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トランプ相場とは何だったのか?今さら聞けないその背景

トランプ相場とは何だったのか?今さら聞けないその背景

徳田陽太
徳田陽太
記事の難易度:★★★☆☆

2016年大統領選挙で、下馬評を覆して実業家のドナルド・トランプ氏が勝利してから、「トランプラリー」と呼ばれる米国市場の株価上昇が続きました。当初は大統領就任が不安視されていたトランプ氏ですが、マーケットフレンドリーな政策を前面に打ち出したことで市場はポジティブな反応を示しています。

今回は、トランプラリーが起きた背景と、その理由を見てみましょう。

就任前は先行き不透明感から、リスク資産が売られる展開に

2016年の大統領選挙の選挙期間を振りかえると、先行き不透明感から主要国の株価指数は大きく下がる展開になりました。日本では円高が進み、米国株式が売られる展開になりました。

マーケットが最も嫌うことは不透明な情勢であり、不透明な大統領選の行方からリスクオフムードが進展。ヒラリー氏が勝っても今後の改革に期待を持てない一方、トランプ氏が勝つと何をするのか想像もつかなかったことから、投資家は一旦ポジション調整をした訳です。

そのため、大統領選挙の投開票前後は急速に株安が進み、円高ドル安を招きました。これが、トランプ大統領就任以前のマーケットの動きです。

過激な選挙公約が更なる混乱を招く

イスラム教徒の入国禁止やメキシコからの不法移民排斥を訴え、アメリカの輸出入に直接影響する北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉や環太平洋パートナーシップ協定(TPP)に署名しないと宣言した選挙公約が嫌気されたことは、株価が不安定な値動きをする要因になりました。

このように、選挙期間中のトランプ氏の演説は非常に過激なものであり、マーケットはトランプ氏の選挙公約に先行き不透明感を感じる展開になりました。

選挙戦勝利後は政策期待を背景に株価急騰

選挙公約が嫌気された選挙期間でしたが、経済政策の柱として積極的な財政出動と大幅な法人減税を訴えたことから、トランプ氏勝利後のマーケットは、マーケットフレンドリーな経済政策を好感したことで、非常にポジティブな反応を示しています。

実際に、トランプ流の経済政策の恩恵をダイレクトに受けると考えられた米国の製造業関連銘柄が軒並み上昇する展開となりました。

マーケットは金融機関の株価修正も好感

マーケットの先行きを考える上で、金融関連銘柄の値動きは非常に重要です。トランプ氏が選挙戦勝利以後、米国の金融関連銘柄は非常に強い展開になりました。

金融関連銘柄の上昇の背景には、上述した経済政策にあります。大規模な法人減税は企業に設備投資意欲をもたらし、景気回復により金融政策が正常化すれば、金融関連銘柄にとってポジティブな材料である金利上昇が期待できます。

トランプ氏が選挙戦勝利以後、金融関連銘柄が上昇したことも堅調なマーケットをもたらした大きな理由の一つと言えるでしょう。

リスク先行による円売り、長期金利上昇によるドル買いがマーケットを下支え

トランプ氏の勝利後のマーケットはリスクオンムード一色であり、円が売られてドルが買われる円安ドル高展開となり、円安進展を受けて、日本の株価指数も上昇したことは、記憶にも新しいことと思います。まさに典型的なリスクオンムードとなったわけです。

為替動向の観点から見ても、リスク先行による円売りと長期金利上昇によるドル買いがマーケットを下支えする構図になったと言う訳です。

マーケットフレンドリーな政策が日本の株式市場にも好影響をもたらす

トランプ氏のマーケットフレンドリーな政策を背景に、堅調な米国市場に連れ高する形で日本株式も上昇し、円安が進んだことも好感されました。米国の長期金利の上昇期待は中長期的な円安材料となり、国内主力企業の企業業績の向上の材料となります。国内企業の企業業績も比較的良好だったことも、日本株式に貢献しました。

トランプ氏の大統領就任は、日米両方の株価上昇にポジティブに働いたということです。

まとめ

上述したように、トランプ相場とは、政策期待がもたらした株価上昇であり、財政出動と大幅な法人減税の二本柱からなる経済政策をマーケットが好感したということです。米国のファンダメンタルズが良好だったことも上昇トレンドの下支えになったと言えるでしょう。

事前の下馬評を覆すトランプ大統領の誕生が株式市場に与えたインパクトは非常に大きいものがあったのです。

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