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店頭証券の攻略ポイント~岡三証券[第25回]

店頭証券の攻略ポイント~岡三証券[第25回]

JACK
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いよいよ年末に向け、IPOも有望銘柄が続々登場とのことで、9月は合計8社、10月は7社、11月は5社前後、12月は20社程度と言われ、主な銘柄としては、フリマアプリのメルカリ(4385)や宅配便国内2位の佐川急便を傘下に持つSGホールディングス(9143)など比較的大型の商社や不動産関連も上場予定(日本証券新聞より引用)ということから、個人的には大変楽しみにしており、現時点では、地合いを含め、著しい公募割れといった予想銘柄はないことから、機械的に淡々とブックビルディングをするところであります。

そのような中、今回も、再び店頭証券の攻略やポイントについて掲載いたします。

2017年は主幹事証券会社が多様化

そもそも、私の言う店頭証券は、IPOの主幹事や幹事をたくさん引き受ける、王道の大手、野村証券、大和証券、SMBC日興証券、みずほ証券、三菱UFJモルガンスタンレー証券の5社以外では、今年になって主幹事を引き受けている東洋証券、東海東京証券、岡三証券、いちよし証券になります。特に、執筆時点で東海東京証券と岡三証券は、既に2社の主幹事となっておりますので、このあたりも口座開設からのIPOの応募は必須であります。

岡三証券の優遇サービス

まずは岡三証券になりますが、ステージを設定して、当選を優遇している旨が ホームページ に掲載されています。

ステージの内訳までは公開されておりませんが、私自身は、このリリースが掲載される前に、岡三証券の店頭口座で信用取引を薦められ、実際に毎日、営業担当からお電話を頂き、売買をしていたら、簡単に今で言うところのステージ3の条件を満たしておりました。

ステージ制はわかりやすいが・・・

その結果、当時のIPOの配分には結構、連続していただいた記憶があり、担当も投資信託の8桁購入者か信用取引口座にしか配分していない旨を飲食の席で語っておりました。たしかに、投資信託も8桁近く購入すれば販売手数料だけで3%近く取られますから、2,000万の購入で単純にステージ2に位置することができます。

ちなみに大量の投資信託を購入しての下落リスクを心配する方も多々いらっしゃるとは思いますが、おそらく当時は、それほど保有の縛りもなく、手数料さえ落としておけば、1カ月とか時には10日間ぐらいで解約ができたのではないかと推測しております。実際に「私自身も1カ月保有でいいから」とか「5%下がったら解約しても構いません」というような宣伝文句をたくさんの店頭証券から受けたところであります。

ステージ制に固執する必要はない

なお、私の信用取引口座の成績においては、確かに担当の腕というか推奨銘柄は、意外に当たり、それなりのパフォーマンスを上げておりましたが、何せ手数料が高いことから、全体としてはマイナスが継続していたので、3カ月くらいでクローズしました。すると案の定、IPOの配分は来なくなりました。

そのような中、実際に、この御時世、ステージ3や2を獲得するのは難しいし、ステージ1やTでは話にならないから諦めようと考える方も多いとは思います。ちなみに、このステージ制の他に規則に基づく抽選で、個人投資家への配分予定数量の10%以上について同一条件(同一確率)の抽選もあります。

実際に今年の2月に主幹事を務めたフュージンの配分は下記のようになっております。

配分合計1,065単元
抽選配分107単元:107人(抽選割合10.04%)
ステージ制での配分958単元:958人

以上のことから、ステージ制に固執をしなくても配分数の10%近くは抽選にまわることから、チャンスがあるのではないかと考える方もいるとは思いますが、実際の岡三証券の口座加入者数を確認すると以下のような数字になります。

平成29年3月期平成28年3月期平成27年3月期平成26年3月期
顧客総口座数499,500494,861481,096469,632

つまり、岡三証券の口座の保有者がどれくらいIPOの応募をしているかわかりませんが、ざっくり半分の25万人で計算したとしても、当選確率は0.04%となり、絶望的な数値になることがわかります。

結局のところ、抽選によらない配分期待が賢明でありますが、そのような配分が今年のIPOにおいては見られないことから、そもそもの配分数が多い大型IPOや公募増資(PO)狙いまでは、ひたすら我慢しての応募となりますから、間違っても投資信託や外債の返報性狙いのIPO獲得は控えた方が賢明だと個人的には考えているところであります。

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