
株の「材料」とは?株価を動かす原因の見つけ方
株価が上昇する時、「いい材料が出たから上昇した」と言われることがあります。反対に株価が下がっていたら「悪い材料がある」という表現をします。
株式取引でいうところの「材料」とは一体何なのでしょうか。何が材料になるのか、そして、材料を探す時に注意しないといけないことはあるのでしょうか。今回は、「材料」について取り上げていきます。
この記事のもくじ
株価を動かしているものは何だろう?
株価が動くのには必ず理由があります。株でいう材料とは、株価を動かす要因や情報のことなのです。
例えば、業績の好調・不振、または新商品の開発や不祥事などがあると大きなニュースになり、当日や翌日に大きく変動します。これらのニュースはテレビや新聞等で報じられるので、気を付けていれば簡単に見つけられます。
ただし、ニュースに出た時点で他の人たちにもその話題は知られています。出遅れると、株式を売買する時には思惑を外れた株価になってしまっているかもしれません。
また、研究時点で発表された新商品の開発などでは、期待を込めた株価になる場合もあります。研究・開発の失敗があれば、失望感から今まで以上に株価が下落してしまうこともあります。
国の動きや世界情勢も材料となる
株価は企業の動向だけでなく、国全体の動きも影響します。よく話題に上がるのは「円高・円安」ですね。
円高になれば自動車産業などの輸出関連企業の業績見通し悪化が話題になります。反対に、円安になれば原料を外国から輸入する食品関連企業が原材料の高騰により業績が悪化したというニュースを耳にします。これは企業自体に問題がなくとも、円高・円安というだけで株価が動くパターンです。
それ以外にも、政情不安、選挙の結果や政権交代、大きな国際会議の流れ次第でも株価が変動します。そして、外国の政治の変化でも動くことがあります。これは日本の企業が海外とのつながりを強く持っているためです。
海外での商品展開や海外子会社を持っている企業はたくさんあります。自分の保有する株式の企業が海外にも販路を持っているならば、日本国内だけでなく海外の情報が材料となるのです。
材料がないときはどうすればいい?
企業自体の目立ったニュース、そして国内外政治のニュースがある時は株価が動く材料を探しやすいかと思います。
しかし、情報不足で全く材料がない、つまり「材料難」の時はどうやって株式取引を行えばいいのでしょうか。
そんなときはおそらく株価の動きも小さいため、市場の動向を見守りましょう。材料難の時は、株価だけでなく売買高も減る傾向にあります。銘柄によっては売買したくても取引が成立しないこともあります。
材料難を避けるなら、どんな銘柄がいい?
頻繁な取引を希望する人はなるべくニュースで取り上げられやすい企業の株式を狙うことをおすすめします。
それでも材料を探すのが難しそうなら、海外と繋がりがある企業を狙ってみるのはどうでしょうか。企業自体の材料がなくても為替の動向で株価が変動するかもしれません。ただし、どんな小さい情報にも気を配っておくようにしましょう。
材料出尽くしとはどのような状態のこと?
材料出尽くしという言葉があります。その名の通り、株価が動く材料が出尽くしてしまった状態のことです。または、材料が出たにもかかわらずほとんど株価が動かない場合も材料出尽くしと呼ばれます。
株価はその銘柄への期待で動くことが多々ありますので、好材料が報道された時点で株価が上昇してしまうのです。悪材料の時も同じです。
例えば、ある企業で当期の業績が良さそうだというニュースが出たとします。株式市場は敏感に反応してすぐに株価が上がります。しかし、決算報告の時期になって予想通り好業績だったとしても、そこからは株価はほとんど上昇しません。これが材料出尽くしです。または材料織り込み済みともいわれています。
材料出尽くしの時の株式取引の仕方
材料が出尽くした時に株式取引をしたい場合はどうするのがベストなのかを考えてみましょう。
材料出尽くしの時も材料難の時のように株価が動きにくく、売買高も減ります。そのような際は慌てて動かず市場を見守るのがベストです。その状況でも取引をしたいなら、新しい銘柄に投資するのはどうでしょう。
そのためにも、日頃から様々な業種の銘柄のチェックをしておくといいでしょう。いくつか投資対象の候補があると、ある銘柄で値動きが全くなくても次の銘柄にすぐに乗り換えることができます。
まとめ
株価が動くには材料の有無が非常に大切です。ただし材料難や材料出尽くしに陥る可能性はどの銘柄にもあります。
「絶対にこの業種・銘柄でないと投資しない」と決めるのではなく、様々な業種に目を付けておくことで材料難・出尽くしで取引が滞るのを避けられるようになりましょう。
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