
ボラティリティとは?価格変動の激しさからリスクを図ろう
株式投資をしていると耳にする機会が多い言葉はいくつかありますが、その中でも取引に大きく影響するのが「ボラティリティ」です。
ボラティリティがわかれば投資する銘柄のリスクを把握して、銘柄選びも効率的になります。今回は、ボラティリティとは何か、そして株式投資にどう活かしていくかを解説します。
この記事のもくじ
価格変動率を意味する「ボラティリティ」
ボラティリティとは、株式などの金融商品の価格変動率を表す指標です。
ボラティリティ「○%」という形で表し、「ボラティリティが高い・低い(大きい・小さい)」という使われ方をします。ボラティリティは株式取引だけでなく、外国為替証拠金取引(FX)でも使わます。
ボラティリティの活用方法
ボラティリティが高いほど高リスクと言われますが、これは値動きが激しいとボラティリティが高くなる傾向があるためです。反対に、値動きが大人しい銘柄はボラティリティも低くなり、低リスクとみなされます。
デイトレードなどの頻繁な売買をする人はボラティリティが高い銘柄、大幅な値動きは望まずじっくり保有したい人はボラティリティが低い銘柄を選ぶのが一般的です。
ボラティリティには2種類ある
ボラティリティは現物株だけでなく、その他の金融商品でも活用されています。例えば、オプション取引のオプションに付けられている権利料(オプションプレミアム)を決定する時に使われます。
このときに使われるボラティリティは、「ヒストリカル・ボラティリティ(HV)」と「インプライド・ボラティリティ(IV)」の2種類があります。
2つのボラティリティの違いはどこにある?
ヒストリカル・ボラティリティ(HV)とは「歴史的変動率」のことで、過去の原証券とのリターンの標準偏差から求められます。ヒストリカル・ボラティリティでも有名なのは、日経平均株価の過去20日分の変動率から計算する「日経平均HV」でしょう。
これに対してインプライド・ボラティリティ(IV)とは「予想変動率」のことで、現在の市場のプレミアムから逆算し、市場参加者が今後株価がどう動くと予想しているかを表します。以前は「日経平均HV」のように「日経平均IV」として算出されていましたが、現在は日経平均ボラティリティ・インデックスに置き換えられています。
投資信託も活用するボラティリティ
最近では投資信託でもボラティリティを活用した商品が出てきています。これらの投資信託は、高ボラティリティ銘柄を組み入れることでハイリスク・ハイリターンを売りにしている商品や、リスクを最低限に抑えるために低ボラティリティ銘柄しか入っていないことを売りとしている商品もあります。
ボラティリティという言葉の意味を知っていれば、投資信託を購入する時の判断材料とできます。
ボラティリティを知れば今後の予想もできる
投資信託を購入する時には、組み入れられている銘柄の会社名や業績を確認しても、ボラティリティまで見ることは少ないと思います。
しかし、ボラティリティをチェックしておくことで、値動きをある程度予測しやすくなることが期待できます。
まとめ
ボラティリティを知れば、銘柄分析がより高度になることが期待できます。投資対象となる個別銘柄や投資信託を探すときには、ぜひ意識して見てみるようにしましょう。
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