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テクニカル分析とは?過去の値動きから先行きを判断する方法

テクニカル分析とは?過去の値動きから先行きを判断する方法

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徳田陽太
徳田陽太
記事の難易度:★★☆☆☆

銘柄分析の手法は、基礎的経済条件(ファンダメンタルズ)に基づいて分析するファンダメンタルズ分析と、主にチャートの形状から投資判断を下す「テクニカル分析」に分けられます。どちらも投資判断に役立ちますが、短期取引を主体とする投資家にとってより有用なのがテクニカル分析です。

今回は、テクニカル分析の基礎知識を見てみましょう。

短期取引に向くテクニカル分析

テクニカル分析とは、過去の経験則をもとに、チャートの形状をみて先行きを判断する分析手法であり、短期の先行きを判断するのに向いている分析手法として知られています。

長期投資でもテクニカル分析を活用する場面はありますが、期間を長くとるほどマーケットイベントも増えるので、テクニカル分析だけでは長期投資の分析には心もとない側面は無視できません。

出来高に注目すれば精度が上がる

短期投資のポイントの一つに、その銘柄における「出来高」を把握することがあります。「出来高」とは、その銘柄の取引がどの程度行われたかを測るための指標であり、その銘柄がもつ勢いを知ることができます。

株価の上昇は資金流入なしには起こらないため、出来高に乏しい銘柄は株価上昇の可能性も低いのです。テクニカル分析と合わせて時系列で投資したい銘柄の出来高を確認すれば、より効果が期待できるのです。

一目均衡表と移動平均線は使いこなそう

テクニカル分析を利用するなら、代表的な指標であり利用頻度も高い「一目均衡表」と「移動平均線の2つは使いこなせる必要があります。

この2つの理解度に応じて、投資の分析精度も格段に向上します。

一目均衡表は時間の概念、移動平均線はEMA利用がおすすめ

一目均衡表で重要な判断材料となるのが、先行スパン1と先行スパン2に囲まれた部分の雲です。強気相場ではローソク足は雲の上にできて、雲の上限が先行スパン1、下限が先行スパン2の形になります。反対に弱気相場では先行スパン2が上限、先行スパン1が下限になり、ローソク足が雲の下に存在します。強気相場と弱気相場のどちらも雲は抵抗帯であり、トレンドサインとして活用できます。

移動平均線で主に使用するのは25日平均線と75日平均線ですが、より長期のトレンド把握には、200日移動平均線が便利です。同様に指数平滑移動平均線(EMA)も非常に有用なテクニカル指標の一つです。ダマしであるケースもありますが、直近のトレンドに敏感に反応してくれます。

過度にテクニカル分析を信用するのは禁物

テクニカル分析はチャートの形状で判断するので、ファンダメンタルズによる裏付けがないのは注意が必要です。

投資判断においてテクニカル分析は重要な判断材料ですが、過度に信用するのはNG。テクニカル分析は過去の経験則を参考に先行きを予測する分析手法なので、過度に信用することは避けるべきでしょう。

ファンダメンタルズ分析と併用して分析精度を高める

一般に株価を決める最大のファクターは業績であり、企業業績や決算発表の内容が大きく影響します。ファンダメンタルズへの理解が不十分だと、仕手筋が裏にいる仕手株に手を出すようなことにもなりかねません。

ファンダメンタルズがしっかりしている企業を厳選したうえで、テクニカル分析でさらにふるいにかける。この2段階を意識すれば、投資リターンの大幅な改善が期待できます。

まとめ

テクニカル分析は、株式投資において欠かせない判断材料です。短期取引を主体にするなら、テクニカル投資をメインにするべきです。

投資対象となる銘柄を選ぶときには、テクニカル分析に頼りきらず、ファンダメンタルズ分析との併用を念頭に置きましょう。テクニカル分析は安定したファンダメンタルズがあってこそ、その効果を発揮するのです。

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