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セルソース【4880】

  • セルソースが10月28日、マザーズに新規上場
  • 再生医療関連事業を中心とする細胞加工受託や化粧品事業を展開
上場市場 マザーズ
予想価格2,230円
上場日2019年10月28日
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天野秀夫
天野秀夫
セルソース(4880)のサムネイル
初値期待度4
上場後株価期待度4
上場時話題性4
事業成長性4
事業収益力3

セルソースが10月28日、マザーズに新規上場/再生医療関連事業を中心とする細胞加工受託や化粧品事業を展開

セルソース(4880)が10月28日、東証マザーズに新規上場する。同社は2015年11月30日に設立され、再生医療を提供する医療機関に「脂肪・血液由来の組織・細胞の加工受託サービス」、再生医療等の安全性の確保等に関する法律に関する「再生医療等法規対応サポートサービス」および「医療機器販売」で構成される「再生医療関連事業」と、化粧品及び美顔器を一般消費者に販売する「コンシューマー事業」を手掛けるバイオベンチャーだ。

前期売上高実績で64%を占める再生医療関連事業において、同社が手掛ける脂肪由来幹細胞は主に変形性膝関節症の治療に活用されている。2014年11月に施行された「再生医療等安全性確保法」に基づいて、整形外科や形成外科等の医療機関より委託を受けて、当該医療機関が患者から採取する脂肪組織を預かり、脂肪組織由来間葉系幹細胞(脂肪由来幹細胞)を抽出、培養、凍結保存する加工作業を手掛けている。

血液由来加工受託サービスは、医療機関から委託を受けて、医療機関が患者から採取した血液から、成長因子等を濃縮し、無細胞化した後に凍結乾燥を施した「PFC-FD」を作成する加工作業を展開している。このほか、医療機関が形成医療や美容医療等を目的として採取した患者の脂肪組織を預かり、脂肪組織を劣化させない超低温の環境で長期間の保管も受託している。

前期売上高実績で26%を占めるコンシューマー事業では、自社の再生医療センターで開発した化粧品ブランド「シグナリフト」の美容液「エクストラエンリッチ」やクリーム「エンリッチクリーム」、洗顔ジェル「ジェリーウォッシュ」の一般消費者向け製造販売や美顔器の通信販売を行っている。

2019年10月期の業績は、売上高15.5億円(前期比28.3%増)、経常利益2.6億円(同11.7%減)と増収減益の見通しとなっている。

セルソース(4880)の基本情報

企業名セルソース株式会社
会社URLhttps://www.cellsource.co.jp/
証券コード・市場 マザーズ (4880)
上場予定日2019年10月28日
業種 医薬品
事業内容再生医療関連事業において、医療機関から脂肪・血液由来の組織・細胞の加工業務を受託等
本社所在地東京都渋谷区渋谷1-19-5
社長裙本理人
設立年月2015年11月30日
決算期10月末
上場前資本金90,000千円

事業の特徴と魅力

セルソース(4880)の特徴は会社設立から4年で黒字経営を安定化させているところに特徴があります。7月末時点で脂肪由来幹細胞加工の累計受託件数は1204件、血液由来加工の累計受託件数は5277件、提携医療機関数は237と、提携医療機関の開拓で、加工受託サービスの受託件数が増加し、「シグナリフト」ブランド化粧品のコンシューマー事業も増収が続いて利益を下支えしています。再生医療関連であるとともに、整形美容関連であるという側面を持っていることが注目されます。

初値予想

想定価格 2,230円
仮条件 2,180円〜 2,280円
公開価格 2,280円
初値予想 4,400円

初値予想と上場後の見込み

セルソース(4880)の想定価格2230円から試算される想定時価総額は42.8億円、市場枷の資金吸収額は12.3億円で、マザーズ上場の中型案件戸なります。再生医療関連事業において、医療機関から脂肪・血液由来の組織・細胞の加工業務を受託する他、医療機関に法規対応サポートの提供や医療機器を販売を手掛け、いわゆるバイオベンチャーです。ただ、これまでのバイオベンチャーと異なる点は、収益が既に黒字化しており、その黒字幅が拡大期に入っていることです。

また、バイオベンチャーとしては市場からの資金吸収額が少なく、公開株式数48万株に対して売出株数は7万2000株しかありません。初値は人気化が予想されます。また、上場後も商い人気を持続する期待が十分にあります。

IPOスケジュール

抽選申込(BB)期間 2019-10-08〜 2019-10-15
当選発表(公開価格決定)日 2019-10-16
購入申込期間 2019-10-17〜 2019-10-23

IPO当選株数
※単位は株

公募株数 480,000
売出株数(OAを含む) 72,000
当選株合計 552,000

おすすめのネット証券

セルソース(4880)の主幹事証券はみずほ証券です。大手の野村証券、SMBC日興証券も幹事団に入りコンパクトな幹事体制を構築しています。

一方、大株主は第3位大株主のシリアルインキュベートは、創業者で筆頭株主の山川雅之氏が代表を務める会社で、全国に3グループ、国内外を合わせ約20都市の自由診療クリニックを展開している法人です。同じく第8位大株主のGTM総研は総合病院向け税務、会計、コンサルティングサービスを提供している企業です。バイオベンチャーにありがちなベンチャーキャピタルの大量保有が見られず、会社の関係者と取引先で固められていることが特徴です。

幹事証券リスト

証券会社割当率割当株数当選本数
主幹事みずほ証券90.43%499,2004,992
幹事野村証券3.91%21,600216
SMBC日興証券2.61%14,400144
三菱UFJモルガン1.74%9,60096
SBI証券1.30%7,20072

株主構成

氏名比率ロックアップの有無
山川雅之60.97%上場日から180日間
裙本理人19.21%上場日から180日間
シリアルインキュベート(株)13.35%上場日から180日間
金島秀人1.26%継続保有の意向
花木博彦0.51%継続保有の意向
雨宮猛0.51%継続保有の意向
野崎正郎0.28%継続保有の意向
(株)GTM総研0.25%継続保有の意向
中村憲正0.25%継続保有の意向
早川宗一郎0.20%継続保有の意向
藤田健太0.20%継続保有の意向
大西勝二0.20%継続保有の意向

スピード上場、黒字バイオ企業として大注目

会社設立から約4年でスピード上場にこぎつけただけでなく、収益面で黒字基調を保つを再生医療関連のバイオベンチャーとして注目度は高いと言えるでしょう。

会社側が開示している2019年10月期の経常利益は2.6億円(同11.7%減)ですが、第3四半期(11月-7月)経常利益は2.22億円となっており、増額修正の可能性も残されています。株価水準はやや高めとなりそうですが、バイオベンチャー銘柄の中では高人気が持続することが期待されます。

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