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本当にリスクは回避できる?スプレッド取引とはどんなものなのか

本当にリスクは回避できる?スプレッド取引とはどんなものなのか

たじりひろこ
記事の難易度:★★★☆☆

スプレッド取引とは、株式の取引に限らずFX取引など金融取引で使われる手法。株式取引の初心者には難しいかもしれませんが、慣れてくると、どのような市場の状況でも利益を取りやすくなる手法として利用できることでしょう。

今回は、スプレッド取引について詳しく取り上げていきます。メリットやデメリットについても見ていきましょう。

アービトラージ(裁定)取引とスプレッド取引について

スプレッド取引について述べる前に株式取引にある手法「アービトラージ取引」について紹介します。

この手法は信用取引や先物取引で使うもので、2つの銘柄もしくは現物株と先物の割高な方を売り、割安な方を買います。その後、2つの価格差が縮小してきたら反対売買し利益を得るという取引です。

アービトラージ取引の利点はリスク回避ができるという点です。株価がどのように動いても利益を得ることができ、もし、損失を出したとしても軽減することもできます。スプレッド取引はこのアービトラージ取引の1つなのです。

FXの売買でも使われるスプレッドについて

スプレッドという言葉は、株式取引よりもFX取引の時に使われる方が多いかもしれません。FX取引でのスプレッドでは、売値と買値の差を表します。そしてこのスプレッドを手数料としてFX会社に支払わないといけません。

FX取引の例えでは分かりにくいという人には「日本円⇔外貨の両替」といえば分かりやすくなるでしょうか。日本円から外貨に両替する場合は「現在のレート+1円」外貨から日本円に両替する時は「現在のレート-1円」で取引されます。このプラス(マイナス)1円の部分が金融機関への手数料となるのです。

FX取引で使われる「スプレッド」は株式取引の「スプレッド」とは若干意味が違うので注意しておきましょう。

カレンダースプレッド取引とは?

スプレッド取引にはいくつかの種類がありますが、まず「カレンダースプレッド取引」を見ていきます。

カレンダースプレッド取引は「限月間スプレッド取引」とも呼ばれています。同じ商品で一方の限月(先物の期限が満了になる月。日経平均先物は3、6、9、12月)を売り、もう一方の限月を買うという手法です。

どちらを買い、どちらを売るかですが、期近のオプションが売りになり、期先のオプションが買いになります。ただ、この取引は投資家側が売買の組み合わせを考えてそれぞれ注文を出すのではなく、最初から組み合わせて取引されているものもありますので、売買一括で注文を出すことも可能です。

カレンダースプレッド取引のメリットは、決まった範囲内で株価が動く「レンジ相場」の時に利益を得やすくなることです。また、期先のものを買うことによって期近の売りのリスク軽減にもつながります。

カレンダースプレッド取引のデメリットとは?

カレンダースプレッド取引のデメリットには、値動きのリスクがあります。例えば、期近の価格が期先の価格を下回ってしまったらリスクヘッジにはなりませんので気を付けないといけません。

そして、どうしても現物株よりも投機的に投資をしてくる人たちが集まってきます。少しでも動きに乗り遅れたら、大きな損失を出してしまう可能性もあるのです

インターマーケットスプレッド取引とは?

インターマーケットスプレッド取引とは?

インターマーケットスプレッド取引は「市場間スプレッド取引」とも呼ばれています。同じ限月でも市場によって価格差が出る場合があります。その価格差を狙って利益を得ようとする取引です。

この取引ではまず、割高な方を売り、割安な方を買います。その後、その2つの差を利ザヤとして得ます。同じ様な日経平均先物でも、市場によって参加者や流入資金の額、そして思惑が違いますので価格の差が出ることはよくあるのです。

片方の市場の商品を売買する時より、リスクも回避できますし、利益も取ることができる取引となっています。

インターマーケットスプレッド取引の弱点

インターマーケットスプレッド取引にも気を付けないといけない点があります。自分の予想通りに値動きしなかったら損をしてしまいますが、それだけではありません。

この取引は違う市場でそれぞれ売買をしているため、もし大幅に価格が変わってしまった場合、追加の証拠金を差し入れる必要が出てくるのです。しかも、2つの市場で取引しているため、追加証拠金も2市場分必要になります。

売買で出る損だけでなく、追加証拠金の負担もありますので、取引する際は慎重に行うようにしましょう。

まとめ

スプレッド取引は普段の株式取引とは取引方法が少し違うため、難しく感じるかもしれません。ある程度、市場の勉強をする必要も出てきます。しかし、リスクを回避できる取引として、現物株取引よりも力を入れる投資家も多くいるようです。

現物株取引だけでは物足りない、信用取引等リスクの高い取引を行うから、リスクヘッジも行いたいと思う人は、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。

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