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メリット多し?IPOの基本を知ろう[第1回]
はじめまして。JACKと申します。今月からこちらのコラムで新規株式公開(IPO)投資について掲載していきます。
まずは、私の自己紹介をします。一言で言えば、単なる個人投資家であり、今も現役のサラリーマンで兼業投資家であります。株式投資歴は30年近くになり、ソニーショックやライブドアショック、リーマンショックといろいろなことがありましたが、なんとか退場することなく、今も株式市場に参戦しております。
また、株式投資だけに飽き足らずというか、時にはFX投資や不動産投資とお金を稼ぐあるいは増やすという観点では、様々なものにもチャレンジし今もそちらの投資も継続して実践しているところであります。日々の株式投資の取引はこちらのブログで掲載しおり、活動の告知等はこちらのサイトに掲載しておりますので、コラムと合わせて見ていただければ幸いであります。
最近では、「1万円を1年で100万円に!はじめての人の「株式」投資生活」や「百人百色の投資法 VOL.5」の出版もしておりますから、私の事をよくご存じの方もいるかもしれません。
今回のコラムにつきましては、株式投資の中でも私がここまで退場することなく投資を継続できた最大の理由というか、得意技、もしくは必殺技である「IPO投資」について、はじめての方に手取り足取り、手法を公開していくものであります。
ですから、後日になりますが、実際に私の言う通りにアドバイスというか実践するモデルケースをこちらの社員の方にもお願いしているところでありますから、そのあたりの模様もこちらのコラムで紹介していきますので、ご期待ください。
この記事のもくじ
新規株式公開(IPO)とは
IPO投資とは「いったいどんなものであるか?」あるいは「どのようにすれば、資産を増やすことができるのか?」といった、単純な問いからお答えしたいと思います。
IPOとは、「Initial(最初の)Public(公開の)Offering(売り物)」の略で、未上場企業が、新規に株式を証券取引所に上場し、投資家に株式を取得させることを言います。
株式上場に際し、通常は、新たに株式が公募をする、あるいは上場前に株主が保有している株式が売り出されます。これらの株式を証券会社からわれわれ個人投資家へ配分することをIPOといいます。
その上場企業にとっては、上場することにより、直接金融市場から広く資金調達することが可能となり、また上場することで知名度が上がり、社会的な信用を高めることができるといったメリットがありますし、配分を受けるわれわれ個人投資家にとっても以下のような非常に魅力のあるものであり、繰り返しになりますが、その恩恵のおかげで、私がまだまだ退場せずに株式市場に参戦できている理由でもあります。
IPO投資のメリット
応募や取得に際し、手数料がかからない
まずはこれが一番、大きいポイントであります。投資信託には、購入時の手数料として3%近く取るものが多々あり、購入した瞬間から損失というか、マイナスのパフォーマンスからスタートする、ある意味ものすごいというかあきれてしまう商品であります。中にはキャンペーンとか10万円以内なら無料という場合もありますが、株式投資の個別株の売買については、購入時には手数料がかかります。
このIPO投資に関しては、応募時や獲得時については、たとえ落選しようが、とにかく手数料が一切かからないところにうまみがあります。ただし、実際に当選して買い付け株を上場後に売却するときには証券会社ごとに売却手数料は発生します。
応募価格(公募価格)は割安に設定される場合が多い
この公募価格は基本的には証券会社が同業種の株価やその上場企業の財務諸表を参考に、機関投資家とのヒアリングを経て、公募価格を決定しますが、一般的には割安に設定されることが多いです。
このあたりはあまり割高に設定することによる市場の嫌気を避けることや今後の株価上昇へのシナリオに向け、ディスカウントされているのではないかと個人的には思っております。
上場後の株価が大きく飛躍している銘柄が多い
こちらは、上場の初値後になりますが、基本的には、公募獲得者や大株主やベンチャーキャピタルの売り出しが終了したことによる売り圧力の軽減(上値の軽さ)やその後の決算発表等が順調に推移することによる信頼性の向上による株価の上昇につながっていると思います。
銘柄によっては上場後の旨味も大きい
決算月の関係による配当利回りの妙味や飲食系や外食産業に多いのですが、自社関連の株主優待のリリースによる株価上昇が期待されます。また人気銘柄で株価が高かった株などは、分割することにより株価が安くなりことにより、買いが集まり株価が上がる場合が多い感じがしています。このようにIPOのメリットを掲載しましたが、2017年の株価の動きは下記のようになっております。
上場日 | 銘柄名 | コード | 公開値 | 初値 |
---|---|---|---|---|
01/27 | シャノン | 3976 | 1500 | 6310 |
02/10 | 安江工務店 | 1439 | 1250 | 1300 |
02/16 | 日宣 | 6543 | 1600 | 3000 |
02/23 | レノバ | 9519 | 750 | 1125 |
02/23 | フュージョン | 3977 | 1140 | 2872 |
02/23 | ユナイテッド&コレクティブ | 3557 | 1620 | 4500 |
今年の1月・2月に上場した6社はすべて、公開値に対して、初値が全て上回っております。仮に6社すべて応募して獲得できたとして計算すると、100株だけの合計金額は7,860円の78万6千円となり、上場日の初値で全て売却すると16,407円の164万円超となり、85万円以上の利益となり、すさまじいパフォーマンスです。
実際の保有期間はブックビルディング(IPOの申し込みを証券会社に依頼すること)から上場日までの約1週間でありますから、資金効率がいいことは言うまでもありません。この結果だけをみると、今にでもすぐに申し込みたい、という方がほとんどではないでしょうか。
必ずしももうかる・IPO株を手に入れられる、わけではない
もちろん、全てが全て、初値が公開値を上回るということはなく、そもそもの公募価格が強きに設定されているもしくは、大株主やベンチャーキャピタルが行う換金売りの規模から、公開値を下回る大きく期待を裏切るような銘柄もあります。また、私自身も経験しておりますが、東日本大震災の2日後に延期することなく上場した銘柄もあり、公開値の40%近く安い価格で初値がついたこともありましたから、リスクはゼロでありませんので、そのあたりは御留意ください。
また、皆さんも聞いたことはあると思いますが、一昨年の郵政グループ上場や昨年のJR九州上場が堅調な初値をつけたことにより、IPO投資は人気が出ており、そもそも、応募しても当選という名の配分がなければ、単なるお金がかからない宝くじということになってしまいます。

では、そのあたりのリスクの軽減方法、そして、誰もが単刀直入にお聞きがっているどのようにすれば、IPOが当選するのかという最大の疑問が残ると思いますので、次回は引き続き、そのあたりの対応について掲載していきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
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