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店頭証券の攻略ポイント~岡三証券

店頭証券の攻略ポイント~岡三証券

いよいよ年末に向け、IPOも有望銘柄が続々登場とのことで、9月は合計8社、10月は7社、11月は5社前後、12月は20社程度と言われ、主な銘柄としては、フリマアプリのメルカリ、佐川急便を傘下に持つSGホールディングス、比較的大型の商社や不動産関連も上場予定(日本証券新聞より引用)ということから、個人的には大変楽しみにしており、現時点では、地合いを含め、著しい公募割れといった予想銘柄はないことから、機械的に淡々とブックビルディングをするところであります。

そのような中、今回も、再び店頭証券の攻略やポイントについて掲載いたします。

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岡三証券で見る優遇サービス

そもそも、私の言う店頭証券は、IPOの主幹事や幹事をたくさん引き受ける、王道の大手、野村証券、大和証券、SMBC日興証券、みずほ証券、三菱UFJモルガンスタンレー証券の5社以外では、今年になって主幹事を引き受けている東洋証券、東海東京証券、岡三証券、いちよし証券になります。

特に、執筆時点で東海東京証券と岡三証券は、既に2社の主幹事となっておりますので、このあたりも口座開設からのIPOの応募は必須であります。

まずは岡三証券になりますが、こちらは、ステージを設定して、当選を優遇している旨がしっかりとホームページ(HP)に掲載されております。

新規公開株の配分に関する お客様向け「優遇サービス」について

弊社では、新規公開に際して募集等を行う株券または外国株信託受益証券(注)(以下「新規公開株」といいます。)の買い付け申し込みに対する配分方法につきましては、「募集等に係る株券等のお客様への配分に関する基本方針」に掲げる方針に従い、原則として一定抽選およびステージ制による優遇サービスを導入したステージ制抽選を行っております。各ステージの設定方法等は、下記の通りとなりますのでよろしくお願いいたします。

1.「ステージ」の設定方法 ステージについては、お取引実績に応じて、 それぞれ3つのステージを設定いたします。なお、個人投資 家のうち、通信取引口座を開設のお客様および支店口座を開設のお客様でインターネットより需要申告されたお客様は、お取引実績に関わらず、「ステージ T」といたします。

① 各ステージの条件 平成 26年 7月(基準月:平成 26年 3月~平成 26年 5月)以降のステージ見直し分より、個人投資家に 適用されるステージ条件については、①お預かり総資産額基準を撤廃、②手数料基準を国内株式売買手数料 (3カ月合計)から総手数料(3カ月合計)に変更、③各ステージの基準手数料金額を変更し、以下の基準で決定いたします。

ステージ ステージを満たす条件
ステージ 3 総手数料(3カ月合計) 100万円以上
ステージ 2 総手数料(3カ月合計) 50万円以上100万円未満
ステージ 1 総手数料(3カ月合計) 50万円未満
ステージ T 通信口座 インターネットからのIPO申し込み

引用元:岡三証券

このように当然の事ながら、ステージ制下での抽選における優遇で順番は、
ステージ T < ステージ 1 < ステージ 2 < ステージ3
となりますから、理想はステージ3となるわけですが、さすがにわずか3カ月で手数料を100万円以上落とすのは厳しいのではないでしょうか。

ステージ制はわかりやすいが・・・

ステージ制はわかりやすいが・・・

しかしながら、ステージの内訳までは公開されておりませんが、私自身は、このリリースが掲載される前に、岡三証券の店頭口座で信用取引を薦められ、実際に毎日、営業担当からお電話を頂き、売買をしていたら、簡単に今で言うところのステージ3の条件を満たしておりました。

その結果、当時のIPOの配分には結構、連続していただいた記憶があり、担当も投資信託の8桁購入者か信用取引口座にしか配分していない旨を飲食の席で語っておりました。たしかに、投資信託も8桁近く購入すれば販売手数料だけで3%近く取られますから、2,000万の購入で単純にステージ2に位置することができます。

ちなみに大量の投資信託を購入しての下落リスクを当然の事ながら、心配する方も多々いらっしゃるとは思いますが、おそらく当時は、それほど、3カ月とか半年保有の縛りもなく、手数料さえ落としていただければ、1カ月とか時には10日間ぐらいで解約ができたのではないかと推測しております。実際に「私自身も1カ月保有でいいから」とか「5%下がったら解約しても構いません」というような宣伝文句をたくさんの店頭証券から受けたところであります。

なお、私の信用取引口座の成績においては、確かに担当の腕というか推奨銘柄は、意外に当たり、それなりのパフォーマンスを上げておりましたが、何せ手数料が高いことから、結局のところ、口座のお金としてはマイナスが継続していたので、3カ月くらいでクローズしました。すると案の定、IPOの配分は来なくなりました。

そのような中、実際に、この御時世、ステージ3や2を獲得するのは難しいし、ステージ1やTでは話にならないから諦めようと思う方も多いとは思います。ちなみに、このステージ制の他に規則に基づく抽選で、個人投資家への配分予定数量の10%以上について同一条件(同一確率)で行う抽選もあります。

岡三証券のHPにもこちらも以下のように掲載されております。

A.一定抽選による配分 個人のお客様への配分は、配分の機会を公平に提供するため、原則として一定割合について同一条件下での抽選(以下「一定抽選」といいます。)により配分先を決定いたします。その要領は以下の通りであります。
① 抽選は、ブックビルディング期間中に当社に行われた需要申告のうち、個人のお客様からのものを対象に、抽選日に当社が行います。この場合、当社が配分する数量のうち、個人のお客様を含む一般投資家への配分予定数量の 10%(単位未満の端数が生じた場合は切り 上げます。)を一定抽選に付すことといたします。なお、できるだけ多くのお客様に配分が行われるよう、一人のお客様への当選数量は1単位とさせていただきます。

引用元:岡三証券

実際に今年の2月に主幹事を務めたフュージンの配分は下記のようになっております。

配分合計 1,065単元
抽選配分 107単元:107人(抽選割合10.04%)
ステージ制での配分 958単元:958人

以上のことから、ステージ制に固執をしなくても配分数の10%近くは抽選にまわることから、チャンスがあるのではないかと考える方もいるとは思いますが、実際の岡三証券の口座加入者数を確認すると以下のような数字になります。

平成29年3月期 平成28年3月期 平成27年3月期 平成26年3月期
顧客総口座数 499,500 494,861 481,096 469,632

つまり、岡三証券の口座の保有者がどれくらいIPOの応募をしているかわかりませんが、ざっくり半分の25万人で計算したとしても、当選確率は0.04%となり、絶望的な数値になることがわかります。となると、結局のところ、抽選によらない配分期待が賢明でありますが、なかなか、そのような配分が今年のIPOにおいては、見られないことから、そもそもの配分数が多い大型IPOやPO(公募増資)狙いまでは、ひたすら我慢しての応募となりますから、間違っても投資信託や外債の返報性狙いのIPO獲得は控えた方が賢明だと個人的には考えているところであります。

個人投資家
バーテンダー、予備校講師、サラリーマンと多彩な職歴を歩む傍ら、IPO(新規公開株)を中心に2億円近くまでの資産を稼ぐ。株式投資を主戦場としつつもFX投資や不動産投資にも参戦している。「日本証券新聞」にて月1コラム連載。

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1万円を1年で100万円に! はじめての人の「株式」投資生活
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