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フロンティアインターナショナル【7050】

  • フロンティアインターナショナルが2月28日、マザーズに新規上場
  • イベント・キャンペーンプロモーションを展開
上場市場 マザーズ
予想価格2,290円
上場日2019年02月28日
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天野秀夫
天野秀夫
フロンティアインターナショナル(7050)のサムネイル
初値期待度3
上場後株価期待度4
上場時話題性3
事業成長性4
事業収益力3

フロンティアインターナショナルが2月28日、マザーズに新規上場/イベント・キャンペーンプロモーションを展開

フロンティアインターナショナル(7050)が2月28日、東証マザーズに新規上場する。同社は、イベントやキャンペーンプロモーション、販促品、人材派遣、コンテンツ、ホームページ、販売促進の企画・制作・運営企業だ。

1990年に設立され、子会社4社、関連会社2社で構成される。大手のたばこメーカー、飲料メーカーと取引を開始し、国内では大阪、福岡、海外では中国、インドネシアに拠点を持つ。

同社の事業内容はプロモーション事業の単一セグメントで、「イベントプロモーション」「キャンペーンプロモーション」「PR」「スペースプロデュース」「デジタルプロモーション」「店頭販売支援事業」の6つの機能に分類される。中核となるイベントプローションでは、クライアントの新製品イベントや体験展示会、ネットゲームのファンイベント、企業のインナーイベントを手掛けている。キャンペーン・プロモーションでは、デイスプレイ、景品などの販促品キャンペーンを受託している。

今4月期業績は売上高130.72億円(前期比7.2%増)、経常利益10.65億円(同1.8%増)、当期利益7.01億円(同1.7%減)を見込んでいる。今期はイベントプロモーションのか案件受注が好調に推移し、上期では前年同期比4.5%増で推移するとともに、下期も大型案件の受注に成功している。なお、当期利益が減益となっているのは、前期に適用があった租税特別措置について、今期の適用可否を慎重に見ていることを理由としている。

フロンティアインターナショナル(7050)の基本情報

企業名株式会社フロンティアインターナショナル
会社URLhttp://www.frontier-i.co.jp/
証券コード・市場 マザーズ (7050)
上場予定日2019年02月28日
業種 サービス業
事業内容イベント・PRや店頭販売等の総合プロモーション事業
本社所在地東京都渋谷区渋谷3-3-5
社長河村康宏
設立年月1990年06月19日
決算期4月末
上場前資本金33,675千円

事業の特徴と魅力

中国・上海、インドネシアにも拠点を置くイベントプロモーション企業として注目できます。会社の沿革を見ると、1998年に「大手飲料メーカーより、史上初のボトルキャップ景品キャンペーンを受託」とあります。一時は大ブームとなったボトルキャップ・キャンペーンの元祖のようです。イベント事業の環境は良好で、現在、会社側が注力しているデジタルコンテンツ分野の動向が注目点となってくるでしょう。

初値予想

想定価格 2,290円
仮条件 2,290円〜 2,410円
公開価格 2,410円
初値予想 3,400円

初値予想と上場後の見込み

フロンティアインターナショナル(7050)の想定価格2290円から試算した想定時価総額は99.7億円、市場からの資金吸収額は20.3億円で、東証マザーズ上場の中型案件となります。

今4月期の会社側1株利益予想は167.88円で、想定価格のPERは13.6倍、実績PBRは2.7倍強となり、想定価格に過度な割高感はありません。同社の事業領域であるイベント事業は東京五輪の開催を控えて事業環境に恵まれて、上場後は業績に沿った評価が期待できます。

ただ、同日に前人気が高いスマレジ(4431)が上場することで、初値人気はこちらに奪われそうです。初値がやや抑えられた形でも、大株主のロックアップは価格の解除条項無しで180日間としっかりかかっているので上場後は好需給が注目されそうです。投資妙味は十分です。

IPOスケジュール

抽選申込(BB)期間 2019-02-13〜 2019-02-19
当選発表(公開価格決定)日 2019-02-20
購入申込期間 2019-02-21〜 2019-02-26

IPO当選株数
※単位は株

公募株数 171,600
売出株数(OAを含む) 713,400
当選株合計 885,000

おすすめのネット証券

主幹事証券はSMBC日興で、SBI、みずほ、マネックス証券、三菱モルガンとネット系を中心にコンパクトな体制となっています。カブドットコム証券からも参加が可能となっています。

一方、大株主構成は上場前で19株主しかなく、一部、事業法人があるもののほとんどが会社関係者の個人で占められベンチャーキャピタルも無いことが特徴で、売り圧力は限定的と考えられるでしょう。

また、第10位大株主の(株)シュン・トクラ・アンド・アソシエイツは、山口百恵。ピンクレディーで著名な作詞・作曲家でもある都倉俊一氏が社長を務める会社で、来年10月までは継続保有の意向を2018年10月の第三者割当増資時に示しています。

幹事証券リスト

証券会社割当率割当株数当選本数
主幹事SMBC日興証券90.05%693,000693
幹事SBI証券3.99%30,700307
みずほ証券1.99%15,300153
マネックス証券1.99%15,300153
三菱UFJモルガン1.99%15,300153

株主構成

氏名比率ロックアップの有無
河村 康宏62.51%上場日から180日間
渡邊 伸一郎13.40%上場日から180日間
古井 貴13.40%上場日から180日間
三晃繊維工業(株)4.47%上場日から180日間
宗像 恒和3.57%上場日から180日間
江口 貴宣0.63%上場日から180日間
松本 正樹0.54%上場日から180日間
野口 光幸0.45%上場日から180日間
乗松 正0.31%上場日から180日間
(株)シュン・トクラ・アンド・アソシエイツ0.22%継続保有の意向

類似企業に増額修正と株高が相次ぐ

イベントなどのプロモーションの企画・制作・運営関連企業としては、電通(4324)、博報堂DY(2433)を頂点に乃村工藝社(9716)、丹青社(9743)、テー・オー・ダブリュー(4767)、博展(2173)、ヒビノ(2469)といった企業が類似対象と考えられます。いずれもラグビーワールドカップ、東京五輪や大阪万博等の開催を控えて事業環境が良好で、業績の増額修正銘柄が多いことが特長です。

大型案件などの受注や国内でのビックイベントの決定時には人気化する性格を持つ企業です。事業環境が追い風の中でIPOすることはプラスでしょう。余談ですが経営コンサルタント事業を手掛けるマザーズ上場のフロンティア・マネジメント(7038)と混同しないようにしましょう。

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