ビーブレイクシステムズ(3986)が6月15日、マザーズに新規上場/パッケージ事業とシステム受託開発、SE事業を展開
ビーブレイクシステムズ(3986)が6月15日、マザーズに新規上場する。同社は、ERP(統合基幹業務システム)の機能をクラウド環境で使用する「クラウドERP」の開発と販売を行うパッケージ事業と、システム受託開発、IT人材の派遣を行うシステムインテグレーション(SE)事業を展開している。
ビーブレイクシステムズの2016年6月期実績でみた売上高構成比は、パッケージ事業が約52%、システムインテグレーション事業が48%とほぼ拮抗(きっこう)している。技術者はどちらの事業にも対応可能で、事業の繁忙に応じて配置をフレキシブルに変更できる体制を敷いていることが特徴となっている。従業員数は2017年3月末現在126名。
パッケージ事業の主力製品は、サービス業、特に労働集約型・プロジェクト型の業種に特化したクラウドERP「MA―EYES」(エムエーアイズ)となっている。機能拡張、カスタマイズにあたってはセミオーダー手法で顧客の要望に対応した機能の開発を行っている。このサービス手法から、「ERPに合わせて業務プロセスの変更を余儀なくされる」というERPの課題を解決し、予算の制約から導入が難しかった従業員数「100人以上1000人未満」の企業、業務プロセスの変更が難しいサービス業のERP導入に弾みがついている。
システムインテグレーション事業では、ITサービス企業のウェブサービス提供システム(個人向けスポーツ関連情報提供サイトなど)の構築や、システムインテグレーターが受託した開発案件に参画し、基本的に顧客企業に常駐して顧客システムの開発を行っている。開発言語をJavaとする開発案件に特化することで技術的な差別化を実現していることも特徴となっている。
上場に伴う新株発行および自己株処分で調達した資金は、「MA―EYES」の販売対象業種の拡大や競争力強化に向けた研究開発の人件費、広告宣伝費、人材の採用・教育の資金などに充当する計画だ。