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Amazia【4424】

  • Amaziaが12月20日、マザーズに新規上場
  • マンガアプリ『マンガBANG!』を展開
上場市場 マザーズ
予想価格1,270円
上場日2018年12月20日
天野秀夫
天野秀夫
Amazia(4424)のサムネイル
初値期待度3
上場後株価期待度3
上場時話題性4
事業成長性3
事業収益力3

Amaziaが12月20日、マザーズに新規上場/マンガアプリ『マンガBANG!』を展開

Amazia(4424、アメイジア)が12月20日、東証マザーズに新規上場する。2009年10月1日に設立された同社は、フリーミアム型マンガアプリ『マンガBANG!』を主力する企業だ。フリーミアム型とは、基本的なサービスは無料で提供し、追加的な機能について有償で提供するモデルで、この手法では国内最大級の地位を固めている。

フリーミアム型のノウハウを蓄積する中、同時進行で、出版社等と協業して新作マンガを共同制作し、雑誌と「マンガBANG!」で同時配信する新たな取り組みを推進。加えて今まで取引のなかった出版社と取引開始したことによる取扱い作品の増加、費用対効果を考えた広告宣伝などでユーザーを獲得して業績成長につなげている。

「マンガBANG!」の収益モデルは、「無料試し読み」コーナーにおける話課金(レンタル)+広告収益モデルと「ストア」コーナーでの購入モデルがある。なかで、話課金(レンタル)+広告収益モデルは、話課金は、1話ごとに30円程度で24時間読める少額課金モデルと、一定時間によって追加されたり、広告主の無料アプリをダウンロードすると得られるメダルを活用して読む方法となっている。

このほか、ユーザー投稿型マンガサービスである「マンガEpic!」を運営している。デビュー前のマンガ作家を発掘・育成し、オリジナルの人気作品を確保していくことを目的に運営している無料で利用できるマンガアプリで、広告収入を得ている。新人作家の発掘ステージとしても活用している。

今2019年9月期業績は、売上高24.8億円(前期比80.4%増)、経常利益2.3億円(同3倍)と変化率を伴った増収増益の見通しとしている。

Amazia(4424)の基本情報

企業名株式会社Amazia
会社URLhttps://amazia.co.jp/
証券コード・市場 マザーズ (4424)
上場予定日2018年12月20日
業種 小売業
事業内容フリーミアム型マンガアプリ「マンガBANG!」等のサービス提供
本社所在地東京都渋谷区円山町28-3
社長佐久間亮輔
設立年月2009年10月01日
決算期9月末
上場前資本金161,472千円

事業の特徴と魅力

Amazia(4424)の特徴は、成長が続く電子書籍、中でも市場拡大余地が大きい漫画アプリ「マンガBANG!」に注力していることです。フリーミアム型というビジネスモデルの運営に特徴があり、作品の入手も独自の経路を持っているようです。

すでに上場している、電子書籍販売サイト「Renta!」を運営するパピレス(3641)、電子書籍販売サイト「めちゃコミック」を運営するインフォコム(4348)、まんが・電子書籍販売サイト「eBookJapan」を展開するイーブックイニシアティブジャパン(3658)などが類似対象企業です。

初値予想

想定価格 1,270円
仮条件 1,270円〜 1,320円
公開価格 1,320円
初値予想 1,320円

初値予想と上場後の見込み

Amazia(4424)の想定価格1270円から試算した想定時価総額は41.4億円、市場からの資金吸収額は4.3億円で東証マザーズ上場の小型案件です。市場が拡大中の電子出版、電子マンガの市場の中で急成長を遂げています。すでに上場している電子マンガを手がける企業の株価パフォーマンスからみても注目される存在でした。

12月に入っての上場前に、漫画家からの抗議から、一部サービスを中止したとの報道がありました。会社側はホームページで対策と問題がないことを開示していますが、この事業で最もコンプライアンス上で気をつけなければならないことでトラブルを起こしたことは、初値形成と上場後の株価にマイナスイメージです。まずは冷静に株価動向を見てから投資しても遅くはありません。

IPOスケジュール

抽選申込(BB)期間 2018-12-05〜 2018-12-11
当選発表(公開価格決定)日 2018-12-12
購入申込期間 2018-12-13〜 2018-12-18

IPO当選株数
※単位は株

公募株数 240,000
売出株数(OAを含む) 99,800
当選株合計 339,800

おすすめのネット証券

主幹事は初値が飛びやすいSMBC日興で、幹事団は岡三オンライン、中堅筋と比較的、少数に絞られています。大株主上位2社には解除条項無しのロックアップが180日間掛かっていますが、それ以外には解除条項があります。

大株主にはサイバーエージェント(4751)グループのシーエー・モバイルのほか、メディアドゥホールディングス(3678)、アドウェイズ(2489)、VOYAGE(3688)の投資会社であるVOYAGE VENTURESなど上場関連企業が複数入っています。また。複数のベンチャーファンドも存在します。

株主構成

氏名比率ロックアップの有無
佐久間亮輔37.10%上場日から180日間
江口元昭25.97%上場日から180日間
(株)シーエー・モバイル12.06%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
(株)メディアドゥホールディングス4.64%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
NVCC7号投資事業有限責任組合 4.08%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
三菱UFJキャピタル4号投資事業有限責任組合1.92%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
(株)アドウェイズ1.86%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
江口 弘尚1.86%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
(株)VOYAGE VENTURES1.73%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
神津光良1.36%

拡大続く電子コミック配信事業

全国出版協会が発表したデータによると、2017年の電子書籍市場は前年比16%増の2215億円で、特にこの拡大に貢献しているのが電子コミックです。2017年の市場は前年比17.2%増の1711億円でした。この電子コミックの配信を事業領域としています。

ただし、漫画家からの抗議から、一部サービスを中止したとの報道が上場前にあったことはマイナスイメージです。今後の動向は注視する必要があります。

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