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アズーム【3496】

  • アズームが9月20日、マザーズに新規上場
  • 月極駐車場の紹介サービスとサブリース事業が両輪
上場市場 マザーズ
予想価格2,900円
上場日2018年09月20日
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天野秀夫
天野秀夫
アズーム(3496)のサムネイル
初値期待度4
上場後株価期待度4
上場時話題性3
事業成長性4
事業収益力4

アズームが9月20日、マザーズに新規上場/月極駐車場の紹介サービスとサブリース事業が両輪

アズーム(3496)が9月20日、マザーズに新規上場する。月極駐車場紹介サービスと駐車場オーナーから空き駐車場を借り上げてユーザーにサブリース(貸し付け)を行う月極駐車場サブリースサービスと、月極に特化した駐車場サービスを展開している不動産テック企業だ。

2009年10月に創業し、月極駐車場検索ポータルサイト「カーパーキング」をスタート、2015年に東京23区特化型月極駐車場検索「カーパーク」、空き家ナビ、2016年に使用していない時だけ貸し出す「おうちdeパーキング」、2017年には「バイク月極駐車場検索Bikeru(バイクル)」事業をそれぞれリリースした。今年7月には月極駐車場のサブリース受託物件数が日本最多となる1000件、受託台数7000台をそれぞれ突破している。

従来、ユーザーが月極駐車場を探す際には、不動産業者への訪問など時間と労力がかかっていたが、「カーパーキング」の利用によって、駐車場を効率的かつ効果的に見つけることが可能となるメリットがある。今9月期の「月極駐車場紹介サービス」の売上高は1.87億円(前期比30.7%増)を見込む。

一方、月極駐車場サブリースは、駐車場オーナーにとっては毎月一定の賃料が安定してあり、利用者募集、ユーザー対応などが省けるメリットがある。月極駐車場サブリースサービスの今9月期の売上高は15.86億円(前期比51.4%増)を計画している。手数料収入(フロー)とサブリースによる賃料収入(ストック)を兼ね合わせて収益基盤を確立していることが特徴だ。

このほか、新規事業として壁面における遊休スペースの収益化を進める事ができる屋外広告検索ポータルサイト「アドウォール」、駐車場のデータベース拡大のため現地からの情報収集システムを情報提供サービスとして活用する「Port works」をリリースしている。

今9月期は売上高18.19億円(前期比)、営業利益2.02億円(同6.48倍)、経常利益1.93億円(同6.45倍)、当期利益1.35億円(同3.67倍)を見込んでいる。

アズーム(3496)の基本情報

企業名株式会社アズーム
会社URLhttps://azoom.jp
証券コード・市場 マザーズ (3496)
上場予定日2018年09月20日
業種 不動産業
事業内容月極駐車場紹介サービス、月極駐車場サブリースサービス
本社所在地東京都渋谷区代々木二丁目1番1号
社長菅田洋司
設立年月2009年10月09日
決算期9月末
上場前資本金70,094千円

事業の特徴と魅力

月極駐車場紹介サービスおよび月極駐車場サブリースサービス事業は、時間貸し駐車場とユーザーが明確に異なり差別化が効いています。駐車場紹介による手数料収入(フロー)とサブリースによる賃料収入(ストック)が収益源となって業績成長も加速しそうです。

2017年9月期に経常利益、当期利益ともに黒字転換し上場のタイミングとしてはベストと言えるでしょう。上場による知名度アップなどから業績アップも見込まれます。

また、新規事業である屋外広告検索ポータルサイト「アドウォール」において壁面における遊休スペースの収益化もユニークなビジネスとして注目できそうです。

初値予想

想定価格 2,900円
仮条件 2,900円〜 3,000円
公開価格 3,000円
初値予想 6,000円

初値予想と上場後の見込み

アズーム(3496)の想定価格2900円から試算される想定時価総額は42.1億円、市場からの資金吸収額は9.2億円で、東証マザーズ上場の小型案件として人気が先行しそうです。月極駐車場紹介サービスに特化した事業形態の上場企業はなく、時間貸し駐車場運営のパーク24(4666)のIPO後の急成長がオーバーラップされるでしょう。

ロックアップは公開価格の1.5倍で解除の条項が組み込まれていますが、好需給をバックに大きな障害とはならないでしょう。

第3位大株主がベンチャー・キャピタルでIPO当日はテノ.ホールディングス(7037)も同時上場してきますが、アズームは初値形成が翌日に持ち越される公算が大きく過度な懸念は必要ないでしょう。むしろ、初値が6000円程度に収まれば、上場直後の上値追いが有望です。

IPOスケジュール

抽選申込(BB)期間 2018-09-03〜 2018-09-07
当選発表(公開価格決定)日 2018-09-10
購入申込期間 2018-09-11〜 2018-09-14

IPO当選株数
※単位は株

公募株数 250,000
売出株数(OAを含む) 66,200
当選株合計 316,200

おすすめのネット証券

主幹事証券はみずほです。9月はand factory(7035)香陵住販(3945)に続く3社目のIPO主幹事で、今後も月内に3社の主幹事が控えています。ネット証券ではSBI証券マネックス証券が幹事団に入っています。

大株主構成を見ると、第二位大株主のパノラマ、第9位の有限会社は、経営者および経営陣の持株会社です。第3位のSMBC系ベンチャーキャピタルの保有株式数は55,000株。他の既存株主はすべて個人株主となっています。

ベンチャーキャピタルを除いて解除条項付きの90日間のロックアップがかかっていますが、比較的ロックアップは緩めの感があります。SMBC系ベンチャーキャピタルが入っているものの、SMBC日興は幹事団に参加していません。

幹事証券リスト

証券会社割当率割当株数当選本数
主幹事みずほ証券90.07%247,7002,477
幹事SBI証券4.00%11,000110
東海東京証券2.98%8,20082
マネックス証券0.98%2,70027
エース証券0.98%2,70027
極東証券0.98%2,70027

株主構成

氏名比率ロックアップの有無
菅田 洋司46.84%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
(株)パノラマ28.58%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
SMBCベンチャーキャピタル3号投資事業4.37%
鈴木 雄也2.98%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
高橋 崇晃2.90%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
立川 健悟2.62%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
櫛田 邦男2.54%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
眞鍋 隆司2.48%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
(有)ヒフミ・コンサルティング1.59%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
倉島 文雄1.39%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除

駐車場ビジネスの上場企業は多い

時間貸し駐車場事業のパーク24(4666)、パカラ(4809)、駐車場上部空間の商業開発のフィル・カンパニー(3267)、駐車場中堅トラストホールディングス(3286)、APAMAN(8889)の軒先パーキング、三井不動産(8801)の貸し駐車場事業、このほか駐車場周辺装置・機器などを含めると、駐車場ビジネスの上場企業は意外と多くあります。

このなかでもアズーム(3496)は月極駐車場紹介と月極駐車場サブリースサービスに特化した初物人気を呼び込む可能性もあります。

また、駐車場事業はカーシェアリング、配車アプリなどのビジネスとの親和性もあり、今後が期待されるビジネス群に所属していると言えるでしょう。

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