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投資効率を重視するなら無視できない株価指標「投資利益率(ROI)」

投資効率を重視するなら無視できない株価指標「投資利益率(ROI)」

徳田陽太
徳田陽太
記事の難易度:★★☆☆☆

企業業績や各企業がどれだけ収益を上げられるかは、個別銘柄やマーケット全体の値動きを左右する大きな材料になります。言い方を変えれば、マーケットの値動きのかなりの部分は、ファンダメンタルズ分析で説明できます。特に長期投資においては、ファンダメンタルズ分析は必要不可欠。

今回は、ファンダメンタルズ分析の重要指標の一つである投資利益率(ROI)について確認していきます。

投資指標の一つ「投資利益率(ROI)」

費用対効果の大きい企業には、誰もが投資したいと思うもの。そんなときには投資指標の一つである投資利益率(ROI)を見てみましょう。ROIは投下資本に対してどれだけ効率的に収益を上げているかを見る株価指標です。高ROI銘柄は、株式投資でも買い材料と判断されるのです。

高ROI銘柄への投資は合理的

ROIは、売上から投資額を差し引いた事業利益(EBIT)を投下資本(全投資額)で割ることで求められます。ROIを求めるときには、資本金や社債、借入金等も投下資本に分類される点に注意しましょう。

ROI = 事業利益 ÷ 投下資本 × 100

ROIの値が大きければ大きいほど、収益性が高いビジネスが実現できていると考えられ、投資に値する銘柄と判断されます。

欧米では投資効率を重視した投資が主流

欧米諸国は費用対効果にシビアであり、近年ではROIや株主資本利益率(ROE)など、投資効率に着目した投資指標を重視する投資が注目を集めています。年金基金やヘッジファンドといった機関投資家の中には、一定水準のROIやROEを満たさない銘柄を買わないという自主ルールを設けているケースも珍しくありません。

日本でも投資効率を追求する運用が広まりつつあり、2014年から算出・公表がはじまったJPX日経400指数はその典型と言えます。

海外に多い高ROI銘柄

高ROI銘柄は持続可能な成長を遂げることが多いのですが、日本市場で長年力強い成長を続けている企業となると、具体的な企業名をイメージできる方は少ないと思います。

一方、米国市場に目を向けるとニューヨーク証券取引所(NYSE)やNASDAQ(ナスダック)には、長年力強い成長を続けている優良銘柄が多数上場しています。投資効率を上げるには、海外市場に目を向けることも重要なのです。

高ROI銘柄は長期投資にも最適

高ROIを維持している会社は、利益を出すことがうまい会社と考えられます。経営も比較的スリムであることが想定されるため、今後も持続可能な成長が期待できます。

成長が維持できれば株価の上昇期待も高まるため、高ROI銘柄は長期投資に適した銘柄と言えるのです。

投資の神様もROIを重視している?

「オハマの賢人」として知られるウォーレン・バフェットもROIを意識した投資をしているといわれています。バフェットは、良い銘柄を良いタイミングで買い、良い会社である限り持ち続ける「超長期投資」です。

実際、バフェット氏は自身のポートフォリオの大きな部分を占める銘柄として、コカ・コーラやプロクター・アンド・ギャンブルに投資してきたことが知られています。この投資こそが、バフェット氏がROIを意識した投資をしていると考えられる何よりの証明なのです。

まとめ

現在のマーケットトレンドは投資効率を追求することであり、ROIやROEと言った株価指標を知っているのと知らないのとでは、投資戦略や期待リターンも大きな違いを生むことにつながります。

ROIやROEを重視する投資では、バフェットの長期投資が投資初心者でも比較的参考にしやすい手法といえます。株価指標の意味や使いかたを理解して、適切な投資判断を下せるようになりましょう。

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