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フリー【4478】

  • フリーが12月17日、マザーズに新規上場
  • クラウド会計ソフトのシェアトップ企業
上場市場 マザーズ
予想価格1,800円
上場日2019年12月17日
天野秀夫
天野秀夫
フリー(4478)のサムネイル
初値期待度3
上場後株価期待度4
上場時話題性4
事業成長性4
事業収益力2

フリーが12月17日、マザーズに新規上場/クラウド会計ソフトのシェアトップ企業

フリー(4478)が12月17日、東証マザーズに新規上場する。2012年7月9日に設立された同社は、スモールビジネス向けクラウドERP(基幹系情報システム)サービスを展開している。クラウド会計ソフトの代表的な企業として知名度は高く、国内シェアでトップの地位を占めている。「クラウド会計ソフトfreee」は、個人事業主及び中小法人向けに提供している統合型クラウド会計ソフトで、統合型クラウド人事労務ソフト「人事労務freee」も手掛けている。

このほか、商品ラインナップとしては、「クラウド給与計算ソフトfreee」、「会社設立freee」、「開業freee」、「申告freee」などがある。また、2018年10月に連結子会社フリーファイナンスラボを設立し、2019年6月に「資金繰り改善ナビ」をリリース。

今2020年6月期の業績は、売上高が前期比53.7%増の69.4億円、経常損益は31.2億円の赤字(前期は28.5億円の赤字)と増収の一方で赤字拡大の見通しとなっている。

なお、会社側では、中小企業における会計ソフトウェア利用率は54.1%、そのうちクラウド会計普及率は14.5%にとどまり、スモールビジネス向けのクラウドERP市場は今後も高い成長が見込まれると予想し、先行投資を進めている。ユーザー拡大に向けて中国銀行やきらぼし銀行と業務提携するなど、金融機関との連携も推進している。

フリー(4478)の基本情報

企業名フリー株式会社
会社URLhttps://corp.freee.co.jp/
証券コード・市場 マザーズ (4478)
上場予定日2019年12月17日
業種 情報・通信業
事業内容スモールビジネス向けクラウドERPサービスの提供
本社所在地東京都品川区西五反田2-8-1
社長佐々木大輔
設立年月2012年07月09日
決算期6月末
上場前資本金100,000千円

事業の特徴と魅力

フリー(4478)はスモールビジネス向けクラウドERPサービスを提供する企業で、クラウド会計ソフトのシェアナンバーワン企業として知られています。

中小企業等を対象にクラウド会計ソフトを提供しており、その数は中小企業を中心に100万事業所で利用されています。事業形態がサブスクリプションモデルであることも特徴の一つで、会計分野におけるクラウド化はまだ進んでおらず成長余地が大きい分野です。

初値予想

想定価格 1,800円
仮条件 1,800円〜 2,000円
公開価格 2,000円
初値予想 2,000円

初値予想と上場後の見込み

ユニコーン企業として以前からIPOが期待されていた銘柄ですが、公開規模が大きく初値は公開価格を割り込む懸念もあります。また、公募株数18,566,000株の内訳が当初予定の「国内2,952,000株、海外2,483,200株」から「国内167,100株、海外5,268,100株」へと変更されました。これは国内での人気が芳しくないと判断されそうです。

今年上場したクラウド関連の大型IPOとしては、Chatwork(4448)とSansan(4443)がありますが、いずれも現状の株価はいずれも公開価格を下回っています。赤字IPOでもあり上場後も厳しい展開となる可能性があります。

IPOスケジュール

抽選申込(BB)期間 2019-12-03〜 2019-12-06
当選発表(公開価格決定)日 2019-12-09
購入申込期間 2019-12-10〜 2019-12-13

IPO当選株数
※単位は株

公募株数 5,435,200
売出株数(OAを含む) 13,130,800
当選株合計 18,566,000

おすすめのネット証券

マザーズの超大型案件だけに幹事団は大規模となっています。主幹事証券は三菱モルガン、大和、メリルリンチ日本の3証券ですが、筆頭格は三菱モルガンとなっています。大手・準大手証券、インターネット証券が揃っていますが、岡三証券マネックス証券の名前は見られません。

大株主には価格解除条項のついていないロックアッブが掛かり、上位大株主には「上場日から360日間」という珍しく長期のロックが掛かっています。また、リクルート、LINEが大株主に名を連ねています。

幹事証券リスト

証券会社割当率割当株数当選本数
主幹事三菱モルガン54.66%3,044,60030,446
幹事大和証券28.85%1,607,10016,071
メリルリンチ日本1.63%90,600906
SBI証券8.05%448,1004,481
野村証券3.69%205,5002,055
みずほ証券1.37%76,100761
岩井コスモ証券0.27%15,100151
東洋証券0.27%15,100151
楽天証券0.27%15,100151
いちよし証券0.13%7,50075
エース証券0.13%7,50075
ちばぎん証券0.13%7,50075
東海東京証券0.13%7,50075
松井証券0.13%7,50075
丸三証券0.13%7,50075
水戸証券0.13%7,50075

株主構成

氏名比率ロックアップの有無
佐々木大輔24.90%上場日から360日間
DCM VI, L.P.11.66%上場日から360日間
A-Fund, L.P.6.84%上場日から360日間
IVP Fund II A, L.P.5.04%上場日から180日間
(株)リクルート4.81%上場日から360日間
横路隆4.75%上場日から360日間
LINE(株)4.42%上場日から180日間
Palace Investments Pte. Ltd.3.72%上場日から180日間
(株)SMBC信託銀行3.17%上場日から180日間
東後澄人3.14%上場日から180日間

業績

売上高(千円)経常利益当期利益1株当たりの純利益純資産額1株当たり純資産額配当(円)自己資本比率自己資本利益率
2017年6月期(実績)1,202,144-2,205,591-2,257,697-64.584,041,540-154.940.0077.3
2018年6月期(実績)2,414,913-3,399,297-3,399,297-92.88692,875-247.820.0019.4
2019年6月期(実績)4,516,950-2,850,936-2,778,440-68.274,510,056-287.970.0056.8
2020年6月期(予想)6,941,000-3,127,000-3,135,000-76.100.000.000.00.0

好材料と悪材料が交錯する大型IPO銘柄に

フリー(4478)は、マザーズとして超大型案件の需給面の厳しさと赤字での上場、また12月というIPOのラッシュ時期というマイナス要素を抱えてのデビューとなります。その一方で、クラウド会計ソフトのシェアトップの高い知名度と成長性、クラウド関連、サブスクリプション関連という人気化要素も抱えています。

海外売出しも実施し海外投資家の持ち株比率も上昇しそうで、その海外投資家の動向に株価は影響を受けそうです。

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