
効率よく有望銘柄を探す「スクリーニング」とは?
投資銘柄を探す基準はいろいろとありますが、「好きな銘柄」や「有名な会社」などの基準で選ぶとどうしても失敗しやすい傾向があります。そこでおすすめしたいのが、業績や値動き、成長性といった視点で銘柄を探す「スクリーニング」です。
スクリーニングを使いこなせれば、投資対象の候補になる銘柄を的確に探し出す一助となります。今回は、スクリーニングの考え方と利用するときのポイントを見てみましょう。
この記事のもくじ
銘柄探しの考え方「スクリーニング」
銘柄探しにはいくつかの方法がありますが、世間の話題から情報を得て銘柄探しのヒントとする手法が手軽で推奨されています。この手法は手軽に情報が手に入る反面、重要情報や本当に良い銘柄を見落とすリスクは小さくありません。
これに対して全ての上場銘柄から特定条件で検索して該当するものをピックアップする手法が、スクリーニングです。スクリーニングを活用すれば情報収集や個別銘柄を個別に見る必要がなくなり、投資対象となる銘柄を効率的に探すことができます。
スクリーニングで何がわかる?
証券会社によって細かな違いがありますが、スクリーニングの条件設定は共通項目を設定できます。SBI証券を例に見ると、以下の6つを指定することが可能です。
- 条件なし
- 大型優良株
- 成長株
- 割安優良株
- 逆張り型
- 値上がり追求型
さらに、市場別・業種別などの、より細かい条件の指定や、チャートの動きも検索条件にすることも可能です。
検索条件を「チャートのみ」にしておくと、業績等は関係なく値動きだけに注目して銘柄を探してくれます。短期で売買して利益を得たい人にはピッタリの検索方法です。
スクリーニングツールから証券会社を選ぶのはあり?
スクリーニング機能は証券会社で口座開設をすると利用できるので、口座開設済みなら試してみる価値はある機能といえます。証券口座を開設していないのであれば、スクリーニングツールの使いやすさで証券会社を検討してみるのも良いでしょう。
スクリーニングツールに定評がある証券会社は、先ほどのSBI証券やテーマ検索ができるマネックス証券、松井証券などがあります。
スクリーニングでこれから伸びそうな銘柄を探す
スクリーニングで銘柄探しをする利点はいくつかありますが、思いがけない魅力的な銘柄を見つけることができるのが最大の魅力です。特に大きな値上がりを狙うテンバガー銘柄探しでは、スクリーニングの活用が欠かせません。
テンバガー銘柄は大型株よりも中小型株に隠れている可能性が高いものの、中小型株の情報は積極的に探しに行く姿勢がないと手に入りません。スクリーニングを活用することで、テンバガー候補の銘柄をより見つけやすくなることが期待できます。
スクリーニングで絞り込んだら個別銘柄を精査しよう
スクリーニングは銘柄探しの優秀なパートナーですが、その結果はあくまで過去の数字から導き出されたものだということを忘れないでください。信じすぎることなく自分の目でも情報を精査することを心がけましょう。
非常に便利なスクリーニングですが、候補となる銘柄はより詳しく調べることは欠かせません。少しでも悪い兆候が出るだけで株価は下がることが多いものです。不祥事や業績予想の下方修正が伝えられると、大きく値上がりするどころか値下がりのリスクがあります。
情報の鮮度も必ずチェックしよう
企業ニュースに目を配るのも大切ですが、スクリーニングに反映されている情報がいつのものなのかを確認しておきましょう。
株価やチャートの分析もしてくれますが、気づかないうちに古い情報を分析しているということもあります。当然ですが株式投資において古い情報は全く役に立ちません。可能なら複数のスクリーニングツールを使って情報の比較を行うことをおすすめします。
まとめ
スクリーニングを活用することで、効率のよい銘柄探しが実現できます。今後の投資銘柄に迷っているというのならば使わない手はありません。
冷静な目で分析してくれるツールとして、銘柄分析の一環として活用を検討してみてください。
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