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and factory【7035】

  • and factoryが9月6日、マザーズに新規上場
  • 電子マンガ向けスマホアプリ開発とIoT活用の宿泊施設ビジネスを展開
上場市場 マザーズ
予想価格2,470円
上場日2018年09月06日
天野秀夫
天野秀夫
and factory(7035)のサムネイル
初値期待度5
上場後株価期待度5
上場時話題性4
事業成長性5
事業収益力4

and factoryが9月6日、マザーズに新規上場/電子マンガ向けスマホアプリ開発とIoT活用の宿泊施設ビジネスを展開

and factory(7035)が9月6日、マザーズに新規上場する。同社は、無料スマートフォン(スマホ)アプリの提供を主力事業に、IoT(モノのインターネット)技術を導入したスマートホステル『&AND HOSTEL』の共同運営に事業領域を広げている。

同社は、2014年9月に設立され、スマホ向けアプリの企画、制作会社であるイグニス(3689)のスマートフォンアプリの一部取得から事業を拡大させ創業4年でのスピード上場を果たすことに成功した。

スマホアプリ事業は、他社が運営する人気スマホゲームアプリの攻略およびマルチプレイのパートナーを募集する掲示板アプリ「最強シリーズ」を開発・運営している。スマホ向けマンガアプリで実績を持ち、スクウェア・エニックスと共同開発した「マンガUP!」、白泉社と共同開発の「マンガPark」の開発・運用を行っている。

「最強シリーズ」は、アプリの運営によって得られる広告収入が収益源となっている。アプリ経由で対象スマホゲームのアイテム購入に応じて得られるアフィリエイト(成果報酬型広告)収入と、アドネットワークを通じたアプリ内掲載広告バナーのクリックに応じて得られる収入を得る。

IoT事業は、2016年に開発したプラットフォームアプリ「&IoT」をベースにしたスマートホステル『&AND HOSTEL』事業展開。宿泊施設向けIoTソリューションサービスとして、宿泊管理システム「innto」、宿泊施設専用タブレットサービス「tabit」の開発、サービス提供を行っている。提携先の企業のIoT技術を駆使した宿泊施設運営は、福岡、東京で始まり、今年2月末時点で4店舗を開設している。

今2018年8月期業績は売上高18.1億円(前期比2.6倍)、経常利益3.37億円(同51.2%増)の増収増益見込みと好調に推移している。

and factory(7035)の基本情報

企業名and factory株式会社
会社URLhttps://andfactory.co.jp/
証券コード・市場 マザーズ (7035)
上場予定日2018年09月06日
業種 サービス業
事業内容主にモバイル広告を掲載した無料スマホアプリの提供、IoT技術導入のスマートホステルの共同運営
本社所在地東京都目黒区青葉台三丁目6番28号
社長小原崇幹
設立年月2014年09月16日
決算期8月末
上場前資本金34,420千円

事業の特徴と魅力

一般個人投資家にとって、わかりやすく魅力的なIoT関連銘柄として、and factory(7035)は注目できます。スマホアプリ開発は掲示板アプリ「最強シリーズ」と大手ゲーム・出版社向け「マンガアプリ」で実績を持ち、今後も顧客開拓が進む期待が大きい分野です。

さらに、近未来のIoT空間を楽しめる体験型宿泊施設であるスマートホステル『&AND HOSTEL』は、今後、ハイピッチの出店が見込まれる有望材料です。今年2月末時点で、福岡、浅草北、上野、秋葉原の4店舗だが、神田、浅草駅が今期中のオープンが確定しています。

自社開発型案件は土地代、建設費などの費用が発生するものの利益率は高く、共同開発・運営型とバランスを取り出店される見込です。

初値予想

想定価格 2,470円
仮条件 2,470円〜 2,570円
公開価格 0円
初値予想 4,800円

初値予想と上場後の見込み

and factory(7035)は初値、上場後の株価パフォーマンスともに高い人気が予想されます。想定価格2470円から試算される想定時価総額は114.6億円、市場からの資金吸収額は21億円とマザーズ上場案件としては中型規模です。株価水準と公開規模からはやや重量感がありますが、大株主全てに解除条項のないロックアップが最長の180日間掛かって、需給は締まっています。上場前の株主は個人が主体でベンチャーキャピタルはありません。

さらに、市場人気の高い「IoT関連」であり、「業績変化率」「電子書籍」「インバウンド・宿泊関連」といった物色テーマを持ち合わせており、上場後の人気化持続も見込まれます。初値が公開価格に対して飛びすぎることが、数少ない懸念材料と言えるでしょう。

IPOスケジュール

抽選申込(BB)期間 2018-08-21〜 2018-08-27
当選発表(公開価格決定)日 2018-08-28
購入申込期間 2018-08-29〜 2018-09-03

IPO当選株数
※単位は株

公募株数 430,000
売出株数(OAを含む) 421,000
当選株合計 851,000

おすすめのネット証券

and factory(7035)の主幹事証券は比較的大きな案件を手掛けるみずほです。幹事団には大和、SBIが入り、IT関連株で幹事入りすることが多いエース、岩井コスモ、いちよしが名を連ねています。

一方、大株主には解除条項無しのロックアップが最長180日間でしっかり掛かっています。ベンチャーキャピタルも存在せず、マザーズの中型案件ながら上場後の需給は比較的良好と見ることができます。

幹事証券リスト

証券会社割当率割当株数当選本数
主幹事みずほ証券95.00%703,0007,030
幹事大和証券3.00%22,200222
SBI証券0.50%3,70037
エース証券0.50%3,70037
岩井コスモ証券0.50%3,70037
いちよし証券0.50%3,70037

株主構成

氏名比率ロックアップの有無
小原 崇幹56.35%上場日から180日間
竹鼻 周10.98%上場日から180日間
青木 倫治9.69%上場日から180日間
(株)イグニス4.68%上場日から180日間
飯村 洋平3.57%上場日から180日間
梅谷 雄紀3.14%上場日から180日間
水谷 亮3.02%上場日から180日間
石田 育男2.14%上場日から180日間
三嶋 航介1.89%上場日から180日間
梅本 祐紀1.51%上場日から180日間

横浜市やNTTドコモと協業

フロントで専用のスマートフォンを受け取り、スマートロックを開けて部屋に入室、コミュニケーションロボットがお出迎えの声をかけ、部屋のライトはワイヤレス照明システムで朝のニングコールに合わせてライティングというIoTホテルを実現しているのがand factory(7035)です。

IoT(モノのインターネット)技術を導入したスマートホステル『&AND HOSTEL』では、大崎電気工業(6644)やヤフー(4689)のIoT技術が採用されており、ある種ホテル自体がIoTの体験場・実験場となっています。

さらに、2017年6月には、横浜市、NTTドコモ(9437)との協業で、IoTスマートホームを活用した「未来の家プロジェクト」の運営が開始されています。

上場前の上場企業の大株主はイグニス(3689)のみです。おそらく、数年後は事業会社や金融機関等大手企業の資本が入り、株主構成は大きく変わる企業と期待できます。

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