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アクティブ型とパッシブ型、投資初心者はどちらの投資信託を選べばいい?

アクティブ型とパッシブ型、投資初心者はどちらの投資信託を選べばいい?

徳田陽太
徳田陽太
記事の難易度:★★★☆☆

数えきれないほどの本数がある投資信託は、投資初心者にとっては投資銘柄を選ぶことにも一苦労。

特に運用方法の違いは重要で、アクティブ運用とパッシブ運用の違いを理解することが大切です。今回は、アクティブ運用とパッシブ運用のどちらの投資信託を購入すべきか、運用方法の違いから見てみましょう。

積極的に値上がり益を狙う「アクティブ運用」

アクティブ運用は、積極的に値上がり益(キャピタルゲイン)を狙う運用方法であり、アクティブ運用を導入しているファンドをアクティブファンドと呼ばれます。

アクティブファンドは大きな値上がりが期待できそうな銘柄に積極的に投資するので比較的値動きが荒く、マーケットの上昇局面ではインデックスファンドを上回るパフォーマンスも期待できます。

アクティブファンドの主流は中小型株ファンド

アクティブファンドは、中小型株ファンドやテーマ株ファンドが中心です。時価総額が大きい値がさ株の押し上げにはまとまった買い圧力が必要ですが、時価総額のそれほど大きくない中小型株には大きな買い圧力を必要としないので、積極的に上値を狙うアクティブファンドには、中小型株が主流なのです。

人工知能(AI)やドローン、自動運転といった特定のテーマに関連する銘柄(テーマ株)は投資家からの人気も高く、株価が上昇しやすいので、多少割高感があっても、成長性がある銘柄であれば積極的に投資することが特徴です。

市場平均への連動を目指す「パッシブ運用」

パッシブ運用は日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)、ダウ平均といった株価指数(インデックス)の値動きに連動することを目指す運用です。アクティブ運用と比べるとリターンは小さいものの、リスク管理も容易というメリットがあります。

パッシブ運用を取り入れた投資信託の代表格はインデックスファンドであり、指数に連動する運用を目指すことで低コストで安定したリターンが期待できます。

インデックスファンドを手軽に取引する上場投資信託(ETF)

一部のインデックスファンドは個別株式と同様、証券市場に上場して通常の株式と同様に売買できるものがあります。それが、上場投資信託(ETF)です。

投資信託の基準価額は1日1回の更新ですが、ETFはリアルタイムで取引価格が決まるので、より機動的な運用に向いています。インデックスファンドに投資するなら、ETFも検討範囲に入れるべきでしょう。

アクティブとパッシブはどちらが良い?

アクティブファンドとパッシブファンドのどちらを選ぶべきなのかは、積極的に上値を狙うのか、リスクを抑えるのかによって変わります。積極的に上値を狙うならアクティブファンドを、リスクを抑えるならインデックスファンドが選択肢に入ります。

パッシブ運用ではインデックスを上回るリターンは期待できませんが、アクティブ運用ならインデックスを上回るリターンが期待できます。反面、下落局面でのリスクはアクティブファンドのほうが大きくなります。

運用目的でファンドを選ぶ

株式投資で取引を続けるための鉄則は、過度に利益を追い求めないことです。将来のリターンだけを考えるならアクティブ運用は魅力的ですが、それだけリスクがあることと表裏一体の関係にあります。

短期でのリターンを狙うならアクティブファンド、中長期での安定した資産形成を考えているのであればインデックスファンドを中心に、異なる性格のファンドを組み入れる「コア・サテライト戦略」により、運用成績の改善が期待できます。

まとめ

アクティブ運用とパッシブ運用の性格は真逆であり、アクティブファンドとインデックスファンドもその性格には大きな違いが生まれます。

積極的に上値を追い求めるときにインデックスファンドを買い付けたり、安定運用を前提としているときにアクティブファンドを買い付けるなど、ちぐはぐな運用をしないためにも、投資方針を明確にしてた上で、その方針に沿ったファンドの買い付けが必要となります。

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