
レンジ相場とは?株価の動きからトレンドシグナルを見つけよう
マーケットの値動きの方向性(トレンド)には、狭い範囲での値動きに終始するレンジ相場や一方向に動くトレンド相場、さらに政策期待相場や業績相場など、さまざまなマーケットトレンドが存在します。
今回は、数あるトレンドの中でも独特なレンジ相場の特徴と、取引をするときのポイントを見てみましょう。
この記事のもくじ
狭い範囲での値動きが続くレンジ相場
レンジ相場とは、株価や為替といった資産のある一定範囲内での値動きに終始する相場の方向性(トレンド)です。チャート上ではローソク足の陰線と陽線が交互に現れて、持ち合いの様相を呈していることを示唆します。
レンジ幅が狭いほど出来高が小さく、投資家が判断に迷っていることを示唆します。裏を返せば、市場参加者が少ない状況と言えるのです。
レンジ相場は投資家心理の迷いの表れ
レンジ相場の裏付けには、重要イベントのタイムテーブルを確認するのが効果的です。レンジが極端に狭いときには前後にイベントがないので値動きの材料がないことが珍しくないので、新たな投資をしないのが無難です。
特に、重要指標の発表や要人発言が間近なタイミングでは、その内容を見極めてからの投資となるので、特にボックス相場を形成しやすいと言えます。
レンジ相場は底値の買いが鉄則
レンジ相場での投資は、レンジが極端に狭いときを除いて、底値で買い注文を入れるのが鉄則。
売買が活発な銘柄は反発期待も大きいため、比較的安心して取引できます。出来高がそれなりにあるということは、市場参加者がそれなりにいることの表れなのです。
出来高を伴いボックスを上抜ければ上昇シグナル
レンジ相場の形成期間は、ボックスの上限越えに挑んだのに抵抗線(レジスタンスライン)を超えられなかった状況でもあります。
レジスタンスラインを抜けるのはトレンドが変わる強いシグナルであり、上昇シグナルと捉えられます。
出来高をともなってボックスの上限を上抜けると、基本的に上昇トレンド入りしたと考えられます。
レンジ相場の代表格は三角持ち合い
値動きの幅が小さくなり、相場の進行方向に向かって三角形を形成するチャートを三角持ち合いと言います。三角持ち合いの終盤は値動きがほとんどなくなるので、取引機会も激減することになります。まずは、三角持ち合いの形をイメージできるようになることが重要です。
三角持ち合いはチャート形状もわかりやすく、投資初心者でも分かりやすく参照しやすいテクニカル指標です。こちらも、レンジ相場で注目したいポイントの一つと言えるでしょう。
持ち合いを上放れれば上昇、下放れれば下落トレンド
三角持ち合いはその後の値動きが非常に重要です。終盤でもみ合い状態から上放れすれば上昇トレンド、下放れしたら下落トレンド入りのシグナルと判断できます。
下放れすると商いが細った状態から急激にトレンドが形成されるので、投資家心理もどちらかに向かうきっかけになるのです。
まとめ
特徴的な動きや値動きの小ささから、レンジ相場は投資初心者にもエントリーしやすい場面と言えます。トレンドの転換点にさえ気を付ければ、リスク管理もしやすいのは魅力と言えます。
チャートを主な判断材料とするテクニカル分析のきっかけとして、三角持ち合いはベターな選択肢の一つとして役立つことでしょう。
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