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物色テーマ:スマート工場

株の教科書.com編集部
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スマート工場とは、工場内の設備、機器全てをインターネットにつなぐことで可視化を図り、生産管理や改善によって効率化やコスト削減を図るIoT(モノのインターネット)技術のことを示す。スマートファクトリーとも呼ばれる。

日独で国際標準づくりをリード

日独で国際標準づくりをリード

スマート工場は、部品やモノの流れをリアルタイムで掌握し、さらにそのデータをヒトおよび人工知能(AI)が分析し、在庫管理や人件費削減、省エネ、さらに自動化を実現させる。

単独の工場だけでなく、複数の工場をつなげることで、その全体を「一つの工場」として運営、展開させることもできるようになる。元請け工場が下請け工場と一体となって、効率的に製品をつくることができるようにもなり、大企業のみならず中小製造業にとっても有効な技術である。また、国境を越えた他国の工場と連携することも可能となり、グローバル規模でのダイナミックかつ繊細なものづくりが可能となる。

この構想は既にドイツで「インダストリー4.0」という名で展開されており、ドイツ連邦政府、州政府、産業界、学界が一体となって取り組んでいる。日本でスマート工場が注目されたのは、2016年4月に官邸で行われた「未来投資に向けた官民対話」での安倍総理の発言。「2020年までに、センサーで集めた現場のデータを、工場や企業の枠を超えて共有・活用する先進システムを、全国50カ所で生み出します。製造現場の強みを共有するドイツと協力し、国際標準化を進めます」と述べている。それを受け、日本政府はドイツと協議を進め、今年3月には両国が「ハノーバー宣言」に署名。日独でスマート工場の国際標準づくりを先導することで合意した。日独でスマート工場のスタンダードを共同で構築することを目指している。

おわりに

今年2017年1月に東京ビッグサイトで「第1回スマート工場EXPO」が開催されるなど、知名度が浸透し始めた「スマート工場」。関連株としては産業用ロボット、ネットワーク関連、監視カメラなどの企業があげられる。株式市場では、日本電技(1723)、サイオステクノロジー(3744)、図研エルミック(4770)、ネットワンシステムズ(7518)なども関連株して意識された事がある。

主な「スマート工場」関連銘柄
銘柄コードポイント
JIG-SAW3914クラウドやサーバー向けの自動監視システムを展開。自動モニタリング技術に定評がある。
JMACS5817電線メーカー中堅だが、遠隔電源制御やスマートグラス、センシングシステムでスマート工場を支援。
コマツ6301建機大手。2015年6月にコマツ流「つながる化」による生産改革に着手すると発表。スマート工場の先駆。
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