![2018年IPO投資のゆくえ[第33回]](https://i1.wp.com/xn--u9j460nu9a58aw75c.com/wp-content/uploads/2018/01/jack-ipo-mv-033.jpg?fit=748%2C400&ssl=1)
2018年IPO投資のゆくえ[第33回]
新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。2018年に入り、IPOのリリースもまだ少ないですが、下記のようにリリースされております。参考までに私の評価も記載しておきます。
野村証券がほとんどを握る世紀
銘柄 | コード | 上場日 | 事前評価 |
---|---|---|---|
世紀 | 6234 | 2月8日上場 | A+ |
Mマート | 4380 | 2月23日上場 | B |
ブックビルディングのスタンスとして、実質、新年1発目のリリースは世紀(6234)になりますが、公募株数455,400株のうち85%超の387,300株が主幹事の野村証券のシェアとなり、他の幹事証券会社のSMBC日興証券、みずほ証券、三菱UFJモルガンスタンレー証券においては、わずか3%弱の13,600株しかありません。
さらに、SBI証券や岡三証券、極東証券においては、9,100株の2%しかありませんので、店頭数の規模を鑑みると抽選株数もごくわずかです。
さすがの私も「宝くじと違ってお金がかからない」とか「申し込みにかかる手間はほとんどかからない」とか日頃から言ってはおりますが、証券会社の担当から「IPOがはじまりました」とか「とりあえず申し込みだけはしときますか?」など、新年の挨拶や他の発注時の会話が出てこないと、さすがにこちらから世紀1銘柄の申込みのためだけに電話をすることはありません。となると、狙いは主幹事の野村証券となりますが、こちらについても獲得については厳しいという感が臨めません。
野村証券の支店数は158支店となりますから、単純に1支店あたり2,400株程度となり100株単位で割り替えと24人にしか当選になりません。実際には全てが支店に割り振りされるわけでもなく、ネット口座にも割当があります。さらには法人枠、そして、支店による傾斜配分もあり、店頭支店配分は多いところであっても2,000株、少ないところでは100株、場合によっては割当がないところもあるのではないかと推測しております。
また、新年1発目のプレミアムもあり、初値予想サイトも軒並み高値を予想していることもあり、店頭での獲得はある意味太客か今後新規に太客になれる顧客への配分が高い確率で占めること思いますので、諦めモードとなっております。
とは言っても、さすがに何の申込みもせず、傍観だけは避けたいところでありますので、店頭側の申し込みの受付処理等、一切、手間暇がかからない、野村ホームトレードか野村ネット&コールにて、ブックビルディングだけはしておくところであります。
とここまで分析したのですが、先日、突然の承認取り消しとなってしまいました。詳細な要因はまだわかっておりませんが、今年1発目として期待されていただけに、獲得の有無に限らず残念な結果となっております。
隠れた注目銘柄REIT
そのような中、正式にはIPOとはいえないとは思いますが、新規のREITもリリースされていることから、こちらも私なりの評価をさせて頂きます。
銘柄 | 上場日 | 事前評価 |
---|---|---|
CREロジスティクスファンド投資法人(3487) | 2月7日上場 | B |
ザイマックス・リート投資法人(3488) | 2月15日上場 | B- |
こちらにつきましては、不動産投資信託(REIT)であり、初値を含めて、IPO並みの高値をつくことは考え難いところであります。
しかしながら、IPOに比べて、個人的には応募をするCREロジスティクスファンド投資法人(3487)については、公募株数が203,050株となり、1株108,000円ということから、主幹事のSMBC日興証券日興を中心に応募をすれば比較的、獲得しやすいと考えております。
新規のREIT、あるいは新年1発目ということのプレミアム、そして最近のREIT指数の堅調のところから、初値は公募価格から1万円以上の初値を期待しています。もちろん、2月の地合いの状況が今はわかりませんし、日銀の買い付けはありませんので、初値買いの人気がなく、公募割れになる可能性も否定できません。その場合においては、100,000円割れから90,000円、80,000円までのセカダンリーでの買い増しで、凌いでいく戦略をとっていくところであります。
そのあたりは、公募値奪回まで、時間がかかることもあるかもしれませんが、正式な分配金予想が出ておりませんので、断言はできませんが、公募価格より単純に2割近く下がるものであれば、配当利回りは6%超になってくるのではないかと考えておりますので、そのままホールドというスタンスでもいいのではないかという判断であります。
もちろん、そのあたりの資金拘束を嫌う方や短期で増やすという観点では妙味が劣りますのでお薦めはしませんが、ある意味、ローリスクミドルリターンという考え方では、狙える銘柄であり、少なくともザイマックス・リートよりは堅調な展開があるのではないかと考えております。
2018年も注目のIPO銘柄が目白押し
いずれにしましても、今年もIPOにおいては、90社近くが予定されており、待望の大注目されているメルカリのIPOも、先日の産経新聞には6月上場の記事が掲載されておりましたし、日本証券新聞においても、10分カットの「QBハウス」や転職サイト大手の「マイナビ」、美容機器の企画開発・製造の「MTG」、さらには、ビットコイン取引所運営の「ビッドフライヤー」が予想されておりましたから、今のうちに、新たな口座開設含め、どの証券会社にどのような配分方法を狙うのか準備をする必要性があります。
また、昨年あるいは2年間近く、IPOの獲得に至らなかった口座については、廃止や移管をこれからのIPOのリリースを考えれば、このタイミングでやるギリギリのタイミングではないかと考えております。堅調な相場が続いておりますが、今年もIPOにおいても別腹という考え方で切磋琢磨委して1銘柄でも100株でもしっかりと獲得していければと思っております。
週末に下記にて講演を開催します。IPO以外についてもふれていきたいと思いますので、ご都合よければご参加下さい。
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