
アクティブ型とパッシブ型、投資初心者はどちらの投資信託を選べばいい?
数えきれないほどの本数がある投資信託は、投資初心者にとっては投資銘柄を選ぶことにも一苦労でしょう。特に運用方法の違いは重要で、アクティブ運用とパッシブ運用の違いを理解することが大切です。
今回は、アクティブ運用とパッシブ運用のどちらの投資信託を購入すべきか、運用方法の違いから考えてみましょう。
この記事のもくじ
積極的に値上がり益を狙う「アクティブ運用」
アクティブ運用は、値上がり益(キャピタルゲイン)を積極的に狙う運用方法であり、アクティブ運用を採用しているファンドをアクティブファンドと呼ばれます。アクティブファンドは大きな値上がりが期待できそうな銘柄に積極的に投資するため、比較的値動きが荒いのが特徴です。
その反面、マーケットの上昇局面では後述するインデックスファンドを圧倒するパフォーマンスを見せることもあります。
アクティブファンドの代表格は中小型株ファンド
アクティブファンドは、中小型株ファンドやテーマ株ファンドが中心です。時価総額の大きい"値がさ株"の株価を押し上げるには、それなりの買い圧力が必要ですが、中小型株ならそれほどの買い圧力を必要としないので、積極的に上値を狙うアクティブファンドには、中小型株が適しているのです。
また、人工知能(AI)やドローン、自動運転といった特定のテーマに関連する銘柄(テーマ株)は投資家からの人気も高く、株価が上昇しやすいので、多少割高感があっても、成長性がある銘柄であれば積極的に投資することが特徴です。
市場平均への連動を目指す「パッシブ運用」
パッシブ運用とは、日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)、ダウ平均といった株価指数(インデックス)の値動きに連動することを目指す運用です。アクティブ運用と比べるとリターンは小さいものの、リスク管理も容易というメリットがあります。
パッシブ運用を取り入れた投資信託の代表格はインデックスファンドであり、指数に連動する運用を目指すことで低コストで低めのリスクとそれなりのリターンが期待できます。
インデックスファンドが手軽に売買できる上場投資信託(ETF)
一部のインデックスファンドは個別株式と同じように上場することで、通常の株式と同様に売買することができます。それが、上場投資信託(ETF)です。ETFは個別株式と同様にリアルタイムでの値動きがあり、より機動的な運用が期待できます。
投資信託は1日1回しか価格が更新されませんが、ETFはリアルタイムで取引価格を知ることができます。インデックスファンドを購入するのであれば、ETFも検討範囲に入れるべきでしょう。
アクティブとパッシブではどちらを購入すると良い?
アクティブファンドとパッシブファンドのどちらを選ぶべきなのかは、積極的に上値を狙うのか、リスクを抑えるのかによって変わります。積極的に上値を狙うならアクティブファンドを、リスクを抑えるならインデックスファンドを選択すべきでしょう。
パッシブ運用では比較対象(ベンチマーク)とするインデックスを上回るリターンは期待できませんが、アクティブ運用では上昇時にインデックスを上回るリターンが期待できます。その反面、下落局面でのリスクはインデックスファンドよりアクティブファンドのほうが大きくなります。それぞれの投資スタンスに合わせた銘柄選びをしてみましょう。
資金の性質から運用タイプの別を選ぶ
株式投資の鉄則は、過度に利益を追い求めないことです。将来のキャピタルゲインだけを考えるとアクティブ運用は魅力的ですが、大きなリターンが期待できることはそれだけリスクがあることと裏表の関係にあります。
過剰にリターンを求めると、それだけ大きなリスクを負う危険があります。短期でのリターンを狙うのであればアクティブファンド、中長期での安定した資産形成を考えているのであればインデックスファンドを中心に、異なる性格のファンドを組み入れる「コア・サテライト戦略」を取り入れることで、運用成績の改善が期待できます。
まとめ
アクティブ運用とパッシブ運用ではその性格は異なり、アクティブファンドとインデックスファンドの運用も異なるものとなります。
積極的に上値を追い求めるのにインデックスファンドを買い付けたり、リスクを抑えるのにアクティブファンドを買い付けるなど、ちぐはぐな運用にならないように、自分の投資方針に沿ったファンドを買い付けることが重要です。
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