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ギークス【7060】

  • ギークスが3月20日、マザーズに新規上場
  • IT人材事業を柱にゲーム開発も
上場市場 マザーズ
予想価格1,930円
上場日2019年03月20日
天野秀夫
天野秀夫
ギークス(7060)のサムネイル
初値期待度3
上場後株価期待度4
上場時話題性3
事業成長性4
事業収益力3

ギークスが3月20日、マザーズに新規上場/IT人材事業を柱にゲーム開発も

ギークス(7060)が3月20日、東証マザーズに新規上場する。2007年8月に設立されたIT人材事業の会社を基礎に、2012年に海外市場調査・マーケティング会社をシンガポール、2013年には英語・エンジニア留学のスクール事業拠点をフィリピンに設立するなど、その活動を海外にも広げてきた。

ITフリーランスとは、企業に属さず個人事業主として活動し、システムやソフトウエアなどの開発に従事するエンジニアやデザイナーのこと。その技術、経験等を企業に提供し、一方で企業の持つ案件をデータベース化し、両社のマッチングを推進することが主要事業となっている。

ITフリーランスは、案件検索サイト「ギークスジョブ」を通じて、情報の獲得や営業代行を依頼し、ギークスが企業との仲介役になり、安定的な受注とサポートを提供する。顧客企業から指揮命令を受ける労働者派遣事業や成果物を保証する請負事業とは異なり、ITフリーランスにとって一定の自由度が確保されていることが特徴だ。

このほか、フィリピンに子会社を設立し、エンジニア留学、英語留学を提供するスクール事業を展開するほか、「ゲーム」「動画」「インターネット」の合計5事業を展開している。

ゲーム事業は大手ゲームメーカーなどのゲーム配信事業者と協業・パートナーシップを組む形態を採用し、スマートフォン(スマホ)向けネイティブアプリゲームの企画・開発・運営を受託している。動画事業は、主にパチンコ・パチスロなどの遊技機系とスマホゲーム・アプリのプロモーションビデオなどを手掛ける。特にVR(仮想現実)・AR(拡張現実)、プロジェクションマッピング、ホログラムなど新技術を活用した動画コンテンツの制作にチャレンジしている。インターネット事業はゴルフ専門情報サイト「グリッジ」の運営だ。

今2019年3月期業績は5事業すべてで増収を見込み、売上高20.56億円(前期比18.4%増)、経常利益5.07億円(同33.7%増)と増収増益を見込む。第3四半期(4-12月)時点の経常利益は4.72億円で。通期予想に対して93%に達している。

ギークス(7060)の基本情報

企業名ギークス株式会社
会社URLhttps://geechs.com/
証券コード・市場 マザーズ (7060)
上場予定日2019年03月20日
業種 サービス業
事業内容ITフリーランスの働き方を支援し、企業向けに技術リソースのシェアリングを提供するIT人材事業
本社所在地東京都渋谷区道玄坂2-11-1
社長曽根原稔人
設立年月2007年08月23日
決算期3月末
上場前資本金419,941千円

事業の特徴と魅力

企業に属さず個人事業主として活動するITフリーランスと企業をマッチングさせる「IT人材」事業を柱に「IT人材育成」「ゲーム」「動画」「インターネット」の5分野に事業領域を広げていることが特徴です。なかで、ゲーム事業は大手ゲームメーカーなどのゲーム配信事業者と協業・パートナーシップを組み、スマートフォン(スマホ)向けネイティブアプリゲームの企画・開発・運営を受託し代表的なタイトルとしてはリズムゲーの「アイドリッシュセブン」を手掛けています。

インターネット事業ではゴルフ専門情報サイトを運営するなど多彩な事業に乗り出していることも特徴です。

初値予想

想定価格 1,930円
仮条件 1,800円〜 1,930円
公開価格 1,930円
初値予想 2,800円

初値予想と上場後の見込み

ギークス(7060)の想定価格1930円から試算した想定時価総額は97.5億円、市場からの資金吸収額は18億円で東証マザーズ上場の中型案件となります。大株主にベンチャーキャピタルが存在し、公開株式数が93万1500株と多いことから初値の抑制材料となるでしょう。事業的にIT系の人材事業とゲームの受託開発を手掛けている珍しいパターンです。

ロックアップは公開価格の1.5倍での解除条項があり、この価格である2895円あたりが初値のメドでしょう。ゲームでビッグ・ヒットを出せば上場後の株価は飛ぶ可能性を秘めています。

IPOスケジュール

抽選申込(BB)期間 2019-03-05〜 2019-03-11
当選発表(公開価格決定)日 2019-03-12
購入申込期間 2019-03-13〜 2019-03-18

IPO当選株数
※単位は株

公募株数 622,000
売出株数(OAを含む) 309,500
当選株合計 931,500

おすすめのネット証券

主幹事はSMBC日興証券。日興はこのギークス(7060)から、gooddaysHD(4437)、NATTY SWANKY(7674)、フレアス(7062)と4社連続での主幹事を務めることになる。幹事団は準大手・中堅が揃い、岡三オンラインとDMMからも参加が可能となっている。

一方、大株主の主要関係者には180日間のロックアップが掛かっているが、ベンチャーキャピタルには解除条項がついており、公開価格の1.5倍に当たる2895円上では売り圧力が強まる可能性がある。

第5位大株主の加賀電子(8154)は2017年にギークスが実施した第三者割当増資を引き受けてのもの。両社はアミューズメント、インターネット、VR(仮想現実)等の分野で協業関係を構築している。

幹事証券リスト

証券会社割当率割当株数当選本数
主幹事SMBC日興証券91.30%850,5008,505
幹事SBI証券2.61%24,300243
東洋証券1.74%16,200162
エース証券0.87%8,10081
水戸証券0.87%8,10081
岩井コスモ証券0.87%8,10081
岡三証券0.87%8,10081
いちよし証券0.87%8,10081

株主構成

氏名比率ロックアップの有無
曽根原稔人38.38%上場日から180日間
(同)ベインパートナーズ36.74%上場日から180日間
WMグロース3号投資事業有限責任組合14.95%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
みずほ成長支援投資事業有限責任組合2.54%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
加賀電子(株)1.08%継続保有の意向
丸山大 0.86%上場日から180日間
(株)グッドスマイルカンパニー0.72%上場日から180日間
佐久間大輔0.57%継続保有の意向
成末千尋0.37%
桜井敦 0.37%
高原大輔0.37%

上場後に活躍が期待できる銘柄に

ギークス(7060)は人材派遣、人材育成をメーンとしながらゲーム開発、動画制作、ゴルフサイト運営と事業が多岐にわたることから、投資の焦点がボケる可能性があります。逆に、上場後は手掛かり材料豊富な材料株として活躍する可能性も高まります。ゲーム事業における代表的な開発案件としては、リズム系ゲームの「アイドリッシュセブン」があります。

フィリピンに子会社を設立して事業化しているエンジニア留学、英語留学のスクール事業は2013年のスタートでこの領域のパイオニア的存在ともなっていることが特徴です。新規上場時は公開株式数の多さなどから初値が抑制されるとの見方が主流です。ただ、この需給面でのマイナス要因が晴れてくれば上場後に活躍できる銘柄です。

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