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抽選配分のポイント(2)[第11回]

抽選配分のポイント(2)[第11回]

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ようやく、6月にIPO銘柄として、ビーブレイクシステムズ(3986)のリリースがありました。個人的には、公募価格と初値の鞘(さや)は数十万円は堅いと自分は予想しておりますので、獲得できるかどうかは別として、取りあえず、全力でのブックビルディングの申し込みというスタンスであります。

交換ポイントの獲得方法

今回は大和証券のIPO抽選時の確率をあげるための交換ポイントの獲得方法の続きになります。多額の資金を用意することや、コツコツと手数料を落とすにもそれなりのリスクや時間が生じることから、このあたりの問題を解決できる唯一の方法があります。一言で言えば、大和証券グループの株主優待を獲得することになります。記事執筆時点での大和証券の株主優待は、以下のとおりの条件となっております。

権利確定月3月末日・9月末日
単元株数1000株
優待のポイント毎年、3月末日、9月末日現在の株主様に「株主優待品カタログ」をお送りし、その中からお好みの品をお選びいただいております。

株主優待の内容

3月末、9月末現在の株主様
1000株以上株主優待品カタログより 1点選択 (2000円相当)
3000株以上株主優待品カタログより 2点選択 (4000円相当)
5000株以上株主優待品カタログより 1点選択 (5000円相当)
10000株以上株主優待品カタログより 2点選択 (10000円相当)

※ヤフーファイナンス引用

これだけを見ると、単に商品カタログから写真のようなものを1点やら2点をただ選択するだけで、どう考えてもIPOとつながるイメージはありません。

ところが、この株主優待カタログをよくよく見ると、食料品やフルーツの他に最後のページの方に、「大和のポイントプログラムとの交換」が掲載されており、2000ポイント(1000株の場合)と交換することができるのであります。

ですから、こちらの優待は、前述したように、1年回の2回、3月と9月に獲得できますので、その権利日(優待を得るために保有していなければならない日)に下記の金額でポイントを得ることができます。

保有株数ポイント獲得数チャンス回数必要金額(5/12終値)
1000株2000ポイント2回668600円
3000株4000ポイント4回2005800円
5000株5000ポイント5回3343000円
10000株10000ポイント10回6686000円

ちなみに、1000株の保有であっても優待が1年間で2回あることから、3000株を保有する資金がない方でも、とにかく1000株でもそのまま保有していれば、1年間で2000ポイント×2の4000ポイントを獲得することができ、有効期限も最長3年あることから、2年間であれば8000ポイント、3年間で12000ポイントためることができることから、数年間はかかりますが、チャンス回数の上限である10回・10000ポイントをクリアすることができます。

カタログからの商品引き換えにも使える

また、このポイントは有効期限切れ直前に、商品カタログに記載されている商品とポイントと引き換えに選ぶことができることから、IPOのチャンスを狙いつつも結局のところ、株主優待品を獲得できる優れものになっております。

IPOのブックビルディングに参加しない方にとっては、普通に商品カタログから欲しいものを選択するだけですから、何の意味があるのかまるっきりわからない内容でありますが、とにかく、有効期限の失念だけ忘れなければ、この株主優待は改悪やら廃止さえなければ、継続して獲得することにうまみがありますので、ぜひ、最終手段として活用していただきたいところであります。

優待権利日に配慮しつつ安値で買うこと

しかしながら、この株主優待を使ってのポイント狙いにおいては、1点だけ問題があります。それは、とにかく、1000株でも2000株でも保有している株価が下落しては意味がないということです。

図1:株価

図のように、1年間のチャートを見ても現状の株価から500円近くまで株価が下落しており、配当利回りこそ3.9%近くありますが、仮に購入時からまた50円下がれば1000株で5万円、2000株で10万円、10000株では50万円となり、まだ当たりもしないIPO獲得の前にこれだけの損失を抱えるのは苦痛になることは言うまでもありません。

ですから、株の購入の大原則である、とにかく、3月と9月の優待権利日を鑑みながら、1円でも安い株価で購入することは言うまでもありません。
しかしながら、皆さま、ご存じとのとおり、過去にもリーマンショックやチャイナショック、あるいは地学リスク等で、直近の安値で購入できたとしてもまた、いつ、急激に株価が下がるかわかりません。

(図2)株価300円時代

実際に過去のチャートを見ると300円台の時代もありましたから、下落時のダメージは測りかねない状態になります。どのようにしたら、その株価の下落を避け、かつ確実に株主優待を獲得できるかというところの対応方法になりますが、唯一の手法がありますから、次回に掲載させていただきます。

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