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物色テーマ:生前退位・改元

株の教科書.com編集部
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株式市場では投資家の人気を集めるテーマ材料が存在する。株式市場の地合いや時流をにらんで、物色テーマに沿った銘柄が買われるというものだ。昭和の時代にもてはやされた「ウォーターフロント」「含み資産」などがその典型。今回はビットコインに代表される「仮想通貨」を取り上げる。

物色テーマ:改元・生前退位

天皇陛下の「お気持ち表明」と材料視

2015年(平成27年)7月13日にNHKが「天皇陛下が生前退位の意向」と報じた。宮内庁などは否定していたが、2016年(平成28年)8月8日に、陛下ご自身が「象徴としてのお務めについてのおことば」を国民に発し、お気持ちを表明された。

これに株式相場も反応。陛下の退位に伴い元号が変わる。これが市況に影響を及ぼすという思惑からの動きだ。

東京五輪前、2019年1月1日に新元号か

東京五輪前、2019年1月1日に新元号か

昭和から平成に変わった28年前、株式市場では印刷関連の銘柄に買いが入った。紙パルプやインキも反応した。今回も同様の動きが始まるとの思惑から、印刷関連銘柄や改元関連銘柄が反応した。

生前退位への対応を協議するため政府は2016年(平成28年)9月に「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」を立ち上げた。有識者会議は一時中断していたものの3月中旬には再開し、5月上旬には譲位に伴う関連法案が国会に提出され、2019年1月1日には新天皇が即位し、元号が変わる見通しとされる。

その一方で自民党は2017年(平成29年)2月に独自に「天皇の退位等についての懇談会」を発足させ、現在の陛下の一代に限って退位を認める特別立法が望ましい」との見解をまとめ、衆参両院議長による各党の意見聴取も実施。

印刷以外の関連銘柄としては、紙幣・貨幣の変更に関する企業や、ソフト更新に伴うシステムエンジニア(SE)派遣に関連する企業も注目されている。

おわりに

ただ今回の改元は、前回と異なり、日にちが決まっているため、混乱による特需はあまり期待できないとも見られている。プログラム更新も、西暦2000年問題のときに更新しやすくする改定を行っているため、改元特需はさほどでないとも言われている。しかし、株価は「思惑」で動くことから、区切りの日程前後には動きはあると見られている。

主な「改元・生前退位」の関連銘柄
銘柄コードポイント
キャリアデザインセンター2410キャリア転職の専門サイトを運営。エンジニア等の人材に強く、IT業界に特化した派遣サービスを展開。
東京機械製作所6335老舗輪転機メーカー。業績不振続きで低位株だが、関連銘柄として物色される。
日本金銭機械6418貨幣処理機の大手。改元に伴う紙幣や貨幣の改定に伴う需要が期待。カジノ銘柄としても注目されている
光陽社6656平成改元の際に大きく動いた銘柄。オフセット写真用製版の大手で、高品質印刷に力を入れている。
野崎印刷紙業7919商業印刷ほか、包装資材や紙器・紙工品、ラベル印刷を手がける。特にカレンダーに強み。
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