初心者でも株の買い方がわかる!株の教科書.com

物色テーマ:電子タグ(RFID)

株の教科書.com編集部
株の教科書.com編集部

コンビニ大手5社が、経産省の呼び掛けに応じる形で、共同してICタグを使ったセルフレジ(無人レジ)を導入することとなった。

コンビニ社が同じセルフレジのシステムを導入すれば、推定で年間1000億個のICタグが使われ、この量産効果でタグのコストを下げ、セルフレジの実用化を早期に実現するという構想が動きだしている。

物流合理化のヒーローに

電子タグ(RFID)マラソンランナー計測等で実用化進む

セルフレジシステムの肝ともいえるICタグは、RFIDという技術を用いたもので、セルフ会計だけでなく万引防止にも活用でき、さらに店舗ごとの在庫管理や、賞味期限のチェックも大幅に改善できる。RFIDはこの万引対策や商品管理での実用化が先行している。

ICタグは従来のバーコードと違い、離れたところからでも読み込みが可能なので、一度に複数のタグの読み込みができる。レジでは買い物カゴの中身を一度に読み込みが可能で、商品が店に届いたときにも、段ボール箱を開けずに中身をチェックすることができる。

バーコードだと表面が汚れると使えなくなるが、ICタグは問題なし。種類によってはデータの書き換えも可能となる。そのためRFIDのICタグは小売店だけでなく、メーカーや物流業者にとっても有効なものとなる。

メーカーがICタグを商品に貼り付ければ、工場や倉庫の出入り口や道路に設置したゲートを通過するたびに商品の位置を把握できる。物流業者は、納品時の検品も短時間化できる。

メーカーが小売店と連携すれば、いつ売れたかが即時に分かり、それを見て生産調整もできるので、作り過ぎなどのロスを軽減できる。欠陥への対応も、迅速にできる。

物流問題が大きな社会問題となっている中、ICタグが果たす役割が「人不足対策」の側面などから改めて見直されている。

おわりに

ICタグは、商品管理以外にもその利用は応用が進んでいる。既にマラソン大会で選手に配布し何千人もが走るランナーの時間計測、小学生に防犯のために持たせるケース、フォークリフト事故対策、徘徊(はいかい)防止対策、入退室管理などに広がっている。

主な電子タグ(RFID)関連銘柄
銘柄コードポイント
パナソニック6752ローソンと共同で、完全自動セルフレジ機「レジロボR」を使った実証実験を行っている。
デンソー6902子会社のデンソーウェーブが、ICカードやRFID製品を製造。コンビニ大手の取り組みにも参画。
アルテック9972印刷・包装など特殊産業機械の専門商社。欧州最大のICタグ製造機メーカーの製品を扱っている。
村田製作所6981セラミックコンデンサで世界首位。材料から一貫生産の技術力に強み。
三井物産8031総合商社の名門。鉄鉱石、原油の生産権益量で断トツ。海外も収益源。
総合評価
(0)

証券会社を選んで口座を作ろう!

免責事項

株の教科書.com(以下、当サイト)で提供している文章、画像、動画等のコンテンツ(以下、コンテンツ)は、作成時点で得られた情報を元に作成しております。その内容について作成時および未来において正確性、安全性は保証しておりません。

当サイトは投資に関する知識、技術情報の提供を目的としており、特定の銘柄、投資対象、投資行動、運用手法を奨励するものではありません。お客様ご自身の投資に関わる一切の行動につきましては、ご自身の責任の下でご判断ください。投資、資産運用によって発生した損益はお客様ご自身に帰属するものとし、当サイト掲載の情報に基いて発生した損害について一切の責任を負うものではありません。