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三菱東京UFJ銀行のトップ人事/突然の退任と副頭取保険説

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株の教科書.com編集部
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三菱東京UFJ銀行(8306、MUFG)の小山田隆頭取が退任。株主総会後には取締役からも外れる。早くから「三菱のエース」と称されていた人物の突然の辞任だった。健康上の問題と説明されているが、異例なことだらけで、様々な臆測を呼んでいる。

臆測多いがやはり健康問題?

退任する小山田氏は昨年、頭取に就任したばかり。その時点で健康上の問題は見えていなかったのか。それどころか、5月15日にMUFGは役員人事を発表しており、その時点で小山田頭取は留任。それから10日もしないで突然の辞任発表というのは唐突過ぎる。この件に対する、モヤモヤ感はぬぐえない。

「小山田頭取は、金融庁の森信親長官からにらまれていたという情報がある。金融庁との水面下のごたごたで、小山田さんは辞めざるを得なかったという話もある」(金融ジャーナリスト)という。

二人の間に何があったか分からないが、三菱東京UFJは昨年、国債市場の特区別参加資格を返上。つまり、国債購入を止めた。マイナス金利の国債を買わないというのは合理的な判断だが、国債を買わないのはアベノミクスに対する反旗でもある。

日本郵政(6178)の2次売り出しで三菱UFJモルガン・スタンレー証券は幹事を務めるが、今回は幹事証券を統括するグローバル・コーディネーターからは外された。これが特別参加資格返上への意趣返しではないかともうわさされている。国との関係は確かに良好ではないのかもしれない。

ただ、小山田頭取が健康問題を抱えていたことについては、昨年の人事でその兆しが感じ取れた、と三菱グループ関係者は指摘する。

「後任頭取に三毛兼承副頭取が就任する。三毛さんは小山田頭取と同期。普通なら昨年、小山田さんが頭取になった時点で、三菱リース社長に転じる流れだった。その人事を見送ったのは、小山田さんが健康問題を抱え、万一の時のために温存させたからではないか。その証拠に今回の人事で、小山田さんの次と言われていた柳井隆博専務が、三菱リースの社長に就任した。小山田頭取が続投していれば、三毛さんが三菱リースに行くはずだったのではないか」という読みがある。

おわりに

そのほか、「海外進出強化を掲げる動向にあって、小山田頭取は英語が苦手で、米金融筋とうまく行かなかったため、やめざるを得なかったらしい」(前出・ジャーナリスト)との風評も流れている。まさかとは思うが…。いずれにせよ、メガバンクの人事だけに様々な「神の手」「天の声」があるのだろう。株価は少なくとも、さほど材料視はしなかったようだ。

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