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コンヴァノ【6574】

  • コンヴァノが4月11日、マザーズに新規上場
  • ネイルサロン専業として初上場
上場市場 マザーズ
予想価格890円
上場日2018年04月11日
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天野秀夫
天野秀夫
コンヴァノ(6574)のサムネイル
初値期待度4
上場後株価期待度4
上場時話題性4
事業成長性4
事業収益力4

コンヴァノが4月11日、マザーズに新規上場/ネイルサロン専業として初上場

コンヴァノ(6574)が4月11日、東証マザーズに新規上場する。ネイルサロンの運営事業を主体とする同社は、2007年にその前身が誕生して2013年7月に現在の体制が確立された。この間、アント・キャピタルからインテグラルとベンチャーキャピタル間での資本異動が実行されている。同社と連結子会社1社で構成され、社名のコンヴァノは、「クリエイション・オブ・ニューバリュー・アンド・オポテュ二ティ」(新しい価値の創造と機械の拡大)の英語頭文字からとったものに由来する。

主力のネイルサロン運営は、直営を主体に、2900円から7990円の7つの料金体系でネット予約制の主力業態「ファストネイル」、デザイン変更の要望やネイリストの指名が可能なファストネイルのプレミアムブランドである「ファストネイル・プラス」、ヘアサロン内に併設した小型店舗「ファストネイル・ロコ」のブランドで、今年1月末現在45店舗を展開、従業員数は257名となっている。

また、ネイル事業を主力とする一方、各地に出店するネイルサロンをメディア化する戦略をとっており、売り上げセグメントとしては、「ネイル事業」とともに子会社フィーメディアが手掛ける「メディア事業」がある。各店舗に設置したディスプレイで放送するビジョン広告や商品見本を配布するサンプリングの受注が収益となり、今3月期は前期比19.6%増の1000万円売上高を見込んでいる。

今2018年3月期業績は、売上高20億円(前期比11.9%増)、営業利益1億4000万円(同29.5%増)、当期利益8400万円(同32.7%増)と2ケタ増収益を見込む。今期は8店舗の新規出店のうち6店舗が今年1月末で出店済み。イオンモール常滑、ららぽーと海老名、阪急大井町ガーデン店など大規模ショッピングセンター、商業施設を中心に出店している。また、自社WEB予約サイトとスマホ用アプリ「FASTNALL TOWN」の利用促進効果で業績は好調に推移している。

コンヴァノ(6574)の基本情報

企業名株式会社コンヴァノ
会社URLhttp://www.convano.com/
証券コード・市場 マザーズ (6574)
上場予定日2018年04月11日
業種 サービス業
事業内容ネイルサロン「FASTNAIL」等の運営
本社所在地東京都渋谷区桜丘町22番14号N.E.S.ビル棟B3F
社長鈴木明
設立年月1970年01月01日
決算期3月末
上場前資本金50,000千円

事業の特徴と魅力

コンヴァノ(6574)はネイルサロン専業としては初の上場となります。一般社団法人日本ネイリスト協会調査によるネイル産業の市場規模は2016年で2247億円とされており、年間売上高20億円の同社はまだ「伸びしろ」が大きいと言えるでしょう。また、株式の上場によっての知名度向上の集客効果だけでなく、商業施設への出店も企業信用度の向上で、今まで以上にスムーズに運ぶメリットが生まれることが期待されます。

ネイルサロンは美容室や飲食店と違い、大規模な水回り投資や大型設備の導入を伴わないために、比較的低資本で短期での出店が可能です。新規出店が進んでいる間は成長が見込まれます。

初値予想

想定価格 890円
仮条件 890円〜 930円
公開価格 930円
初値予想 2,400円

初値予想と上場後の見込み

4月に入って4社目のIPOで、ブティックス(9272)、ビープラッツ(4381)に続いての野村証券主幹事による東証マザーズに上場です。想定価格は890円と、3月23日上場のファイバーゲート(9450)よりも低位の株価水準で、値ごろ感を武器にしてに人気が盛り上がりそうです。想定価格から試算した市場からの資金吸収額も約8.5億円と小型案件で、ネイルサロン専門IPOとしては「初物」で初値が飛ぶ条件を揃えています。

一方、大株主上位3位までがベンチャーキャピタル(VC)であり、公募株数に比べて売出し株数が多くなっています。また、過去にVC間での転売実績があることはマイナス要因です。ただ、店舗数はまだ45店舗と拡大余地があることから、マイナス要素を吸収して上場後も人気が持続する可能性が高い銘柄となりそうです。

IPOスケジュール

抽選申込(BB)期間 2018-03-23〜 2018-03-29
当選発表(公開価格決定)日 2018-03-30
購入申込期間 2018-04-03〜 2018-04-06

IPO当選株数
※単位は株

公募株数 75,000
売出株数(OAを含む) 879,500
当選株合計 954,500

IPO申込みにおすすめのネット証券

主幹事証券は野村で、みずほ、大和、日興と幹事団は国内大手が揃い踏みとなっています。インターネットでは、SMBC日興証券SBI証券マネックス証券から参加できます。ただ、野村主幹事の小型案件は一般的な抽選では当選確率が極度に下がりますので、コンヴァノ(6574)もプラチナチケットとなりそうです。

一方、大株主には全てに90日間のロックアップがかかっています。ただし、ベンチャー・キャピタルのインテグラル関係には解除条項が設定されています。ままた、金額的には大きくないので需給を圧迫するものではありません。

幹事証券リスト

証券会社割当率割当株数当選本数
主幹事野村証券86.00%713,8007,138
幹事みずほ証券4.00%33,200332
大和証券3.00%24,900249
SMBC日興証券3.00%24,900249
いちよし証券1.00%8,30083
東海東京証券1.00%8,30083
SBI証券1.00%8,30083
マネックス証券1.00%8,30083

株主構成

氏名比率ロックアップの有無
インテグラル2号投資事業77.28%上場日から90日間、但し1.5倍で解除
Integral Fund II (A) L.P.8.54%上場日から90日間、但し1.5倍で解除
インテグラル(株)5.48%上場日から90日間、但し1.5倍で解除
濱口 直太4.58%上場日から90日間、但し1.5倍で解除
鈴木 明1.17%上場日から90日間
壷井 成仁0.67%上場日から90日間
小田 尚江0.31%上場日から90日間
江頭 渉0.31%上場日から90日間
横山 周平0.31%上場日から90日間
金子 陽一0.31%上場日から90日間

インテグラルの出口案件として今年3社目

3月20日に上場の信和(3447)、同23日のQBネット(6571)に続く投資会社インテグラルの出口案件です。投資会社の出口案件は一般的にマイナスイメージで捉えられがちですが、コンヴァノ(6574)は小型案件で需給的には人気蟹問題はありません。また、音色サロン専業ではじめての登場と「初物」であるとともに、事業的に「華」があることはプラス材料です。ストレートな類似銘柄はありませんが、美容室チェーンのアルテサロンHD(2406)、MHグループ(9439)など美容室チェーンが類似対象となるでしょう。

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