内閣改造の目玉は岸田氏の処遇/岸田氏関連銘柄を探る
安倍政権は8月3日、内閣改造を予定している。その中で注目すべきは、岸田文雄外相の扱い。岸田氏はポスト安倍の有力者とされる。石破茂・前地方創生相が安倍首相と対立軸を示して首相の座をとりに行く一方、岸田氏は安倍首相からの禅譲を狙っているとされる。
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麻生氏は後ろ盾に?
岸田氏は今年5月、「宏池会」(岸田派)の60周年行事で、「安倍首相は卓越したリーダーだが、いつまでも一人に頼り続けるわけではない。今からしっかりと力を蓄え、何をすべきか考えていく」と意欲も示している。
「改造人事で安倍首相は、岸田を官房長官、もしくは党幹事長に就任させるサプライズも念頭に置いているはずだ。中曽根首相が重鎮の後藤田正晴から中堅の藤波孝生に、小泉首相が福田康夫、細田博之から安倍に官房長官を代え、内閣に新味を加えたのに倣う戦法だ」(政治ジャーナリスト)。
近年、タカ派色の強い「清話会」(細田派)から多くの首相が出たが、岸田氏は宏池会。宏池会はリベラル派と言われるが、もともと宏池会は「軽武装・経済重視」を基本としており、結果的にリベラル寄りになっているとも言われる。岸田氏自身は、「池田勇人元首相の所得倍増論は、エンジンを吹かしながらも、中小企業、地方対策をしっかりと用意し、全体として日本経済を大きくした」とも述べている。日本の経済を考えると、岸田首相の誕生はプラスと考えてよさそうだ。
その岸田氏の政治資金から関連企業を見ると、ニトリHD(9843)、イズミ(8273)、エディオン(2730)、ホーチキ(6745)、ウッドワン(7898)、中国工業(5974)、フマキラー(4998)から寄付を受けている。
そして今、岸田氏をバックアップする姿勢を示しているのが麻生太郎財務相。今月頭に麻生派と山東派などが合併し、新派閥「志公会」を立ち上げ、さらに宏池会とも合流し「大宏池会」を立ち上げるとのうわさも出回っている。
おわりに
ちなみに、麻生氏は麻生セメント(麻生フォームクリート、1730)のオーナーであり経済、特に企業経営への関心が強い。そうした麻生氏を後ろ盾とした岸田首相の誕生は経済にとってプラスとなるのだろう岸田外相は先日、国連の政治フォーラムに歌手の「ピコ太郎」と出席し、ピコ太郎と一緒に踊る映像も報道された。仮に総理に就任すれば、その動画がアイコンとして報じられることだろう。
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