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地場証券との付き合い方[第29回]
今回は地場証券との付き合い方を掲載します。そもそも地場証券で口座開設するのかというところは、そのような証券会社でIPOを申し込む方がいなかったという実情があります。
なぜなら、地場証券にもIPOの配分があることは、目論書を読み込まないとわからないし、そもそも配分がその地場証券にあるかどうかは、応募してみないとわからない状態では、担当も顧客には自ら薦めたりすることはまずありません。
そして、何よりも、これだけの証券会社があり、今まで記載したとおり、IPOの獲得と言う観点で見れば、店頭証券とネット証券に口座を開設し、資金を預けるだけでいっぱいの方がほとんどではないでしょうか。
この記事のもくじ
当選確率を上げるためには種銭が必要
私自身も実際のところ、口座を開設した後に、入金が0円とか、まったく取引をしないというわけにはいきませんので、下限で30万円、上限で300万円近くいれているところであります。
IPOの当選確率を上げるという意味では、当然のことながら、1社でも多くの地場証券で口座を開設して、申し込みをする必要がありますから、下限の30万円でも10社で、300万、20社で600万円の種銭が必要になりますから、他の証券会社との資金バランスに悩むところであります。
何せ、前回、記載したとおり、いくらお金を入れようが、その証券会社に配分がなければ、話になりませんし、仮にあったとしてもその証券会社での恩恵に与るのは、4人から5人でありますが、そこでの抽選に外れれば、当選はいたしません。
実際にいまだに、私自身も口座開設してから、一度もIPOの当選を味わったことのない証券会社がいくつかあります。
IPOに優位な地場証券は減少傾向
参考までに、私自身の当選頻度は1社につき1年に1回あればいい方だと思っております。このあたりはとにかく、その地場証券でのIPOの申込者数がどれくらいあるかにより、当たり前ですが、支店数も少なく、申込者数が数人しかいない地場証券であれば、優位性は絶大になりますが、そのあたりは、10年前と異なり、なかなかそのような証券会社は、私自身はここ最近ではお目にかかったことはありません。
紹介制の地場証券はねらい目
強いていえば、一見さんお断りの証券会社で既存顧客の紹介制の証券会社であれば、少なからずの優位性があるのではないかと判断しておりますが、なかなかその紹介者を見い出す事自体難しいのではないでしょうか。もう10年以上前になりますが、黒川木徳証券(現・あかつき証券)において、なぜかHS証券の主幹事のIPO配分が手厚いという情報を入手して、口座開設に向かったのですが、当然の事ながら、紹介者がいないことから、門前払いに遭いました。
しかしながら、どうしても当時は妙味がある証券会社ということもあり、数ヶ月に再度、伺い、店頭から出てくる貴婦人の方に懇切丁寧に趣旨を説明して、紹介をお願いするというような、まず普通の人ではできない暴挙に出て、何とか口座開設をして、その後、IPOを獲得するというような、初めて聞く人には信じ難い経験をしました。
粘り強く交渉することが成功のカギ
また、他にも紹介制の地場証券の開設においては、自宅の太陽光発電の融資をお願いした銀行とグループ会社に証券会社があったことから、その銀行の融資担当に、そのグループの証券会社の口座開設をお願いして開設しました。さらには、FXの投資セミナーに参加した時にも株式投資もやりたい旨を開催者に伝えたところ、グループ会社の証券会社を紹介していただいた経緯があります。
と言うように、その気になれば、ちょっとしたきっかけで紹介制の証券会社でも扉をこじ開けることが可能でありますから、どうしても紹介制の地場証券の口座を開設する場合には、その証券会社の沿革等もいろいろ調べ上げ、口座開設に向かうことが必勝法の一つでもあります。
さすがに、証券会社の前で待ち伏せして、声をかけるというような猛者は読者の中にはいないと思っております。
口座開設した地場証券とうまくやっていくには
次にそのような中、せっかく開設した地場証券とうまくやっていくにはどうすればいいのかという点があります。IPOにおいては、少なからずの裁量配分はあるかもしれませんが、基本的には当選は、抽選になりますから、あえて投資信託や債券の購入、あるいは、多額の預かり資金を投入する必要性はありません。
いつ配分になるかわからない状態では無駄でありますし、そのような投資信託や債券を地場証券で購入するならば、大手店頭証券で購入した方が、妙味があることは言うまでもありません。
普段からそれなりの付き合いが欠かせない
また、少なくとも10万円以上の預かりと株式を1銘柄くらいは購入することをお薦めします。なぜなら、取引がない方や、預け金額がほとんどない状態が長期間続いているのに、ひたすらIPOの申し込みだけでは、突然の口座廃止の連絡があるかもしれないからです。
このような対策としての、私の地場証券の使い方として、立会外分売を活用しております。
地場証券で立会外分売を活用する
立会外分売とは、企業などの大株主が所有する株式を、証券取引所の取引時間外(立会外)に売り出される取引です。一番の特徴は、その株価で購入するよりも2%とか3%でディスカウントした価格で購入でき、購入手数料も無料になります。
さらには、立会外分売を行う企業は、東証1部への昇格条件としての株主数を増やしたい旨からの実施が多く、その後の株価の推移も堅調な銘柄があることから、購入後、しばらく放置してからの利益確定が可能になることから、地場証券であえて立会外分売に参加するようにしております。
もちろん、立会外分売においてもIPO同様、S級やA銘柄は獲得しにくく、中には店舗の考え方や人員の状況によっては、立会外分売に参加しない地場証券もありますから、そのあたりは事前に確認する必要性があります。
高利回りの銘柄を少額買い付けも効果的
また、このような立会外分売での銘柄購入以外では、10万円以下で、配当と優待価値で利回り5%以上あるような銘柄の購入であれば、下落リスクも低いことから、放置しておくことができますので推奨いたします。
いずれにしましても後は、繰り返しになりますが、店頭証券やネット証券以外にも、地場証券の口座開設は、IPOの獲得の可能性をわずかでも上げることとなりますから、口座開設にあたっての日頃から節約や投資の利益での資金確保が必須となるところであります。
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