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物色テーマ:テレワーク

株の教科書.com編集部
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株式市場では投資家の人気を集めるテーマ材料が存在する。株式市場の地合いや時流をにらんで、物色テーマに沿った銘柄が買われる。昭和の時代にもてはやされた「ウォーターフロント」「含み資産」などがその典型だが、今回は「テレワーク」を取り上げる。

物色テーマ:テレワーク

情報通信機器の発達で実現したテレワーク

情報通信機器を活用して、時間や場所の制約を受けずに働く形態をテレワークという。

かつては自宅やサテライトオフィスで、電話やFAXを使ってできる範囲の仕事をしていたが、パソコンの普及でオフィスとほぼ同等の仕事ができるようになり、カフェや公園など場所を選ばず仕事ができるようになった。

急速に市場が拡大するテレワーク

市場拡大するテレワーク

2017年(平成28年)3月に、政府は「働き方改革実行計画」を決定した。この計画ではテレワークの推進も謳われ、テレワーカーの労働時間管理や雇用制度の整備を進めるという。

女性などが子育てや介護をしながら働ける環境を整え、また副業・兼業の活発化も狙っている。政府はテレワーカー比率を現在の2.7%から、2020年に10%以上に増やす計画だ。

テレワーク関連銘柄というと、まず上げられるのはテレワーク向けのシステムを開発、運用する企業。社内データを外部とやり取りするので、テレワークとインターネットの分離といったセキュリティも施さねばならない。音声や画像、データをやり取りする通信技術も必要。

また、テレワークには雇用型と非雇用型がある。非雇用型はクラウドソーシングという形で広がりを見せている。クラウドソーシング会社が、企業とテレワーカーをマッチングする。テレワーカーを大勢雇用する場合、サテライトオフィスの需要も高まる。東急電鉄(9005)やザイマックス(未上場)は法人向けサテライトオフィス事業を強化するという。

テレワークに積極的な会社も、テレワーク銘柄と言える。日本テレワーク協会のテレワーク推進賞受賞会社には、リクルートホールディングス(6098)やクラウドワークス(3900)、ANAホールディングス(9202)などがある。

おわりに

かつてはSOHOとも呼ばれたことがあるテレワーク。クラウドソーシングの発達で、首都圏と地方の垣根も取り払われようとしている。少子高齢化で、女性の活用また、副業を認める企業が増える中で、マーケット拡大の可能性が高まっている。

主な「テレワーク」の関連銘柄
銘柄コードポイント
パソナ2168人材派遣会社大手。近年では福利厚生代行が収益の柱。
ソリトンシステムズ3040セキュリティ対策やシステム構築がメイン。個別企業に合わせたテレワークサービスを多数展開している。
IIJ3774インターネット接続(プロパイダ)サービス大手。国内初のインターネットプロバイダだが、現在は法人向けに注力。
インフォテリア3853ソフトサービス会社。社員向けに、「猛暑テレワーク」や「ふるさと帰省テレワーク」などの独自制度を導入。
クラウドワークス3900日本最大級のクラウドソーシング会社。副業型のテレワーク推進を標榜。テレワーク推進賞の最高賞も受賞した。
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