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物色テーマ:がん遺伝子一括検査関連株

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株の教科書.com編集部
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6月28日に、がん遺伝子検査関連株であるDNAチップ(2397)、プレシジョン・システム・サイエンス(7707)が急騰した。読売新聞が「遺伝子一括検査、がんで保険適用」と報じ、これをきっかけとして遺伝子検査の関連銘柄が反応した。

「がんゲノム情報管理センター」は来年稼働

がんゲノム情報管理センター

厚生労働省の「がんゲノム医療推進コンソーシアム懇談会」が6月27日に報告書を取りまとめ、その中で「遺伝子パネル検査についても薬事承認し、保険診療として実施すること」という提言を行った。読売はこのことを記事にしたわけだが、ここで言う「パネル検査」が一括検査のことだ。

同報告書では、このパネル検査を実施できる病院を本年度中に「がんゲノム医療中核拠点」に指定し、その病院で得られた遺伝子情報を来年度中に開設する「がんゲノム情報管理センター」に集約する。そのデータを民間や大学・研究機関も含めた「がんゲノムコンソーシアム連絡協議会」で共有し、分析・研究してがん対策に役立てていく戦略だ。

厚労省は来年度予算の概算要求で、その関連予算を計19億3000万円計上している。また厚労省は、「がんゲノム医療中核拠点病院(仮称)等の指定要件に関するサブワーキンググループ」を立ち上げ、中核拠点の指定要件を検討中だ。要件が決まれば病院を募集し、指定をしていく。それと並行して、一括検査の保険適用についても今後、検討を始める予定だという。

なお厚労省は遺伝子一括検査について、「次世代シークエンサーを用いたゲノム解析をし、その結果に即して行うのがゲノム医療」と定義づけている。ところが、証券市場では単なる「遺伝子検査」に関わる企業も「遺伝子一括検査」関連銘柄として反応もしている。ちなみに「ゲノム」とは、DNAに含まれる遺伝情報全体のことを指している。

おわりに

市場規模の拡大期待から、がん遺伝子検査は異業種からの参入も活発化しており、バイオベンチャーにとどまらない物色人気に広まっている。ただ、このテーマの中心にいるのはDNAチップ研究所(2397)で、このテーマの指標株的存在だ。

主な「がん遺伝子一括検査」関連銘柄
銘柄コードポイント
DNAチップ研究所2397遺伝子検査や次世代シークエンス解析の受託がメイン。9月21日に医薬機器製造販売業許可を都から取得。
ユーグレナ2931遺伝子解析サービスを提供するジーンクエストを、7月にソフィアホールディングスから買収し子会社化。
シスメックス6869同社のがん関連遺伝子パネル検査システムが3月に、厚労省の「先駆け審査指定制度」の対象品目に指定。
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