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トランプ相場とは何だったのか?今さら聞けない株のこと

トランプ相場とは何だったのか

株の知識レベル:★★★☆☆

米大統領選でトランプ氏が勝利以後、米国の株価が上昇の一途を辿っていることは、周知の事実です。この間の株価上昇こそが、いわゆるトランプ相場です。

当初は大統領就任が不安視されていたトランプ氏。しかし、蓋を空けてみれば、マーケットは株価上昇でポジティブな反応。トランプ相場をもたらした要因は一体何だったのでしょうか。ここからは、トランプ相場をもたらした背景と、その理由について詳しく確認して行きたいと思います。

就任前は先行き不透明感から、リスク資産が売られる展開に。

まずは、米国大統領選のキャンペーン期間を振り返ってみましょう。先行き不透明感から、主要先進国の株価は大きく売られる展開になりました。マーケットが最も嫌うことは、不透明な情勢です。

実際に、この間も不透明な大統領選の行方からリスクオフムードが進展。日本では円高が進み、米国では株が売られる展開になりました。

ヒラリー氏が勝っても今後の改革に期待を持てない。一方で、トランプ氏が勝っても何をしでかすか想像すらつかない。つまり、投資家は一旦ポジション調整を行った訳です。

よって、株安が進展し国債の利回り低下を招いた。これが、トランプ大統領就任以前のマーケットの動きです。

過激な選挙公約が更なる混乱を招く。

より詳しく株価の変動要因を確認してみましょう。結論から言うと、トランプ氏の選挙公約が不安定な株価をもたらした原因です。キャンペーン期間中のトランプ氏の演説は非常に過激。特に、マーケットはトランプ氏の選挙公約に先行き不透明感を感じる展開になりました。

イスラム教徒の入国禁止やメキシコからの移民排斥問題。さらに、自国の経済動向に直結するNAFTA再交渉やTPP に署名しないことも話題になりました。これらの選挙公約が嫌気されたことも、株価が不安定な値動きをする要因になりました。

選挙戦勝利後は政策期待を背景に株価急騰。

様々な選挙公約が嫌気されたキャンペーン期間でしたが、トランプ氏勝利後のマーケットは非常にポジティブな反応。特に、ウォール街ではトランプ氏の積極的な経済政策を好感。株価も急騰する展開になりました。トランプ氏の経済政策の柱は、積極的な財政出動と大幅な法人減税。共に、景気刺激策として知られています。

実際に、選挙戦勝利後は、これらの政策の恩恵をダイレクトに享受出来るGMやフォード等の主力株が上昇。また、キャタピラー等の建機株が買われる展開になりました。

マーケットは金融機関の株価修正も好感。

マーケットの先行きを考える上で、金融株の値動きは非常に重要です。結論から言うと、トランプ氏が選挙戦勝利以後、米国の金融株は非常に強い展開になりました。

金融株の上昇は、マーケットに強い安心感をもたらします。上昇の背景は、上述した経済政策にあります。法人減税は、企業に設備投資意欲をもたらします。また、景気が回復すれば金利も正常化します。

つまり、緩やかな金利上昇が見込まれる訳です。金利の上昇は、金融株にとってポジティブ。トランプ氏が選挙戦勝利以後、金融株が上昇したことも堅調なマーケットをもたらした大きな理由のひとつと言えるでしょう。

リスク先行による円売り、長期金利上昇によるドル買いがマーケットを下支え。

長期金利上昇によるドル買いがマーケットを下支え

トランプ氏の選挙戦勝利後は、リスクオンムード一色。為替の動向を確認しても、比較的安全な資産とされる円が売られる展開に。この円安進展を受け、日本の主要株価指数が上昇したことは、みなさまの記憶にも新しいでしょう。まさに、安全資産売りのリスク資産買いの流れになった訳です。

また、ドルの上昇背景を確認すると、堅調な米国経済に裏付けられた利上げ観測があります。さらに、積極的な財政出動がもたらす副作用が、長期金利の上昇を招く側面もあるのです。為替動向の観点から見ても、リスク先行による円売り、長期金利上昇によるドル買いがマーケットを下支えする構図になったと言う訳です。

マーケットフレンドリーな政策が日本の株式市場にも好影響をもたらす。

堅調な米国株式市場に連れ高する形で、日本の主要株式指数も上昇。トランプ氏のマーケットフレンドリーな政策を背景に、円安が進展したことも好感されました。

米国の景気刺激策がもたらす、米国長期金利の上昇期待は、中長期的な円安材料になります。円安とは、すなわち、国内主力企業の企業業績の向上に貢献します。

また、国内企業の企業業績も比較的良好だったことも、日本の主要株価指数上昇に貢献しました。トランプ氏の大統領就任は、日米両方の株価上昇にポジティブに働いたということです。

まとめ

上述したように、トランプ相場とは、政策期待がもたらした株価上昇を指します。具体的には、財政出動と大幅な法人減税を柱にした、トランプ氏の政策をマーケットが好感したということです。米国のファンダメンタルズが良好だったことも上昇トレンドの下支えになったと言えるでしょう。トランプ氏が世界の株式市場に与えたインパクトは非常に大きいものがあったのです。

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