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取引の増大が見込まれる顧客[第8回]

取引の増大が見込まれる顧客[第8回]

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JACK
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いよいよ、今回が裁量配分に優位性を上げる最後のポイントになります。それは、ずばり「今後、取引の増大が見込まれる顧客」となります。

これも言われてみればというか、ある意味、返報性の法則になるかもしれませんが、「あのお客さんなら、今後も投資資金を増やしてくれる。」あるいは、「また投資信託を買ってくれるという。」ということであれば、裁量という名の下に、支店長やら上司への説明責任を考えれば、IPOの配分がその顧客に優先順位があがることは納得するのではないでしょうか。

「ぐるなび」で見る事例

実際に私が経験した2005年のぐるなびが上場した事例を紹介します。当時も堅調なIPO相場であり、このぐるなびは公募価格(募集価格)が90万円であり、結果は上場2日目となる約2.7倍で240万円の初値がつく、素晴らしいIPOでありました。上場日の出来事を自分のブログでも以下のように掲載しております。以下、全文を転載してみましょう。

2005年4月上場銘柄である。
公募値は90万円。初日値付かず180万円スタート。フィスコ等の事前予想、担当予想等含め300万近い初値を予想していたが、240万円の初値でした。

問題はそこからでした。板を移動中で見ていたのですが、初値後の電話連絡あり、売り注文を出すか検討するが、1台の携帯しかないので、全て担当の板情報を聞きながらの注文になりました。
しかし、板が見えないというか約定のレスポンスがまったくわからなくなりましたとパニック状態の回答。
(後に注文の負荷にヘラクレスのシステムが耐えられなくなったための遅延と判明)

どうするか?まったく情報がわからない。
次の把握時には180万かもしれないし、240万円かもしれない。
当然、パニック状態ではありましたが、十分な利益は出ているし、下値指し値で売り注文。なんとか初値前後で売却終了。
まさに何が起こるかわからないというか想定外の出来事であった。まさに何が起こるかわからないというか想定外の出来事であった。
俗に言うハード障害にあたるのでしょうね。

はい、この事件をきっかけに、板情報と会話の別回線確保、また、複数の証券会社の板情報も時には必要と感じ、2台の携帯トレーダーとデビューとなりました。(その後、地合いに流れや証券会社ごとに連絡を振り分けるために3台まで増設しましたが、今は2台で十分な地合いであります。)

「ぐるなび」で見る事例:担当者とのやり取り

では、実際に私がこのぐるなびをどのように購入したというか、当選するにあたり、証券会社に口座を開設にうかがったときに、当然の事ながら、競争率が高いことから、それなりの資金を用意しての対応がベストでありましたが、当時は年度末ということから、他社の証券会社に資金をロックという名のノルマということから、多額の預け金額を入れていたことから、情けないことに、ブックビルディングの資金にも足りない50万円しか用意できませんでした。

もちろん、効果があるかはわかりませんが、口座開設書の書類にはそれなりの資金欄にチェックを入れたりして、今後は、貴殿にお世話になりたいアピールはしました。そのような中、翌日には無事に開設の連絡を頂いたので、早速、入金の手続きをして、再度、近くの喫茶店で会うことになりました。

会話がざっくり以下のような感じです。

担当(以下 担):「入金、有り難うございます。今後も取引を当社としていただけるということでありますが、追加の入金は来月にしていただけないでしょうか?」

JACK(以下J):「来月でよければ、ご協力というか追加入金は可能ですが、今月ではなくていいのですか?」

担:「実は私自身は今月の社のノルマを達成しており、次年度というか4月からの売り上げにしたいのです。」

J:「それは全然、構いませんが、何か車のディーラーみたいですね。」

担当:「すいません。なんか、入金の時期まで指示してしまいまして。」

J:「いや、私は構いませんよ。いずれにしろ貴社とは資産運用を相談したいと日頃か思っておりましたが、なかなか平日に開設にうかがえなくて、やっとこの日が来ましたから」

その後、しばし歓談した後

J:「そういえば、投資信託だといろいろあり、迷いますが、来月になればぐるなびの新規公開株があるので、もちろん、すぐに当たるかわかりませんが、取りあえず150万円の追加入金をして、その後、定期預金の解約で5月に入金、6月はボーナスを入金しますね。7月以降は、投資のパフォーマンスと相談させてください。いずれにしろ、担当としていろいろ資産運用の相談に乗ってください。」

担当:「わかりました。有り難うございます。」

と、ざっくりはこんな感じでありましたが、ところどころ、私なりに相手をその気にさせるフレーズを入れているのがわかると思いますが、結果的に、私はその後、3株の配分を頂き、450万円の利益を稼ぐことができました。

資金の入金の仕方がポイントになった

このことから、最初の50万円の入金からはじめて、追加で150万、そして、IPOの利益で450万と、いきなり私のこの証券会社の預け金額は650万と開設当初からわずか1カ月で10倍以上になりました。

ポイントとしては、原則として、今後も継続して資金が入ってくるということが、第一のアピールになったと思います。また、タイミングとしても新年度に入ってすぐというところもよかったのではないかと思っております。

以上のことから、私は、今でも証券会社に口座を開設する時には、いきなりの多額の入金する場合と徐々に入金するというパターンを使い分けております。

ほかの手法との組み合わせを考える

ちなみに、今回の私のケースを鑑みると、優良な担当(ノルマ等に苦労していない)と出会える運と口座の開設時期(年度末もしくは誰もが資金を多額に投入する時期は避ける)もプラスアルファで鍵を握るとも言えます。

なお、この手法は、資金の上積みということを考えれば、いつか天井というか限界も来ることから、今までに掲載した別の優位性で裁量をあげるか、最後は、他支店への口座移管や口座廃止で他証券会社に資金移動という選択になろうかと思います。

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