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イーソル【4420】

  • イーソルが10月12日、マザーズに新規上場
  • 組込み型ソフト開発企業、車載型でデンソーと合弁
上場市場 マザーズ
予想価格1,470円
上場日2018年10月12日
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天野秀夫
天野秀夫
イーソル(4420)のサムネイル
初値期待度4
上場後株価期待度4
上場時話題性3
事業成長性4
事業収益力3

イーソルが10月12日、マザーズに新規上場/組込み型ソフト開発企業、車載型でデンソーと合弁

イーソル(4420)が10月12日、東証マザーズに新規上場する。1975年に制御系ソフトウエアの受託開発企業として設立され、「組込みソフトウエア事業」と「センシングソリューソン事業」を事業セグメントとして持つ。製造業各社に対してソフトウエア製品の販売と受託開発、コンサルティングサービスなどを提供し、顧客基盤は国内外の自動車、デジタル家電、産業機器、医療機器の各メーカーに広がっている。

売上高の約90%を占める「組込みソフトウエア事業」は、IoT(モノのインターネット)の基盤技術であるRTOS(リアルタイム・オペレーティング・システム)の開発・販売、組込みソフトウエアの受託の組込みソフトエンジニアリングサービス、組込みソフトウエア開発コンサルテーション、組込みソフトウエア開発のツール販売、開発エンジニアの教育など。

2016年にはデンソー(6902)、日本電気通信システムと3社で自動車向けソフトウエア(車載ソフト)市場に特化した合弁企業「オーバス」を設立し、国内外の自動車・部品メーカに製品とサービスの提供を行っている。組込みソフトウエアに関わる自動車関連市場は海外でも成長しており、2018年3月にはフランスに連結子会社を設立した。

売上高の10%を抱えるセンシングソリューション事業は、組込み技術の応用製品として、ニッチ市場向けのハードウエアを開発・販売するセンサネットワーク関連ビジネスを展開している。

ハム・食品メーカー、倉庫・運送業などの顧客に、指定伝票発行用車載プリンタやハンディターミナルを販売するほか、センサーネットワーク関連ビジネスを行っている。自動販売機、牧畜や水田、水産など、情報通信化が遅れている分野に対し、センサーと同社のIoTクラウドシステムを組み合わせ、効率化、省力化を実現するセンサーネットワークシステムを構築している。

今12月期の業績は、売上高83.88億円(前期比11.2%増)、経常利益4.77億円(同7.2%増)の増収増益の予想だ。

イーソル(4420)の基本情報

企業名イーソル株式会社
会社URLhttps://www.esol.co.jp
証券コード・市場 マザーズ (4420)
上場予定日2018年10月12日
業種 情報・通信業
事業内容組み込み機器向けのOS開発、組み込みソフトウエア受託開発等
本社所在地東京都中野区本町一丁目32番2号
社長長谷川勝敏
設立年月1975年05月29日
決算期12月末
上場前資本金265,000千円

事業の特徴と魅力

2016年にデンソー(6902)51%、NEC(6701)グループの日本電気通信システム14%、同社35%出資で、車載基盤ソフトウエア市場に特化した合弁会社「オーバス」(本社・東京都港区)を設立しています。この合弁会社を通じて、国内外の自動車メーカや部品メーカ、製品とサービスを提供しています。組込み機器向けのOS開発、組込みソフトウェアの受託開発を手掛ける企業は多く上場していますが、自動車周辺機器最大手のデンソーと組んでいることは、大きなアドバンテージ材料と言えるでしょう。

また、大株主であるアバールデータ(6918)とは2013年に資本業務提携し、メニーコア技術を活用した高速データ処理エンジンの開発で協業しています。今後の展開力には期待が持てます。

初値予想

想定価格 1,470円
仮条件 1,580円〜 1,680円
公開価格 1,680円
初値予想 2,000円

初値予想と上場後の見込み

イーソル(4420)の想定価格1470円から試算した想定時価総額76.6億円、市場からの資金吸収額は17.5億円で東証マザーズ上場の中型案件です。やや重量感がある銘柄で、一部では公開株式数が多く需給的に初値が上がりにくい案件との声があります。同日にDelta-Fly Pharma(4598)が上場することもマイナスです。

しかし、組込み機器向けのOS開発、組込みソフトウェアの受託開発企業は、自動運転、IoT関連として人気化しやすい銘柄です。実際、仮条件価格は1580円から1680円と想定価格を上回って設定されており、初値はまずまずの上昇を演じそうです。また、初値が異常な飛び方をしない限り、右肩上がりの業績から上場後も買いが先行する展開が期待できます。

IPOスケジュール

抽選申込(BB)期間 2018-09-25〜 2018-10-01
当選発表(公開価格決定)日 2018-10-02
購入申込期間 2018-10-03〜 2018-10-09

IPO当選株数
※単位は株

公募株数 850,000
売出株数(OAを含む) 340,300
当選株合計 1,190,300

おすすめのネット証券

主幹事証券は9月28日上場のワールド(3612)に続く野村です。幹事団は三菱、みずほ、岩井コスモむさしSBIと比較的珍しい布陣となっています。

大株主については、自社株以外、解除条項の無いロックアップが90日間掛かっています。第2位大株主のKAM、第4位のビーオービーは役員の関連会社です。第8位大株主には2013年11月に資本業務提携したアバールデータ(6918)があります。10位以下にはメガバンク、日本生命保険などが名を連ねており、ベンチャーキャタルは保有していません。

幹事証券リスト

証券会社割当率割当株数当選本数
主幹事野村証券69.13%715,6007,156
幹事三菱UFJモルガン4.00%41,400414
みずほ証券4.00%41,400414
岩井コスモ証券2.99%31,000310
むさし証券1.00%10,300103
SBI証券1.00%10,300103

株主構成

氏名比率ロックアップの有無
イーソル従業員持株会27.33%上場日から90日間
(株)KAM8.09%上場日から90日間
笠谷 喜代年7.80%上場日から90日間
(株)ビーオービー6.88%上場日から90日間
イーソル(株)6.42%
山田 光信4.86%上場日から90日間
長谷川 勝敏4.59%上場日から90日間
(株)アバールデータ4.59%上場日から90日間
久保田 伊佐雄2.43%上場日から90日間
澤田 勉2.29%上場日から90日間

車載組み込みソフト関連企業は成長株多い

PCIホールディングス(3918)、アートスパーク(3663)、安川情報システム(2354)、アイ・エス・ビー(9702)等、車載を中心とする組み込みソフト関連上場企業には、好業績株、出世株が多いことが特徴となっています。

技術的な競争が激しく、人材確保も厳しい事業分野ですが、それだけに大手企業と組んでいる独立系のメーカーは成長が加速する期待が大きいです。イーソル(4420)はその可能性を秘めた企業です。

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