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Casa【7196】

  • Casaが10月31日東証2部に上場
  • 家賃債務保証事業を全国展開
上場市場 東証二部
予想価格2,270円
上場日2017年10月31日
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天野秀夫
天野秀夫
Casa(7196)のサムネイル
初値期待度2
上場後株価期待度3
上場時話題性2
事業成長性3
事業収益力3

Casaが10月31日東証2部に上場/家賃債務保証事業を全国展開

2008年9月に経営破綻しマザーズを上場廃止となった「リプラス」の家賃債務保証事業を継承した「レントゴー保証」を起源に、2014年2月に経営陣のMBO(マネジメント・バイアウト)によって、現在のCasa発足につながった。実質的に再上場案件に近い社歴となっている。リコーリースとは、2014年に業務提携している。社名のCasaはラテン語の「住まい」の意。

2015年6月に家賃集金代行と家賃債務保証がセットになった事前立替型保証商品「Casaダイレクト」サービスの提供を開始。2019年5月に。生活シーンにおける入居者向け優待特典・情報の契約者限定サービスを拡充したWEBサービス「入居者カフェ」、入居者募集、家賃管理、リフォームサービスを提供し不動産オーナーをサポートする不動産管理支援WEBサービス「大家カフェ」をそれぞれ開始した。同年7月には、空室募集に関する仲介会社との煩雑な業務を仲介ネットワークを通じて管理会社向けに入居促進支援を行う「Casaリーシングセンター」のサービスもリリースしている。

営業拠点は札幌から福岡まで全国10カ所で展開して、約2万店舗(2019年8月末)、6910社の代理店を活用して事業展開している。WEB動画コマーシャルなどではタレントの「おのののか」さんをキャンペーンガールとして起用。

今1月期第2四半期(2-7月)経常利益は前年同期比13.1%増の5億4200万円で着地、通期では前期比15.7%増の13億300万円を見込んでいる。

なお、2017年1月期に経常利益が前期比25.1%減の12億6300万円と大幅減益となっている。これは家賃滞納の回収にあたって、コンプライアンスを重視し貸借人の経済環境の変化を考慮し実施したことから回収率が低下、求償再建が増加し結果、貸し倒れ引当金が13億円強に膨らんだことが影響した。

Casa(7196)の基本情報

企業名株式会社Casa (かーさ)
会社URLhttps://casa-inc.co.jp/
証券コード・市場 東証二部 (7196)
上場予定日2017年10月31日
業種 その他金融業
事業内容家賃債務保証
本社所在地東京都新宿区西新宿二丁目6番1号
社長宮地正剛
設立年月2013年08月27日
決算期1月末
上場前資本金1,300,000千円

事業の特徴と魅力

家賃滞納リスクを保証する家賃債務保証サービスを展開する企業です。リコーリース(8566)とシステム開発会社のNCS&A(9709)が大蕪主となっています。入居者、大家(オーナー)にそれぞれスマホなどを通じて情報を提供する「入居者カフェ」「大家カフェ」のサイトサービスを展開している。事業拠点は北海道から九州までほぼ全国を網羅。同業他社との差別化が課題となってくるでしょう。

初値予想

想定価格 2,270円
仮条件 2,060円〜 2,270円
公開価格 2,270円
初値予想 2,100円

初値予想と上場後の見込み

東証2部上場で、公開価格から試算の時価総額は123億円、市場からの資金吸収額は84億円強と、IPOとしては大型の部類に入ります。家賃債務保証という手堅い事業ながら、公開価格も2270円と特別な値ごろ感があるわけでもありません。また、筆頭株主がVCというのも初値形成にあたってはマイナス要素です。

公開価格がブックビルディング仮条件の上限で決まっていることがプラス要因ですが、初値および、上場直後の株価パフォーマンスは厳しい展開となりそうです。

IPOスケジュール

抽選申込(BB)期間 2017-10-16〜 2017-10-20
当選発表(公開価格決定)日 2017-10-23
購入申込期間 2017-10-24〜 2017-10-27

IPO当選株数
※単位は株

公募株数 220,000
売出株数(OAを含む) 3,500,200
当選株合計 3,720,200

IPO申込みにおすすめのネット証券

SMBC日興証券と大和証券が共同主幹事を務める珍しい案件です。野村も幹事団入りと不動産・金融関連のIPOに見られがちな船団となっています。ネット証券もマネックス証券SBI証券が入り、岡三オンライン証券での取扱も可能となっています。銘柄のIPO規模と人気度から見て、比較的当選しやすいIPOと見られますが、投資にあたっては熟慮したほうがいいでしょう。

幹事証券リスト

証券会社割当率割当株数当選本数
主幹事SMBC日興証券45.01%1,291,30012,913
主幹事大和証券45.01%1,291,30012,913
幹事野村証券4.00%114,7001,147
SBI証券2.50%71,600716
いちよし証券1.00%28,600286
マネックス証券1.00%28,600286
SMBCフレンド証券0.49%14,200142
岡三証券0.49%14,200142
エース証券0.49%14,200142

株主構成

氏名比率ロックアップの有無
アント・カタライザー4号投資事業有限責任組合67.70%上場から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
宮地 正剛10.63%上場から180日間
Catalyzer Partners IV, L.P9.06%上場から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
リコーリース7.00%上場から180日間
堀内 宣治1.41%上場から180日間
三井住友銀行1.05%上場から180日間
三井住友信託銀行1.05%上場から180日間
川西 直人0.78%上場から180日間
岩本 耕一0.78%上場から180日間
NCS&A0.39%上場から180日間

初値、上場後ともに厳しい展開か

家賃債務保証サービスという業態では全国保証(7164)、ジェイリース(7187)、あんしん保証(7183)がすでに既存銘柄として上場しています。Casaの予想PER約15倍、公開価格の配当利回り1.96%で、ジェイリース、あんしん保証と比べるとPER的には割安ですが、全国保証と比べると大差はありません。

資金吸収額と筆頭株主であるVCの「出口案件」の要素が感じられてしまうことはマイナス材料です。初値、上場後も厳しい展開が予想されます。大胆な株主還元策などが出ないかぎりは人気化は難しいでしょう。

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