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シー・エス・ランバー【7808】

  • シー・エス・ランバー11月15日JASDAQスタンダードに上場
  • 住宅向けプレカット事業を展開、保育所賃貸も手掛ける
上場市場 JASDAQ
予想価格1,480円
上場日2017年11月15日
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天野秀夫
天野秀夫
シー・エス・ランバー(7808)のサムネイル
初値期待度3
上場後株価期待度3
上場時話題性3
事業成長性3
事業収益力3

シー・エス・ランバー11月15日JASDAQスタンダードに上場/住宅向けプレカット事業を展開、保育所賃貸も手掛ける

シー・エス・ランバー(7808)が11月15日、JASDAQスタンダードに新規上場する。

1983年に材木店の千葉支店が発独立する形で発足したのが会社の起源。建築現場に搬入する前に工場で原材料(材木・合板など)を必要寸法に切断し、材木と材木の接合部分を加工する「プレカット事業」を主に展開している。

プレカット加工事業は、コンピューター制御による機械加工のた、材料の品質が均一化、建築現場での産業廃棄物削減、建築工期の大幅短縮、人件費ダウンのメリットから積極採用され、木造建築の主要工法「在来軸組工法」や「ツーバイフォー工法」の住宅メーカーなどから引き合いを得ている。首都圏に生産・営業拠点を置いて、営業エリアを絞ることで、顧客ニーズへの迅速対応を実現している。生産設備は2016年11月期に全面刷新した。

プレカット事業のほか、建築請負事業、賃貸事業を展開。建築請負事業は、同社製プレカット製品を用い、木造戸建住宅を建築する子会社「なのはなハウジング」と、戸建住宅以外の木造建築物を手掛ける子会社「シー・エス・ホーム」が担当。売上高構成はプレカット事業72%、建築請負事業24%、不動産賃貸事業とその他各2%の割合。主要顧客には飯田グループHD(3291)グループの東栄住宅がある。また、賃貸事業では保育所施設の賃貸を手掛けている。

上場に伴う調達資金は、山武工場(千葉県)の設備投資および長期借入金返済に充当する計画だ。

今11月期第3四半期(12-8月)経常利益は2億9300万円と、通期予想の6億100万円に対しての進捗率は高くない。ただ、主力のプレカット事業の第3四半期出荷棟数は前年同期比6.5%増の4320棟、第4四半期(9-11月)受注済み案件を考慮し、通期では5940棟(前期比5.7%増)が今期計画の前提条件となっている。

シー・エス・ランバー(7808)の基本情報

企業名株式会社シー・エス・ランバー
会社URLhttps://www.c-s-lumber.co.jp
証券コード・市場 JASDAQ (7808)
上場予定日2017年11月15日
業種 その他製品
事業内容プレカット木材の加工販売、戸建住宅建築請負、不動産賃貸
本社所在地千葉県千葉市花見川区幕張本郷一丁目16番3号
社長中井千代助
設立年月1983年04月01日
決算期11月末
上場前資本金310000000

事業の特徴と魅力

会社側では今後の課題として、新規取引先の開拓とともに保育所などの大型施設建設、運営事業者への保育所賃貸を掲げている。2017年9月時点で賃貸用施設を8施設保有。第4四半期(8-10月)での新規保育所の礼金収入、賃貸収入の寄与で不動産賃貸事業売上高は、今11月期前期比74%増の3億4600万円見込み。この事業展開が上場後の記者会見でアピールされれば、「幼児教育無償化関連株」として異彩人気を集める可能性を秘めている。

初値予想

想定価格 1,480円
仮条件 1,380円〜 1,480円
公開価格 0円
初値予想 2,000円

初値予想と上場後の見込み

プレカット木材の加工販売、戸建住宅建築請負と事業的には地味で初値は穏健なスタートとなりそうです。ただ、資金吸収額7.3億円の小型案件で、IPOスケジュール的には期間が空いた11月最初のIPOとあって意外高の可能性があります。

初値が飛んだ場合は利益確定売りも早く波乱の転移となりそうです。その後の株価は業績睨みとなりそうですが、ノダ(7879)など建材メーカーの一角には好業績を背景に着実な上昇を見ている銘柄もあります。うまい買い場を探したいところです。

IPOスケジュール

抽選申込(BB)期間 2017-10-27〜 2017-11-02
当選発表(公開価格決定)日 2017-11-06
購入申込期間 2017-11-07〜 2017-11-10

IPO当選株数
※単位は株

公募株数 237,000
売出株数(OAを含む) 257,500
当選株合計 494,500

IPO申込みにおすすめのネット証券

みずほを主幹事に、三菱UFJ、ちばぎん、マネックスと幹事団は4社編成で小型規模の上場とあって、当選しにくい銘柄と言えそうです。なお、三菱が幹事に入っていることからカブドットコム証券からの申込みも可能です。大株主のロックアップもガッチリとはめられ、上場前の出資にベンチャーキャピタルも見当たりません。そのため、需給的には妙味が高い銘柄と言えます。

幹事証券リスト

証券会社割当率割当株数当選本数
主幹事みずほ証券93.00%399,9003,999
幹事三菱UFJモルガン・スタンレー証券4.00%17,200172
ちばぎん証券2.00%8,60086
マネックス証券1.00%4,30043

株主構成

氏名比率ロックアップの有無
㈱千代45.55%上場から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
中井政助7.59%上場から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
従業員持株会7.52%
中井礼子6.95%上場から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
中井俊輔5.25%上場から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
中井千代助3.21%上場から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
㈱日立ライフ2.28%上場から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
㈱東栄住宅2.28%上場から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
SMB建材㈱2.28%上場から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
戸田正2.18%上場から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除

上場後に人気化、見直される可能性あり

事業的に住宅請負工務店は地味ながら、住宅建築資材を扱う企業の中には業績好調な企業がある。2019年10月の消費税10%への引き上げまでは同社の業績も比較的、堅調な展開が想定できる。プラスアルファの材料としては、会社側が保育所賃貸事業について、積極的な姿勢を見せれば、株価にとってポジティブな反応が表れることが期待される。会社側のIR能力、IRスタンスによって、株価の人気度は左右されそうだ。

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