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フロンティア・マネジメント【7028】

  • フロンティア・マネジメントが9月28日、マザーズに新規上場
  • M&A案件に強い経営コンサルティング企業
上場市場 マザーズ
予想価格2,260円
上場日2018年09月28日
天野秀夫
天野秀夫
フロンティア・マネジメント(7038)のサムネイル
初値期待度2
上場後株価期待度3
上場時話題性3
事業成長性3
事業収益力3

フロンティア・マネジメントが9月28日、マザーズに新規上場/M&A案件に強い経営コンサルティング企業

フロンティア・マネジメント(7038)が9月28日、東証マザーズに新規上場する。経営コンサルティング事業、M&Aや組織再編に関わるファイナンシャル・アドバイザリー事業、再生支援事業などを行う。同社を親会社として上海の連結子会社、国内の持分法適用会社3社でグループ構成されている。産業再生機構の出身者が創業メンバーの中心を占めて、その解散年である2007年が同社の設立年となっている。

産業再生機構時代の案件を通じたノウハウを継承し、多様なバックグラウンドを持つ専門家を一つのチームとして自社に専門家集団として抱えることが特徴だ。代表取締役の一人である松岡真宏氏は小売のトップアナリストとして知名度が高い。

事業セグメントは「経営コンサルティング事業」、「ファイナンシャル・アドバイザリー事業」、「再生事業」、「その他事業」から構成されており、前12月期実績でみたあり揚高構成比は各46.7%、43.0%、6.5%、3.8%。

主力の、経営コンサルティング事業は、顧客企業の経営戦略の立案、中期経営計画の策定から実行支援、常駐型で実行支援を行う経営執行支援などのサービスを提供している。幅広い業界に対し、各産業の特性に応じた各種ソリューションを提供できる点が強みとなっている。

同じく主力事業のファイナンシャル・アドバイザリー事業は、M&A戦略の立案、対象企業の選定・アプローチ、クロージングまでのM&Aを一貫して行う。M&A件数では過去7年間で上位10位にランキング入りして、大手金融機関と並ぶ実績を残している。中国上海子会社のほか、シンガポール支店、ニューヨーク支店、欧米、インドの海外提携先の開拓などを通じて、海外ネットワークの拡大を図っていることも強みだ。

今2018年12月期の業績は、売上高が前期比11.3%増の43.2億円、経常利益が同81.3%増の4.6億円と増収増益の見通しだ。

フロンティア・マネジメント(7028)の基本情報

企業名フロンティア・マネジメント株式会社
会社URLhttp://www.frontier-mgmt.com/
証券コード・市場 マザーズ (7028)
上場予定日2018年09月28日
業種 サービス業
事業内容経営コンサルティング、M&Aアドバイザリー、経営執行支援、事業再生支援
本社所在地東京都千代田区九段北三丁目2番11号
社長大西正一郎
設立年月2007年01月04日
決算期12月末
上場前資本金158,137千円

事業の特徴と魅力

代表取締役の大西正一郎氏と松岡真宏氏はともに代表取締役であり筆頭株主と、事実上のダブル・トップ体制といってもいいでしょう。なかで、松岡真宏氏は小売のトップアナリストとして業界では名の知れた人物です。このほか、創業メンバーは産業再生機構(2007年に解散)の出身者が中心となっていることが特徴です。

メーンの経営コンサルティング事業では、マネジメントチームを派遣して常駐型の経営執行支援を行うサービスが拡大しています。大型のM&A案件の有無で、業績数字は大きくブレてくることに注意が必要です。

初値予想

想定価格 2,260円
仮条件 2,160円〜 2,260円
公開価格 2,260円
初値予想 2,500円

初値予想と上場後の見込み

フロンティア・マネジメント(7038)の想定価格2260円から試算した想定時価総額は64.5億円、市場からの資金吸収額は13.5億円で、東証マザーズ上場の中型案件となります。経営コンサルティング、M&Aアドバイザリー、経営執行支援というビジネスモデルに新規性、新鮮味はありません。同日に大型上場案件のワールド(3612)がかぶっていることからも、大幅な初値の上昇は期待薄です。

また、大株主上位10位のうち6名のみに解除条項なしのロックアップが90日間が掛かっています。全体では、その上場前株式の70.88%にロックアップが掛かるにとどまっています。緩めのロックアップからも上場後のパフォーマンスは厳しい展開が予想されます。

IPOスケジュール

抽選申込(BB)期間 2018-09-10〜 2018-09-14
当選発表(公開価格決定)日 2018-09-18
購入申込期間 2018-09-19〜 2018-09-25

IPO当選株数
※単位は株

公募株数 270,000
売出株数(OAを含む) 328,000
当選株合計 598,000

おすすめのネット証券

フロンティア・マネジメント(7038)の主幹事証券はみずほで、幹事団はSMBC日興SBI、岡三などで固められています。また、幹事団には入っていませんが、マネックス証券岡三オンライン証券からも申し込みが可能となっています。

大株主は、代表取締役の2名が筆頭株主になっており、ロックアップは解除条項なしの90日間が6名に掛かっています。上場前株主には、自社持ち株以外では事業・金融法人、ベンチャーキャピタルの所有はなく、全て個人となっています。

株主構成

氏名比率ロックアップの有無
大西 正一郎29.87%上場日から90日間
松岡 真宏29.87%上場日から90日間
フロンティア・マネジメント(株)11.92%
矢島 政也6.40%上場日から90日間
村田 朋博2.25%上場日から90日間
合田 泰政2.04%
西田 明徳1.26%上場日から90日間
光澤 利幸1.23%上場日から90日間
大谷 聡伺0.92%
矢野 勝治0.75%

M&A実績によって収益にブレ

フロンティア・マネジメント(7038)は、M&A案件に強い経営コンサルタント企業です。経営コンサルタント企業は上場企業も多く、その特徴をマーケットや投資家に知らしめるのが難しい業種です。

同社の場合は、2007年に解散した産業再生機構の出身者が中心となっている強みがどこまでアピールできるかがポイントとなっています。また、成約できるM&A規模の案件によって、収益のぶれが大きくなる特徴があります。

ちなみに、会社側の今12月期経常利益見込みは4.61億円ですが、1-6月の中間期経常利益は4.51億円と進捗率は96%超となっています。人員の積極採用、ホームページリニューアル、広告宣伝費の増加というコスト増を上げていますが、上方修正の可能性が高いことは明らかです。

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