![IPO銘柄の具体的な分析[第30回]](https://i0.wp.com/xn--u9j460nu9a58aw75c.com/wp-content/uploads/2017/10/jack-ipo-mv-030.jpg?fit=640%2C381&ssl=1)
IPO銘柄の具体的な分析[第30回]
今回からは、実際に現在リリースされているIPO銘柄についての分析を具体的にしていきたいと思います。早速ではありますが、まずは下記の表をご覧下さい。
銘柄 | コード | 上場日 | 主幹事 | 評価 |
---|---|---|---|---|
シルバーライフ | 9262 | 10月25日 | みずほ証券 | A |
テンポイノベーション | 3484 | 10月25日 | 東海東京証券 | A |
SKIYAKI | 3995 | 10月26日 | いちよし証券 | A |
Casa | 7196 | 10月31日 | SMBC日興証券 | C |
カナディアンソーラー | 9284 | 10月30日 | みずほ証券 | C |
シー・エス・ランバー | 7808 | 11月15日 | みずほ証券 | B |
サインポスト | 3996 | 11月21日 | いちよし証券 | S |
※JACK流の評価について([S]積極参加。1年以上貰えなくても構わない。[A]参加。[B]とりあえず参加。回数制限考慮、連続当選は回避。[C]こちらからは申し込まない。お付き合いレベル。[D]返報性の法則が確約される場合のみ。)
10月のIPOラッシュも過ぎ、11月はIPOの銘柄が若干少ないところではありますが、とりあえずは、続々とIPO銘柄のリリースは再開されていることから、今までのコラムを読み直し、しっかりと当選を獲得していだければ幸いであります。
この記事のもくじ
主幹事からみる分析
主幹事ベースで拝見すると、みずほ証券といちよし証券が際立っているところがわかります。とくにいちよし証券につきましては、SKIYAKIとサインポストといった個人的にもS評価やA評価をつけている銘柄でありますから、ここの証券会社を既に開拓している方は絶好のチャンスであります。
逆にこれからの開拓となると、銘柄の人気具合や競争率を鑑みると、今回はよほどの大口の入金や多額の個人国債購入といったことでのインパクトを与えない限り、ステージ制の絡みをあることから、純粋な完全抽選枠狙いというところしかありませんから、個人的には当選は難しいのではないかと考えております。
銘柄によって明暗が割れそう
一方、みずほ証券については、厳密に言うとIPO銘柄ではありませんが、カナディアンソーラーにつきましては、先日、ブックビルディングの仮条件の価格が98,000円~102,000円という中で、一般的にこの手のものは、それなりに人気があれば仮条件の上限で募集価格が決まるところでありますが、100,000円で決まったことから、初値自体も厳しいところが予想され、実際に周りでも結構な人数が主幹事からこの銘柄の応募を依頼されたり、私自身もシルバーライフの落選の連絡時にカナディアンソーラーなら獲得できるやらおそらく当選するというような、わかりやすい勧誘を受けたことから、顛末は想像通りになるのではないかと考えております。
もちろん、地合いやお付き合い含め、リスク承知で獲得している投資仲間も多数いることから、セカンダリー含め、公募価格を上回る局面を期待したいところではありますので。私の予想を裏切った顛末が望ましいところではあります。
初値予想でみる分析
次に初値予想ベースでみると、やはり今回、S評価をしたサインポストについては、目論見書の想定価格が2,200円でありますから、下記のIPOの初値高騰条件をほぼ満たしていることから、5,000円~7,000円を予想しています。
200株の獲得ができれば100万抜きも初値売りで考えられることから、主幹事証券に限らず、マネックス証券や大和証券、岡三証券、SMBCフレンド証券、東洋証券、エース証券、水戸証券、極東証券といった幹事証券のいずれかで、是が非でも当選が欲しい銘柄と考えております。
JACK流・IPOの初値高騰条件
- 人気のある業種である。
- 将来性がある。
- マザーズ上場銘柄である。
- VCや大株主売り抜け防止のロックアップ期間もしくは条件がある。
- そもそもの公開株数が少ない。
- 公募株数より売り出し株数は少なめである。
- 業績や利益が順調に伸びている。
- 赤字企業ではない。
- PERは妥当である。
- 上場目的が、換金性含め露骨ではないか。
- 主幹事証券会社が信頼できるか。
また、穴場というところでは、みずほ証券主幹事のシー・エス・ランバーにも注目しております。こちらは10月31日のCasaの上場後から2週間近く空白があっての再開かつ11月IPOの1発目という日程的な妙味があるということから、少なくとも公募価格割れの可能性よりも、地合いにもよりますが、逆に上振れする可能性があると予想しているところであります。
通常であれば、公募価格と初値の鞘は、2万円とか3万円抜きレベルの銘柄かもしれませんが、上記のことから5万円、あるいは10万円抜きも考えられられますから、個人的には複数獲得を狙いたいところではあります。
セカンダリーからみる分析
最後にセカンダリーベースでみると、初値形成後、すぐにストップ高をつける銘柄が売買しやすいところでありますが、こればかりはその時になってみないとわからないところでもありますから、今回は10月25日に同時上場するシルバーライフとテンポイノベーションに注目しております。
両銘柄ともそれなりに人気のある銘柄であることと、ややIPOの空白期間があっての再開ということから、初値自体はその日ではなく26日に持ち越しになる可能性もありますが、人気が分散して予想より低い初値がついた場合のそのギャップを埋めにいく鞘狙い、あるいは連動性の法則で片方の銘柄が強い、ストップ高になってしまい買えないから、まだストップ高になっていない銘柄を購入するというような流れに乗る投資法も考えているところであります。
セカンダリーの値動きも多様化している
特にこの2銘柄のセカンダリーに関わらず、ここ最近のIPO銘柄の初値後の株価形成は、一旦高値をつけてからの反落からのリバウンド、あるいは予想より低い初値からの高値取りという銘柄が散見されます。
常時、株価を監視できる専業者の方は問題がありませんが、兼業者の方はうまく逆指値注文等を活用して対応してチャンスを得るのがいいのではないかと考えております。
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