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AI CROSS【4476】

  • AI CROSSが10月8日、マザーズに新規上場
  • SMSメッセージングサービス事業で急成長
上場市場 マザーズ
予想価格1,010円
上場日2019年10月08日
天野秀夫
天野秀夫
AI CROSS(4476)のサムネイル
初値期待度4
上場後株価期待度4
上場時話題性4
事業成長性4
事業収益力4

AI CROSSが10月8日、マザーズに新規上場/SMSメッセージングサービス事業で急成長

AI CROSS(4476、エーアイクロス)が10月8日、東証マザーズに新規上場する。2015年3月10日に設立された同社は、SMSメッセージングサービス、ビジネスチャットサービス、AI Analyticsサービスの開発・提供を展開している。

売上高の72%強を占める主力事業の法人向け双方向SMS(ショートメッセージサービス)プラットフォーム「AIX Message SMS」は、B2Cビジネスを展開する企業に、個人などエンドユーザーの保有するモバイル端末にショートメッセージサービスの配信を行うための配信プラットフォームサービスを開発・提供している。顧客企業のニーズに合わせて双方向のSMS配信機能や、配信者情報を表記する機能、決済機能、自動応答機能を提供している。

同16%程度を占めるビジネスチャットサービスは、法人向けビジネスチャット「InCircle」を通じた、ビジネスコミュニケーションプラットフォーム事業で、企業における業務連絡やビジネス上のコミュニケーションを行うサービスだ。

新分野としてスタートしたAI Analyticsサービスは、ビジネスチャット上に蓄積されたメッセージデータやHR(人事)関連データの分析などによって2019年3月に離職防止ソリューションサービスの提供を開始している。

2019年12月期業績は、売上高13.2億円(前期比18.6%増)、経常利益1.4億円(同47.1%増)と増収増益の見通し。なお、通期計画に対する第2四半期末時点における経常利益の進捗率は69.2%に達している。

AI CROSS(4476)の基本情報

企業名AI CROSS株式会社
会社URLhttps://aicross.co.jp/
証券コード・市場 マザーズ (4476)
上場予定日2019年10月08日
業種 情報・通信業
事業内容SMSメッセージング、ビジネスチャット、AI Analyticskの各サービス開発・提供
本社所在地東京都港区虎ノ門3-2-2虎ノ門30森ビル
社長原田典子(戸籍上・岡部典子)
設立年月2015年03月10日
決算期12月末
上場前資本金177,000千円

事業の特徴と魅力

AI CROSS(4476)の主力事業であるSMS配信プラットフォームサービス「AIX Message SMS」は、生損保・証券業界で48%、サービス業界で45%、公共分野で35%のシェアを有していることが特長です。5Gサービスがスタートすると企業から個人へ発信するショートメッセージサービスは新たな成長を見せることが期待されます。

SMS配信サービス企業としてはアクリート(4395)がマザーズに上場しています。また、新分野としてスタートしたAI Analyticsサービスでは、離職防止ソリューションというユニークなサービスが立ち上がっており、AI関連としての成長性が注目されてきそうです。

初値予想

想定価格 1,010円
仮条件 990円〜 1,090円
公開価格 1,090円
初値予想 3,000円

初値予想と上場後の見込み

AI CROSS(4476、エーアイクロス)の想定価格1010円から試算される想定時価総額は38.9億円、市場からの資金吸収額は7.1億円で東証マザーズの小型案件となります。SMSメッセージングサービス、ビジネスチャットサービスなどの開発企業で、社名のとおりAI(人工知能)関連で、小型であることから人気化が予想されます。初値は一部で3倍超の3500円との、かなり強気の観測もあります。

ただし、想定価格1,010円に対して仮条件は990円から1090円と慎重だったことを考慮すると、初値が飛びすぎるとその反動安は大きそうです。上場後のセカンダリー投資は慎重に行きたいところです。また、同日にHENNGE(4475)がマザーズに同時上場することから、ある程度の資金分散も考えられます。

IPOスケジュール

抽選申込(BB)期間 2019-09-20〜 2019-09-27
当選発表(公開価格決定)日 2019-09-30
購入申込期間 2019-10-01〜 2019-10-04

IPO当選株数
※単位は株

公募株数 450,000
売出株数(OAを含む) 249,700
当選株合計 699,700

おすすめのネット証券

AI CROSS(4476)の主幹事証券はSBI証券です。SBI証券の主幹事は6月のインフォネット(4444)以来と久しぶりです。SMBC日興証券、みずほ証券と大手証券とともに、中堅証券は香川、あかつき、エイチ・エス、東洋と珍しい布陣となっています。

大株主のロックアップは、会社関係者とその関連会社は価格解除条項のない180日間のロックアップとなっていますが、それ以外は価格の解除条項が付いています。規模的には小型上場なのでベンチャーキャピタルの売りも消化できそうですが、上場後の売りは警戒されそうです。

幹事証券リスト

証券会社割当率割当株数当選本数
主幹事SBI証券86.97%608,5006,085
幹事SMBC日興証券5.22%36,500365
みずほ証券4.79%33,500335
岩井コスモ証券0.87%6,10061
香川証券0.87%6,10061
あかつき証券0.43%3,00030
エイチ・エス証券0.43%3,00030
東洋証券0.43%3,00030

株主構成

氏名比率ロックアップの有無
(株)IBIサーチ15.94%上場日から180日間
(株)ベクトル9.34%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
SBI AI&Blockchain投資事業6.57%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
イノベーション・エンジン産業創出投資事業6.46%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
原田典子5.67%上場日から180日間
東京電力フロンティアパートナーズ4.12%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
(株)AIB3.51%上場日から180日間
OS投資事業組合3.44%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除
鈴木さなえ3.24%上場日から180日間
アイビス新成長投資事業組合第5号3.16%上場日から90日間、但し公開価格の1.5倍で解除

女性社長でエンジエル企業も多彩

原田典子社長と鈴木取締役は、データ復旧、データ移行、バックアップ、データ消去の各種サービスを手掛けるAOSテクノロジーズ(東京都港区)からAI CROSS(4476)が事業承継し、会社が設立された時の創業メンバーです。

現在はAOSテクノロジーズから独立しています。女性社長であるAI企業であることが注目されるほか、セガサミーHD(6460)、チェンジ(3962)、エボラブルアジア(6191)、ファッションイベントを企画運営するガールズアワードがエンジェルとして出資していることが特徴です。

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