインターナショナル32.70%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
廣瀬 寛4.62%上場日から90日間
吉村 卓也4.36%上場日から90日間
AT-Ⅰ投資事業4.19%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
トランス・コスモス2.88%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
NICE SATISFY LIMITED2.34%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
Fenox Venture Company1.50%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
アンカー・アドバイザーズ TMT3号投資1.27%
YJ1号投資0.70%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除

期待膨らむアドテクノロジー・ベンチャー企業、早期1部指定も

ジーニー(6562)は会社設立7年目、最先端のアドテクノロジー・ベンチャー企業として、以前から上場候補として取り沙汰されていた銘柄です。類似企業として見ることが出来るファンコミュニケーションズ(2461)、ユナイテッド(2497)、Voyage(3688)、D.A.コンソーシアムホールディングス(6534)、オプト(2389)などのIPO時の人気ぶりを見ても、同社のデビューが成功することは想像に難しくありません。また、これらの企業の多くが比較的短時間で東証1部に指定されてることから、上場後も引き続き市場の関心を集める企業となりそうです。

株価面でも、時価総額、資金吸収、上場タイミングなどから初値に過度な過熱感は生まれず、上場後も上昇トレンドを描く期待が持てます。

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