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クックビズ【6558】

  • クックビズが11月28日、マザーズに新規上場
  • 飲食業界に特化した人材紹介・求人広告ビジネス
上場市場 マザーズ
予想価格2,070円
上場日2017年11月28日
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天野秀夫
天野秀夫
クックビズ(6558)のサムネイル
初値期待度4
上場後株価期待度4
上場時話題性3
事業成長性5
事業収益力3

クックビズが11月28日、マザーズに新規上場/飲食業界に特化した人材紹介・求人広告ビジネス

クックビズ(6558)が11月28日、マザーズに新規上場する。飲食店から、ホテル、旅館、中食事業者、給食事業者、ブライダル事業者などを含めた飲食業界に特化した求人情報サイト「cook+biz」を運営し、このサイトを介して、有料で人材を紹介する「人材紹介事業」、求人情報を一般求職者に提供する「求人広告事業」を展開している。

このほか、飲食事業者向け研修サービスや、料理人やシェフを中心としたSNS(交流サイト)に事業領域を広げている。前11月期実績で見た売り上げ構成比は、人材紹介が70.2%、求人広告が29.5%、その他0.2%の構成比率。人材紹介・求人広告の対象は、キッチン・ホールスタッフを中心に、ソムリエやパティシエ、店長経験者、料理長、スーパーバイザーなど多岐にわたる。

飲食業界に特化して成功している背景には、雇用者側である飲食業界の人材ニーズと必要とするスタッフの経験やスキルなどに精通し、求人企業と求職者、双方のニーズをくみ取ったマッチングサービスを提供していることが挙げられる。また、サイトに登録した求職者に対して求人企業が直接スカウトする仕組みも用意している。

クックビズはサイト登録の求職者の就業開始から、年収に応じた手数料を求人企業から受け取る、成功報酬型の収益構造を構築している。飲食業界は人手不足が深刻化しておりビジネスに追い風が吹く。また、飲食業界の人材採用の需要期である4月(同社の第2四半期にあたる3-5月)、年末年始を控えた繁忙期の9-11月(第4四半期)に収益のヤマ場が出来ね事業特性がある。

クックビズ(6558)の基本情報

企業名クックビズ株式会社
会社URLhttps://cookbiz.co.jp/
証券コード・市場 マザーズ (6558)
上場予定日2017年11月28日
業種 サービス業
事業内容飲食業界に特化した人材紹介業・求人広告事業
本社所在地大阪府大阪市北区芝田2-7-8オーエックス梅田ビル新館6階
社長藪ノ賢次
設立年月2007年12月10日
決算期43069
上場前資本金62,849千円

事業の特徴と魅力

人材紹介ビジネスでも飲食業界に特化していることが最大の特徴でありセールスポイントとなっています。全体の有効求人倍率が1.5倍の中で、接客・給仕(ホールスタッフ)と飲食物調理はともに3倍超となっており、人手不足の深刻化は顕著で事業にとってはフォローの風が吹いています。さらにここから、訪日外国人客の増加、「東京五輪2020」開催に向けて、一段とそのニーズは高まることが予想されるます。事業環境的にはベストな状況が続くでしょう。

また、業績の変化率も魅力の1つです。前2016年11月期は2.4倍経常増益、今2018年11月期は45.6%経常増益と収益拡大に弾みが付いています。業績相場で関心を集める銘柄となりそうです。

初値予想

想定価格 2,070円
仮条件 2,070円〜 2,250円
公開価格 0円
初値予想 4,500円

初値予想と上場後の見込み

想定価格2070円から試算したPERは22倍(会社1株利益予想93.69円)で特段の割安感はないものの、時価総額は想定価格ベースで43億円、資金吸収額は10億円でマザーズ案件としては小型に入ります。また、ポエック(9264)、幸和製作所(7807)と3社同時上場となりますがマザーズ銘柄は同社のみです。

発行済株式数181万株強のうち22.2%の40万株強がベンチャーキャピタルの保有玉ですが、金額ベースで見れば吸収可能な規模です。初値はそこそこのパフォーマンスが期待でき、ブックビルディングには積極参加の姿勢でいいでしょう。

上場後のパフォーマンスについては業績と株主還元が鍵を握ってきます。人材ビジネスの好業績銘柄は大幅な株主分割を実施するところが多いのが特徴です。

IPOスケジュール

抽選申込(BB)期間 2017-11-10〜 2017-11-16
当選発表(公開価格決定)日 2017-11-17
購入申込期間 2017-11-20〜 2017-11-24

IPO当選株数
※単位は株

公募株数 300,000
売出株数(OAを含む) 186,200
当選株合計 486,200

IPO申込みにおすすめのネット証券

国内大手証券3社が揃い踏みの幹事団。主幹事の大和ほか、SBI、SMBC日興のインターネットサービスで申し込みができます。小型案件なので幹事証券が少ない割に、大手3社が入っていることは期待の表れでもあります。

大株主上位にはロックアップがかかっていますが、公開価格から1.5倍での解除条項があるので、あまり参考にはならないでしょう。大株主にベンチャーキャピタルがあるほか、ストックオプションの未行使が約12万株がある(行使価格680円)ことは需給面での留意事項です。

幹事証券リスト

証券会社割当率割当株数当選本数
主幹事大和証券90.07%380,8003,808
幹事野村証券2.98%12,600126
SMBC日興証券2.98%12,600126
SBI証券2.98%12,600126
エース証券0.99%4,20042

株主構成

氏名比率ロックアップの有無
藪ノ賢次55.58%上場から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
ジャフコ・スーパーV3共有投資事業有限責任組合15.16%上場から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
藪ノ郁子13.95%上場から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
SMBCベンチャーキャピタル1号投資事業有限責任組合5.20%上場から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
生田亮人3.94%上場から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
岡本哲郎3.18%上場から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
齋藤理0.73%
クックビズ従業員持株会0.51%
久田雅士0.14%
三輪智之0.12%

初値、上場後ともに期待大

地味ながらも事業成長性が注目できる銘柄で、ブックビルディングも参加でいいでしょう。同時上場する3銘柄の中では最も成長期待からの買いが入りそうです。初値はそこそこのパフォーマンスを発揮しうですが、むしろ穏健なスタートとなった時の上場後のパフォーマンスが妙味があります。

2006年上場のJACリクルートメント(2124)、2001年上場のクイック(4318)などは期間が長いとは言え株式分割を考慮して株価は10倍超となっており、中長期投資案件としては魅力ある銘柄と言えるでしょう。

特に、昨年からのハイパフォーマンスが際立っています。11月決算銘柄と言うことで年末年始頃の最初の本決算における通期予想が注目されるでしょう。

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