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歯愛メディカル【3540】

  • 歯愛メディカル(3540)が12月18日、JASDAQに新規上場
  • 歯科医院向け医療用品の通販最大手
上場市場 JASDAQ
予想価格3,210円
上場日2017年12月18日
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天野秀夫
天野秀夫
歯愛メディカル(3540)のサムネイル
初値期待度3
上場後株価期待度4
上場時話題性4
事業成長性4
事業収益力4

歯愛メディカル(3540)が12月18日、JASDAQに新規上場/歯科医院向け医療用品の通販最大手

歯愛メディカル(3540)が12月18日、JASDAQスタンダードに新規上場する。歯科関連商品を扱う商社として2000年1月に設立され、現在は、歯科医院や歯科技工所を中心とした各種医療機関向け通信販売事業を主力としている。同社と連結子会社3社、非連結子会社1社で構成され、CAD/CAM歯科技工物制作事業、デンタルマガジン出版事業、太陽光発電事業も展開している。

前2017年3月期実績で見た売上高の82%を占めているのが、歯科通販カタログ「Ciメディカル」に通販事業。歯科医院で使用されるグローブなど使い捨て品、医療用器具、歯科用医薬品など、国内外のメーカーおよび自社開発製品など約3万点を取り揃え、歯科業界での歯ブラシ販売本数、歯科通販売上高でトップシェアを占める。豊富な製品バリュエーションともに、デンタルケア製品を中心に企画から製造、販売までを一貫して手掛ける体制を構築していることも特徴だ。この結果、日本の歯科医院の85%にあたる6万件が利用する業界最大手の地位にある。

近年では、事業拡大のため各医療関係者の用途に合わせてカタログを作成・配布し、歯科業界に留まらず一般病院、動物病院、介護施設向けなどに通販領域を広げている。

同社は、2016年6月に東京証券取引所のプロ投資家向け市場「TOKYO PRO Market(TPM)」に上場し、同年10月に東証1企業のエア・ウォーター(4088)と資本業務提携を締結した。エア・ウォーターは医療用ガスを筆頭に歯科を除いた医療分野に強みを持ち、歯科向けに特化してきた歯愛メディカルと補完関係が成立する。エア・ウォーター上場前保有割合40%を握る第2位大株主でもある。

今2017年12月期は売上高231億900万円(前期比13.6%増)、営業利益23億7700万円(同32.7%増)見込みと増収益が続く。

歯愛メディカル(3540)の基本情報

企業名株式会社歯愛メディカル
会社URLhttp://ci-medical.co.jp/
証券コード・市場 JASDAQ (3540)
上場予定日2017年12月18日
業種 卸売業
事業内容医療関係者向け通信販売事業
本社所在地石川県白山市鹿島町一号9番地1
社長清水清人
設立年月2000年01月05日
決算期12月末
上場前資本金10,000千円

事業の特徴と魅力

歯科向け通販売上高でトップシェアという点が最大の特徴です。少し前ですが、歯科業界の通信販売の市場規模は2015年度ベースで266億円と推定されています。近年は2ケタ成長から1ケタ成長にスピードダウンしているものの、一般消耗品を中心に卸売業者から通信販売業者へのシフトが進んでることは、同社にとってプラス材料でしょう。

また、歯科業界から一般病院、動物病院、介護施設に事業領域を広げようとしています。その上で、大株主でもあるエア・ウォーター(4088)の販売力と顧客情報が活用できることは大きなメリットとして働いてくるでしょう。生産、工事現場で利用する商品を通販する「モノタロウ(MonotaRO)」(3064)が過去に急成長し、株価も大化けした経緯がオーバーラップできます。

初値予想

想定価格 3,210円
仮条件 3,210円〜 3,300円
公開価格 3,300円

初値予想と上場後の見込み

初値評価が割れて、予想が難しい銘柄です。個人投資家というより機関投資家好みの銘柄でもあります。市場からの資金吸収額も35億3000万円あり小型案件ではありません。ジーニー(6562)ナレッジスイート(3999)すららネット(3998)とともに18日に4名柄の上場が集中し、なかで株公開価格が最も高い3000円台で、唯一のJASDAQ銘柄(他の同時上場銘柄はマザーズ)であることなどが気掛かり材料です。

ただし、既存の株主は社長とエア・ウォーターの2名だけ。売りは限られています。また、東証のプロ向けマーケット「TOKYO PRO Market(TPM)」を卒業して上場を果たす第1号銘柄です。株式市場では「初物人気」にはプレミアが付きやすくなります。初値は穏健でも上場後は上値追いが期待できる銘柄です。

IPOスケジュール

抽選申込(BB)期間 2017-12-01〜 2017-12-07
当選発表(公開価格決定)日 2017-12-08
購入申込期間 2017-12-11〜 2017-12-14

IPO当選株数
※単位は株

公募株数
売出株数(OAを含む) 1,100,000
当選株合計 1,100,000

IPO申込みにおすすめのネット証券

初値が飛びやすいSMBC日興証券が主幹事証券で、ネット経由ではSBI証券カブドットコム証券が活用できます。プロ向けマーケットTPMに上場している(JASDAQ上場と入れ替わりに上場廃止)ことから、TPMに時代の幹事であるフィリップ証券が幹事団に入っています。ロックアップはガッチリと来年6月15日までの180日間かかっており、解除条項もありません。TPM上場時代に公募などファイナンスを実施していないことから、流通玉は公開時の売出しのみという事になります。

幹事証券リスト

証券会社割当率割当株数当選本数
主幹事SMBC日興証券0.00%
幹事大和証券0.00%
三菱UFJモルガン証券0.00%
フィリップ証券0.00%
SBI証券0.00%

株主構成

氏名比率ロックアップの有無
清水清人60.00%上場日から180日間
エア・ウォーター㈱40.00%上場日から180日間

業界トップの肩書で出世株となる期待あり

株式市場で株価が好パフォーマンス、高株価銘柄となる要因の1つに、「高シェア」「業界・分野トップ」の肩書を持つことが挙げられます。歯科医院向け通販最大手である同社は、正しく切り口を抱えています。さらに、現在、同社を含めて23銘柄が上場している「TOKYO PRO Market(TPM)」を卒業して、JASDAQ、マザーズ、東証本則市場(1・2部)に上場する第1号でも有ります。

株式上場による知名度、信用度アップで商品仕入れが卸経由から直接取引に替わるメリットもあり、上場自体が業績向上につながる業態でもあります。やや株価水準が高い銘柄ですが、上場後に中長期保有する「資産株」にはうってつけです。

また、歯科系銘柄には出世株も多く散見されます。「歯科」関連の上場銘柄としては、歯科製品で世界トップ級のナカニシ(7716)、歯科用材料の松風(7979)、歯科用治療器具のマニー(7730)、インプラント・矯正など自由診療歯科向けのポータル・サイトを運営するメディカルネット(3645)、歯科機器の日本アイ・エス・ケイ(7986)などがあります。

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