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JPX400、JPX中小型の構成銘柄入れ替え/中小型でマルマエなどが新規採用

年に1回の「JPX日経インデックス400」(以下、JPX400)と「JPX日経中小型株指数」(以下、JPX中小型指数)の構成銘柄の入れ替えが8月7日に発表された。日経平均株価、東証株価指数(TOPIX)とともに現在では主要な株価指標の一つとなっているJPX400は、厚生年金や国民年金の管理・運用を行う「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)」の運用上のベンチマークに採用されている。今回は昨年から算出が始まった、JPX中小型指数初の銘柄入れ替えとなった。

ぐるなび、クックパッドがくら替え採用、カブドットコムはW採用

JPX400、JPX中小型の構成銘柄入れ替え/中小型でマルマエなどが新規採用

JPX400は「投資者にとって投資魅力の高い会社」で構成される指数として、東証と日経が共同開発。東証1部・2部、ジャスダック、マザーズ銘柄を対象に、過去3年間の売買代金と毎年6月末の選定基準日の時価総額を基に市場流動性の高い1000銘柄をまず選出。3年平均株主資本利益率(ROE)、3年累積営業利益、時価総額の三つの指標を、それぞれ40%、40%、20%の割合で点数化し、ガバナンスやディスクロージャーの観点から定性的な評価を加えた最終的なランキングで400銘柄を選定する。TOPIXと同じ浮動株を調整した時価総額型指数として算出され、8月第2週の第1営業日をめどに年1回の銘柄入れ替えが発表され、8月30日から新しい構成銘柄で算出される。

一方、JPX中小型株指数は、JPX400は同じコンセプトの基で昨年に誕生した新指数。選定基準日時点の時価総額上位20%、100億円以下の銘柄、直近1年間の売買代金合計額が150億円以下の銘柄を除いたうえで、3年平均ROEと3年累積営業利益を、それぞれ70%、30%の割合で点数化し、ガバナンスやディスクロージャーの観点から定性的な評価を加えた最終的なランキングで200銘柄を選定する。いわば両指数とも、株主価値向上に積極的で、営業黒字会社で流動性がある銘柄ということになる。指数自体が指数商品として売買されるために、構成銘柄に採用されると機関投資家のパッシブ運用の資金が流入する期待がある。もちろん、株価にとっては基本的に「株高材料」として働く。

今回の銘柄入れ替えでは、JPX400でソニー(6758)、アドバンテスト(6857)、西武HD(9024)、スクウェア・エニックス(9684)、コナミ(9766)が新規採用、富士フイルム(4901)、電通(4324)などが外れ、神戸製鋼(5406)や日本郵船(9101)など2年前に新規採用された銘柄が早くも脱落した。ここで注目されるのは、今回が初めての入れ替えとなったJPX中小型指数構成銘柄。今回、クックパッド(2193)とぐるなび(2440)はJPX400から除外され、JPX中小型で採用と、いわばくら替えしての復活当選。同じく採用のカブドットコム証券(8703)は、JPX400で2015年に採用され、今回はJPX中小型でも採用された。今回、岡三証券(8609)を始め四つの証券会社銘柄が除外となる中での1社採用だけに目立つ。このように、JPX400とJPX中小型の双方に採用されている銘柄は23銘柄あるという。

このほか、マザーズからは情報サイト運営のじげん(3679)、半導体など製造装置部品のマルマエ(6264)、ジャスダックからはマンション開発のアーバネット(3242)、ネット広告代理店のセプテーニ(4293)が新規採用。いずれも業績は好調だ。逆に、ジャスダックの商い面での人気銘柄であるブロッコリー(2706)が除外となっている。除外銘柄を眺めると、業績低迷・悪化銘柄や投資家向け情報提供(IR)姿勢が「塩対応」となっているところが多い。

おわりに

ROE、3年連続累積営業利益、ガバナンスを採用基準としていることから、新規採用から1、2年で除外の憂き目に合う銘柄も結構多い。対象的に、採用組は事業的に地味ながらも着実に利益を積み上げる企業が多い。投資の参考に十分なりそうだ。

JPX日経中小型指数 (8/7発表分)

※銘柄名の前の「2」は2部、「M」はマザーズ、「J」はジャスダック。無印は東証1部。

採用(51銘柄) 除外(49銘柄)
1810 松井建設 ミサワホーム
1835 東鉄工業 ナカノフドー建設
1847 イチケン 東亜道路工業
2120 LIFULL 大林道路
2154 トラスト・テック 三晃金属工業
2193 クックパッド プリマハム
2222 寿スピリッツ J ブロッコリー
2305 スタジオアリス ハローズ
2378 ルネサンス J テンポスバスターズ
2440 ぐるなび ひらまつ
2475 WDBホールディングス ジンズ
2695 くらコーポレーション トレジャー・ファクトリー
3167 TOKAIホールディングス メディカルシステムネットワーク
3186 ネクステージ 日本農薬
3228 三栄建築設計 アサヒホールディングス
3242 J アーバネットコーポレーション 三協立山
3242 ムゲンエステート 2 不二サッシ
3397 トリドールホールディングス やまびこ
3679 M じげん 不二越
3756 豆蔵ホールディングス 田淵電機
4028 石原産業 ミマキエンジニアリング
4082 2 第一稀元素化学工業 ワコム
4246 ダイキョーニシカワ 日本無線
4293 J セプテーニHD アンリツ
4318 クイック フォスター電機
4368 扶桑化学工業 新電元工業
4541 日医工 日本電子
4674 クレスコ 名村造船所
4714 リソー教育 大同メタル工業
4819 デジタルガレージ プレス工業
5015 ビーピー・カストロール エフ・シー・シー
5959 岡部 IDOM
6080 M&Aキャピタルパートナーズ ピーシーデポコーポレーション
6089 ウィルグループ 東京精密
6264 M マルマエ キヤノン電子
6323 ローツェ ニホンフラッシュ
6379 新興プランテック エイベックス・グループHD
6641 日新電機 日本写真印刷
6817 スミダコーポレーション 藤森工業
7260 富士機工 AOKIホールディングス
7965 2 象印マホービン 岡三証券グループ
8133 伊藤忠エネクス いちよし証券
8255 アクシアル リテイリング 極東証券
8703 カブドットコム証券 岩井コスモホールディングス
8925 2 アルデプロ フジ住宅
8935 エフ・ジェー・ネクスト NSユナイテッド海運
9090 丸和運輸機関 明治海運
9514 エフオン 近鉄エクスプレス
9616 共立メンテナンス イエローハット
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