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アルテリア・ネットワークス【4423】

  • アルテリア・ネットワークスが12月12日、東証に新規上場
  • マンション向け光インターネットサービスのトップ企業
上場市場 東証一部
予想価格1,400円
上場日2018年12月12日
天野秀夫
天野秀夫
アルテリア・ネットワークス(4423)のサムネイル
初値期待度2
上場後株価期待度3
上場時話題性3
事業成長性2
事業収益力3

アルテリア・ネットワークスが12月12日、東証に新規上場/マンション向け光インターネットサービスのトップ企業

アルテリア・ネットワークス(4423)が12月12日、東証に新規上場する。1部および2部の所属部は売り出し価格決定後に決まる。

同社は、インターネットサービス(光インターネット接続サービス)、ネットワークサービス(専用線サービス、VPN接続サービス等)、マンションインターネットサービス(全戸一括型光インターネット接続サービス)を展開する情報通信プラットフォームの構築企業だ。

1997年に発足した丸紅アクセスソリューションズ(旧グローバルアクセス)と2000年設立のUCOM(旧ユーズコミュニケーションズ)が2014年に合併し、2001年発足のつなぐネットコミュニケーションズが2017年に合流して現在の形となった。同社と連結子会社3社でグループを形成している。社名のアルテリアはラテン語の「動脈」に由来する。

専用線、VPN(企業内通信ネットワーク)、インターネット接続、クラウド、データセンター、IP電話、セキュリティ、モバイルデバイス管理・監視ソリューションの各環境を法人向けに構築する。全国の主要都市部に敷設・保有している自社網を活用してFTTHサービス「ARTERIA光」、専用線サービス「ダイナイーサ」が堅調に推移。全戸一括型マンションへの提供個数は全国で61万6803戸で市場シェア27.3%(2018年3月末)となり、マーケットシェアはトップポジションを占めている。

今3月期業績は売上高482.13億円(前年同期比1.3%増)、税引前利益74.17億円(同15.4%増)の増収増益見込みで、経営統合後で初の年26.22円配当を実施予定だ。なお、第2四半期(4-9月)税引前利益は34.54億円で通期計画に対する進捗率は46.5%。

アルテリア・ネットワークス(4423)の基本情報

企業名アルテリア・ネットワークス株式会社
会社URLhttps://www.arteria-net.com/
証券コード・市場 東証一部 (4423)
上場予定日2018年12月12日
業種 情報・通信業
事業内容光インターネット接続サービス、専用線サービス、VPN 接続サービス等、マンションインターネットサービス
本社所在地東京都港区新橋6丁目9番8号
社長川上潤
設立年月1970年01月01日
決算期3月末
上場前資本金5,150,010千円

事業の特徴と魅力

アルテリア・ネットワークス(4423)は法人向け通信ネットワーク事業とインターネット事業のB2Bビジネスを展開し日本国内に大容量光ファイバーケーブル・ネットワークを構築、マンションインターネット事業では、国内シェアトップの実績をもっていることが特徴です。通信ネットワーク事業等の主要ユーザーには、サイバーエージェント(4751)、札幌市消防局なとがあります。

また、現材の株主は丸紅(8002)と世界最大級のプライベート・エクイティ・ファンドであるCVCキャピタル・パートナーズ系のファンドの2者です。CVCキャピタル・パートナーズが日本で出資する主な案件のひとつで、かつては信和(3447)、すかいらーく(3197)にも出資していました。

初値予想

想定価格 1,400円
仮条件
公開価格
初値予想 1,400円

初値予想と上場後の見込み

アルテリア・ネットワークス(4423)の想定価格1400円から試算した想定時価総額は700億円、市場からの資金吸収額は281.8億円と東証上場予定の大型案件です。東証1部はまず間違いないでしょう。

ただし、IPOラッシュのこの時期に登場する需給面での逆風と、インターネット接続サービスという成熟産業に属するイメージ、公募株式がゼロで「大株主の出口案件」としてのイメージが強いことはマイナス要因です。

公開価格から初値までの上昇は限られたものになりそうです。状況次第では公開価格割れの可能性もあるので、仮条件価格の決定状況に注目しましょう。

また、公開前株主は丸紅とファンドでファンドの保有玉はロッアップ解除後にも無出てくるので、上場後のパフォーマンスも不透明です。

IPOスケジュール

抽選申込(BB)期間 2018-11-28〜 2018-12-03
当選発表(公開価格決定)日 2018-12-04
購入申込期間 2018-12-05〜 2018-12-10

IPO当選株数
※単位は株

公募株数
売出株数(OAを含む) 20,125,000
当選株合計 20,125,000

おすすめのネット証券

主幹事証券はSMBC日興、みずほ、USBが共同の形で名を連ねています。ただし、東証への幹事取引参加者名はSMBC日興となっており、事実上の主幹事です。大型上場のため、幹事団は主幹事含めて12証券と多くなってます。

一方、大株主は丸紅(8002)と英国投資会社のCVCキャピタル・パートナーズ系のファンドである「Red Anchor Investments」の2社です。上場時の発行済株式数は5000万株で、今回はオーバーアロットメントを含めて2012万5000株の売出しにとどまります。ロックアッブ後も保有株の放出はあるでしょう。

幹事証券リスト

証券会社割当率割当株数当選本数
主幹事SMBC日興証券未発表
共同主幹事みずほ証券未発表
共同主幹事UBS証券未発表
幹事大和証券未発表
三菱UFJモルガン未発表
野村証券未発表
SBI証券未発表
マネックス証券未発表
岡三証券未発表
東海東京証券未発表
岩井コスモ証券未発表
水戸証券未発表

株主構成

氏名比率ロックアップの有無
丸紅(株)50.00%上場日から180日間
Red Anchor Investments Limited50.00%上場日から90日間

今期末に配当実施、還元策が今後の焦点

丸紅(8002)が大株主ながら「ファンドの出口案件」としてのイメージが付きまとうことが、初値と上場後のパフォマンスを抑制しそうです。

ちなみに、ファンド所有の形で事実上の大株主であるCVCキャピタル・パートナーズ は、欧州を本拠とするプライベート・エクイティ・ファンド(投資ファンド)で、自動車レースのフォーミュラ1(F1)の運営会社の大株主でもありました。通信会社へは他のアジアの国にも出資しています。

今3月期に26.22円配当を打ち出していますが、株主還元策の実施と姿勢が株価に影響を与えてくるでしょう。

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