初値期待度 | 3 |
---|---|
上場後株価期待度 | 3 |
上場時話題性 | 3 |
事業成長性 | 3 |
事業収益力 | 3 |

ブロードバンドセキュリティが9月26日、JASDAQに新規上場/企業向けセキュリティ・コンサルタント事業を展開
ブロードバンドセキュリティ(4398)が9月26日、JASDAQスタンダードに新規上場する。同社は、企業における情報漏洩の予防や防止、セキュリティ機器の24時間365日体制での遠隔監視、未知のマルウエア検知によるネットワーク遮断等により、情報漏洩リスクから企業を守ることを目的としたセキュリティサービスを主要な事業としている。
1999年12月に日本電話施設(現NDS)50%、インターネット総合研究所(IRI)30%、ファストネット20%の出資により設立されたことを起源に持つ。セキュリティーサービス事業を区分すると、セキュリティー監査・コンサルティングサービス、脆弱性診断サービス、情報漏洩対策サービスの3つに分類される。
「セキュリティーサービス事業」では、セキュリティ機器の24時間365日体制での遠隔監視等を提案。同社はクレジットカード業界のグローバルセキュリティー基準の監査資格を法人となっており、クレジットカードデータを取り扱う企業に、セキュリティー監査など体制構築コンサルティングなどを行っていることが特徴だ。
「脆弱性診断サービス」では、同社のエンジニアが、企業のウェブサイトに対し外部からの侵入や内容の書き換えが可能かどうか疑似攻撃をかけ、サイトの安全性を診断する。その後、脆弱性の抽出とその解決策を提案する。
「情報漏洩対策サービス」については、同社のサーバや独自開発のソフトウエアなどを使用し、SIEM(セキュリティ・インフォメーション&イベントマネジメント)構築・運用支援サービス、クラウド型のマルウエア検知サービス、デジタルフォレンジックサービスなどのサービスを提供している。
今6月期は売上高37億円(前期比10.5%増)、経常利益1億5500万円(同0.6%増)、当期利益1億3400万円(同22%減)と、最終利益ベースでは減益見込みだ。
ブロードバンドセキュリティ(4398)の基本情報
企業名 | 株式会社ブロードバンドセキュリティ |
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会社URL | https://www.bbsec.co.jp/ |
証券コード・市場 | JASDAQ (4398) |
上場予定日 | 2018年09月26日 |
業種 | 情報・通信業 |
事業内容 | セキュリティ監査・コンサルティング、脆弱性診断、情報漏洩ITの各種サービス |
本社所在地 | 東京都新宿区西新宿八丁目5番1号 |
社長 | 持塚朗 |
設立年月 | 1970年01月01日 |
決算期 | 6月末 |
上場前資本金 | 100,000千円 |
事業の特徴と魅力
ブロードバンドセキュリティ(4398)は、企業向けセキュリティサービス事業を展開している企業です。情報漏洩の予防や防止、セキュリティ機器の24時間365日体制での遠隔監視、未知のマルウエア検知によるネットワーク遮断等で、情報漏洩リスクから企業を守ることを目的としたセキュリティサービスを提供しています。SBIホールディングスの連結子会社であることが特徴です。
会社設立が1999年とネットセキュリティ会社としては老舗の部類に入ります。ただ、ここ数年の業績変化率が低いことが気になります。
初値予想
想定価格 | 800円 |
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仮条件 | 690円〜 750円 |
公開価格 | 750円 |
初値予想 | 2,000円 |
初値予想と上場後の見込み
ブロードバンドセキュリティ(4398)の想定価格800円で試算した想定時価総額は27.6億円、市場からの資金吸収額は6.4億円で、JASDAQスタンダード上場の小型案件です。さらに、公開価格が3ケタ圏で決定することから初値の高騰が見込まれます。
しかし、ブックビルディング仮条件価格は690円から750円と想定価格を上限価格さえも下回る形で設定されました。かなり珍しいケースです。通常ならば「機関投資家が低評価」ということになりますが、業態的にディスカウントされることはレアケースです。
幹事団が2証券に限られるというのも極めて珍しいケースです。上場後の株価流動性の維持に疑問がつきますが、逆に品薄感から値を飛ばす可能性もあります。注目したい銘柄です。
IPOスケジュール
抽選申込(BB)期間 | 2018-09-05〜 2018-09-11 |
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当選発表(公開価格決定)日 | 2018-09-12 |
購入申込期間 | 2018-09-13〜 2018-09-19 |
IPO当選株数
※単位は株
公募株数 | 400,000 |
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売出株数(OAを含む) | 405,000 |
当選株合計 | 805,000 |
おすすめのネット証券
幹事証券リスト
証券会社 | 割当率 | 割当株数 | 当選本数 | |
---|---|---|---|---|
主幹事 | みずほ | 73.91% | 595,000 | 5,950 |
幹事 | SBI | 26.09% | 210,000 | 2,100 |
株主構成
氏名 | 比率 | ロックアップの有無 |
---|---|---|
SBIインキュベーション(株) | 48.36% | 上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除 |
SBI FinTech Solutions(株) | 26.78% | 上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除 |
持塚 朗 | 11.28% | 上場日から90日間 |
三井物産セキュアディレクション(株) | 2.78% | |
高久 勉 | 2.22% | |
システムプラザ(株) | 1.39% | |
(株)Eストアー | 0.69% | |
エヌエスティ・グローバリスト(株) | 0.69% | |
(株)セゾン情報システムズ | 0.69% | |
(株)テリロジー | 0.69% |
インターネット総研の影
想定価格800円に対して仮条件が大幅に引き下げられて、公開価格が750円に決定した背景には、SBIホールディングスの連結子会社としての問題よりも、マザーズの創成期に上場して、その後上場廃止となったIRI(インターネット総合研究所)のイメージ問題があると思われます。旧IRIは解散し、新IRIはイスラエル企業の100%子会社となって関係はありません。ただ、IRIは東証と因縁もある企業であるところが敬遠されているのでしょう。
なお、これまで無配だった会社側は、今6月期の配当を未定としており、配当意向を持っていることが注目できます。
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