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エードット【7063】

  • エードットが3月29日、マザーズに新規上場
  • 商品・サービスの価値を高めるソリューション事業を提供
上場市場 マザーズ
予想価格1,010円
上場日2019年03月29日
天野秀夫
天野秀夫
エードット(7063)のサムネイル
初値期待度4
上場後株価期待度4
上場時話題性3
事業成長性3
事業収益力3

エードットが3月29日、マザーズに新規上場/商品・サービスの価値を高めるソリューション事業を提供

エードット(7063)が3月29日、東証マザーズに新規上場する。同社は、顧客の企業や商品、サービスのブランド価値を高めるソリューションを提供するブランディング事業を中心に展開している。2012年7月に設立された同社はSP、PRサービスを手掛け当社と連結子会社7社で構成されている。

主力の「SPサービス」は、商品やサービスの売り上げ拡大に向け、消費者の認知度や購買意欲の向上を図るソリューションで、プレゼントキャンペーンや店頭プロモーションの企画・制作、試供品配布などサンプリング、SNS(交流サイト)と連動したキャンペーンの企画・運営、テレビCM制作とタレントのキャスティングを手掛ける。「PRサービス」は商品やサービスがメディアに取り上げられ消費者の注目を集めることを目的に、PR戦略の企画立案やイベント実施を行う。

アスリート等による一般消費者向けスポーツ教室などのマッチングプラットフォームを管理運営する「アスラボ」、ロゴやポスター、ウェブサイトなどの企画制作を行うクリエイティブサービスの「カラス」、情報の話題拡散バズサービスを目的とした「噂」、採用や人材育成コンサルタントの「Spark」などのグループ会社と連帯した事業展開を行っている。また、インバウンド・アウトバウンド関するブランディングサービス開始しており、中国に合弁会社を2018年に設立している。

2019年6月期業績は売上高20.27億円(前期比39%増)、経常利益1.63億円(同33%増)の増収増益見込み。第2四半期(7月から12月)経常利益は1.45億円と通期予想の88.9%に達している。

エードット(7063)の基本情報

企業名株式会社エードット
会社URLhttps://a-dot.co.jp/
証券コード・市場 マザーズ (7063)
上場予定日2019年03月29日
業種 サービス業
事業内容セールスプロモーションやPR、クリエイティブ等の企画・制作・実施運営を行うブランディング事業
本社所在地東京都渋谷区渋谷2-16-1
社長伊達晃洋
設立年月2012年07月26日
決算期6月末
上場前資本金59838千円

事業の特徴と魅力

エードット(7063)は、SP(セールスプロモーション)やPR(広告宣伝)、クリエイティブなどの企画・制作・実施運営を展開するブランディング事業を手掛け、大手有料企業と取引関係を構築していることが注目点です。今後は、アジアを中心にブランディングサービスを行う海外事業など周辺事業を積極的に開拓する計画のようです。

特に、中国企業と日本企業を対象とするインバウンド・アウトバウンド関するブランディングサービスに注力しています。アスリート等による一般消費者向けスポーツ教室などのマッチングプラットフォームは東京五輪関連の物色テーマ性にも乗ってくるでしょう。

初値予想

想定価格 1,010円
仮条件 1,010円〜 1,110円
公開価格 1,110円
初値予想 2,300円

初値予想と上場後の見込み

エードット(7063)の想定価格1010円から試算した想定時価総額は23.4億円、市場からの資金吸収額は7億円で東証マザーズの小型案件です。

企業や商品、サービスのブランド価値を高めるソリューションを提供するブランディング事業に新規性はありませんが、業績は堅調な伸びを示し、株価指標的に割高感はなく、公開価格水準も低いことから初値は好スタートが予想されます。同日に公開価格5200円のWelby(4438)が上場しますが、こちらは上場初日に買いが先行して初値が持ち越しとなる可能性が高いことから影響は少ないでしょう。

上場後は筆頭株主とその関係会社を除く企業と一部役員を除いた大株主へのロックアップが甘くなっていることは注意事項です。ただ、小型案件で既存株主にベンチャーキャピタルがないことから、初値に過熱感がなければ上場後も上値追いの動きが出てくるでしょう。

IPOスケジュール

抽選申込(BB)期間 2019-03-12〜 2019-03-18
当選発表(公開価格決定)日 2019-03-19
購入申込期間 2019-03-20〜 2019-03-26

IPO当選株数
※単位は株

公募株数 550,000
売出株数(OAを含む) 140,000
当選株合計 690,000

おすすめのネット証券

エードット(7063)の主幹事証券は今年主幹事2社目となる「みずほ」です。幹事団は大手、準大手、中堅、ネット証券とバランスが取れています。一方、大株主へのロックアップは筆頭株主の社長とその関連会社の第二位大株主、玉塚元一取締役に解除条項の無いロックアップが掛かっているにとどまります。ちなみに、第6位の瓜生健太郎氏は同社のリーガルアドバイザーで、第8位株主の玉塚元一取締役は東証1部のデジタルハーツホールディングス(3676)の代表取締役社長です。

株主構成

氏名比率ロックアップの有無
伊達晃洋61.02%上場日から180日間
(有)T14.65%上場日から180日間
仲亀敦4.64%
(株)ワンセンチュリーカンパニー3.66%
エードット社員持株会2.15%
瓜生健太郎1.83%継続保有の意向
牧野圭太1.76%
玉塚元一0.73%上場日から180日間
小野川翼0.73%
吉田光志0.73%

取締役に注目

取締役としてデジタルハーツホールディングス(3676)の玉塚元一社長が名を連ねているのが注目されます。玉塚氏はファーストリテイリングとローソン社長を務めた経歴がある人物です。2018年6月期の売上高のうち大口取引先としてローソンが28.7%を占めたことと無縁ではないでしょう。

ちなみに、玉塚氏の曾祖父は旧・玉塚証券(現在のみずほ証券)の創業者であり、祖父は東京証券取引所理事長を務めた玉塚栄次郎氏で証券界とも特別なつながりがあります。エードット(7063)の主幹事がみずほ証券というのもなにか関係があるのかもしれません。

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