トヨタネクストの真の姿/豊田章男社長のネット・IT事業
TBS(9401)系列各局は、「リーダーズⅡ」を放映。トヨタ(7203)をモデルとしたドラマで、創業者・豊田喜一郎氏と一緒にトヨタグループを築いていった様々な「リーダー」達を描いたドラマである。
豊田家の家訓
ところで、豊田家には「一人一事業」という家訓があるという。初代の豊田佐吉氏は機織り(豊田自動織機、6201)、二代の喜一郎氏が自動車、三代の章一郎氏は住宅事業(トヨタホーム)という具合に事業を立ち上げている。トヨタホームは昨年末、ミサワホーム(1722)を子会社化し、住宅事業も自動車と同様、国内トップを目指している。
そして現社長の四代・豊田章男氏だが、現在はトヨタの経営に掛かり切りで、自分の事業を興す暇などなさそうだが、その辺は今、どうなっているのだろう。
「章男さんの事業はネット・IT分野です。主査の時代にGAZOOというネット商談システムを立ち上げ、その後、トヨタユーザー向けのG‐BOOKというテレマティクス・サービスを始め、SLIMという物流システムも構築している。目立たないながら、IT事業は継続している」(トヨタ関係者)。
トヨタは昨年12月、「トヨタネクスト」という取り組みを開始した。トヨタが持つビッグデータやディーラー・ネットワーク、さらに様々な技術などソリューションを活用して、研究機関などからアイデアを募集し、共同開発するというオープンイノベーションプログラムだ。世界で活躍するクリエイターのレイ・イナモト氏やデジタルガレージ(4819)がパートナーを務めている。
この取り組みは技術部門が担当しているのかと思ったが、担当役員は国内販売事業本部長らで、意外にも国内営業畑の事業だった。
「章男さんのネット事業は、国内販売部門に属する『eトヨタ』という部署が担っている。このトヨタネクストは、つまりは章男社長の事業なのです」(前出・トヨタ関係者)。
これまであまりパッとしてこなかったトヨタのネット事業を、トヨタ全体のリソースを使い、外部の頭脳も取り入れてテコ入れするというのがトヨタネクストの目的らしい。ここへきて章男社長が自身の「事業」にアクセルを踏んでいるようだ。
おわりに
ドラマ「リーダーズⅡ」は複数のリーダーがトヨタを成長させていく物語だが、トヨタネクストも外部のリーダーズを活用し、ビジネスを本格化させるということなのだろう。
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