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IPO的に見逃せないマネックス証券[第18回]

IPO的に見逃せないマネックス証券[第18回]

JACK
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前回までのSBI証券の紹介と活用方法に続きまして、今回から数回にわたってマネックス証券について紹介をします。マネックス証券とIPOについては、2006年に上場した価格比較サービス「比較.com」を運営する手間いらず(2477)について触れないわけにはいきません。

手間いらず(2477)でのマネックス証券の実績

募集価格の公募値が45万円に対し、上場から3日目に初値270万円がつき、一撃、225万円のリターンを得ることができたIPOでありました。

そもそもこの企業は、価格.comを運営するカカクコム(2371)の二番煎じという印象しか拭えませんが、吸い上げ資金が、この業種にしては控えめであり、VC不在であることや業績の推移、ビジネスモデル、ネーミング、需給、上場市場は人気の条件を備えており、株式の94%を保有するのがオーナー社長であることから、社長が売らなかった場合、品薄株となる可能性もあったことから、大化けした結果となりました。

その手間いらずの割当表が下記のとおりです。この表を見ると、いかにマネックス証券の割り当てが多いのが一目瞭然であります。

幹事証券社名株数(株)割合(%)
マネックス400471.50
日興シティグループ4488.00
オリックス3646.50
みずほインベスターズ1683.00
ジェット1683.00
コスモ561.00
丸三561.00
カブドットコム561.00
松井561.00
SBIイー・トレード(現SBI)561.00
SMBCフレンド561.00
東海東京561.00
IPO561.00

ちなみに、当時(2006年3月)のマネックス証券の口座数が631548件ありますので、そのうち半分の口座数の応募があったとして、当選株数4004株で割り返すと1.2%の当選確率となりますので、自分自身含めて、私の周りでも当選者が続出しておりましたので、実際には、もっと確率が高かったのではないかと推測しております。

公平性を期すためのコンピューターによる無作為抽選

基本的にマネックス証券のIPOの配分方法は、コンピューターで無作為に抽選をしており、申込社数が配分単位数より多い場合はお客さま単位に一抽選権が付与され、同じお客さまが2単位以上当選することはありません。

コンピューター抽選の具体例

マネックス証券例

  1. 需要申告されたお客さまごとに『乱数』を発生させます。この場合、Aさんは、B~Eさんと等倍の抽選権を有しています。
  2. 『乱数』を基にコンピューターによる抽選を行い当選・補欠・落選を決定します。
  3. (Aさんは3倍の需要申告をされていましたが、他の方と当選する確率は同じです。)

※マネックス証券ホームページ(HP)より

実際にマネックス証券のIPO募集等に係る株券等の、お客さまへの配分に係る基本方針 においても「新規公開株のお客様への配分は、配分の機会を公平に提供するため、原則として、当社の配分数量の全てを抽選により配分先を決定する」と明記されており、「抽選に当たっては、抽選対象となる需要申告にお申し込みいただいたお客様単位、または需要申告株数単位ごとに乱数(抽選権)を付し、その番号(抽選権)を対象に抽選を行う」と書かれております。マネックス証券においては、過去の取引実績に関わらず誰にでも当たるチャンスがあります。

ちなみに、マネックス証券において最新のIPO取扱銘柄は下記のHPで掲載されておりますので、未開設の方においては、(1)口座開設(2)入金(3)IPO応募の三つのステップで、ひたすら朗報を待つのみであります。

マネックス証券のIPOの取り扱い実績

あわせて、参考までに2017年度でマネックス証券のIPOの取り扱い実績も掲載しておきます。

コード銘柄名公開日
6551株式会社ツナグ・ソリューションズ6月30日
6550Fringe81株式会社6月27日
7940ウェーブロックホールディングス株式会社4月10日
3985テモナ株式会社4月6日
3563スシローグローバルホールディングス3月30日
3964株式会社オークネット3月29日
3983株式会社オロ3月24日
4597ソレイジア・ファーマ株式会社3月24日
6545株式会社インターネットインフィニティー3月21日
3561株式会社力の源ホールディングス3月21日
3981株式会社ビーグリー3月17日
3560株式会社ほぼ日3月16日
3979株式会社うるる3月16日
3559株式会社ピーバンドットコム3月9日
3558株式会社ロコンド3月7日
9519株式会社レノバ2月23日
3557ユナイテッド&コレクティブ株式会社2月23日
6543株式会社日宣2月16日
3976株式会社シャノン1月27日

当選しにくいものの配分数の多さは魅力

このようにそれなりの引受数がありますが、残念ながら、どの銘柄も幹事証券であり、ここ数年では手間いらずのように主幹事を務めた銘柄はなく、おおむね、多くても配分が100株単位として100人程度になっており、簡単に当選という展開にはならないところであります。

しかしながら、100株単位として、昨年のJR九州では4,574人、一昨年においては、日本郵政13,246人、かんぽ生命、1,901人、ゆうちょ銀行11,933人と大型IPOではそれなりの配分数がありますから、IPOの応募においては必須の証券会社であるのではないかと判断しております。

今月は大阪にて講演をします。ご都合がよければご参加ください。

大阪講演

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