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投資リスクをランクづけ?格付け会社とは

投資リスクをランクづけ?格付け会社とは

横山研太郎
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株の知識レベル:★★★☆☆

株価は時々、格付けの引き上げや引き下げによって上下することがあります。そして、その格付けを行うのが格付け会社です。

格付けは高い方がいいということはわかっていると思いますが、どのランクがどういうことを意味するのか正確に理解している人はあまり多くないでしょう。今回は、格付け会社と格付けについて簡単に説明してみます。

格付けとは何?どうやって決められるの?

格付けとは、政府や企業の信用状態を簡単な記号で表したものです。また、特定の金融商品の安全性を表示するために付けられる場合もあります。簡単に言うと、政府や企業に貸し付けたお金が返ってくる可能性が高いかどうかを表したものだということです。

私たち投資家はその格付けがあれば、投資判断がしやすくなります。そのため、格付けが上下することで株価が変動することがあるのです。ただし、格付け自体が株式の売買を推奨しているものではない点には注意しましょう。

第三者として格付けをする格付け会社

格付け会社は、格付けされる会社とは直接の関係がない民間企業です。格付けの対象となる政府・企業の財務状況や業界の状況などを分析し、総合的に判断して格付けを付与します。

世界的に有名なところでは、ムーディーズ、スタンダード&プアーズ(S&P)、フィッチが知られています。また、日本の格付け会社としては日本格付研究所(JCR)が有名です。

格付けランクの表示は各社で異なる

こういった格付け会社が格付けを行いますが、ランクの表示方法は各社で異なります。「トリプルA」と呼ばれる最高位では、「AAA」と表示されることが多いですが、ムーディーズでは「Aaa」と表示されます。また、各ランクの中でも、さらに細かく分けられている場合もあり、その違いを「1・2・3」という数字で表したり、「+・-」という記号で表したりするものがあります。

ただ、「投機的要素がある」と判断される境目は「ダブルB(BBまたはBb)」で共通しています。そのため、どの会社の格付けであっても、「トリプルB以上は投資適格級、ダブルB以下は投資不適格級」と判断することができます。

格付けの基準も各社で異なる

格付けの基準も各社で異なる

格付けを付与する基準も、格付け会社ごとに異なります。非常に複雑な基準を用いて分析を行っており、その基準を公表している格付け会社もあります。しかし、どのような場合にトリプルAになるのかといった明確な基準までは公表されていません。

ただ、さまざまな角度から分析した結果、その政府や企業がデフォルトする(債務を返済できない)確率を求め、それを格付けに反映させています。

格付けの疑問① 同じ企業でも複数の格付けが存在する

格付けは投資判断をする際の参考にすることができますが、格付けを見ていると不思議に思う点もあります。

ある企業の格付けを確認しようとすると、複数の格付けが存在する場合があります。というのも、企業の信用状態は変わっていくうえ、債券を発行するたびに「その債券のデフォルト率を表した格付け」が公表されることがあるためです。

もし、債券の購入を検討しているのであればその債券に関する格付けを、株式の購入を考えているのであれば最新の格付けを参考にするのがよいでしょう。

しかし、前述の通り、格付けはその政府や企業が破綻しないことを保証するものではありません。格付けのランクが変わることで株価などが上下することはありますが、あくまで参考程度に考えるようにしましょう。

格付けの疑問② 格付けの方法には2種類ある

また、格付けをする方法には2種類ある点にも疑問を持つ人がいるでしょう。

格付けには、債券を発行しようとする企業が格付け会社に格付けを依頼した場合の「依頼格付け」と、格付け会社が独自に行った「勝手格付け」があります。

依頼格付けは、債券を発行しようとする企業が依頼しているため、格付けに必要な費用をその企業が支払います。つまり、格付け会社にとって、その企業が「お客様」になってしまうのです。そのため、お客様のために甘い格付けをしてしまう可能性があるのではないかと疑問に思うかもしれません。

ただ、格付け会社は、高い格付けをした企業が次々破綻してしまうと信頼を失ってしまうため、安易に甘い格付けはしないはずです。実際、高い格付けをしていた企業が次々と破綻したようなケースは、ほとんどありません。

しかし一方で、サブプライムローン問題の原因となった金融商品で不透明な格付けがされていたのではないかといった声や、破綻寸前の企業に高い格付けがなされていたケースがあったことも事実です。そのため、格付けだけを鵜呑みにするのはよくないと言えるでしょう。

まとめ

格付けは、投資判断をする際の参考にしやすい簡単な記号で表示されています。けれども、格付け会社は「安全性」に重点を置いた分析をしているだけに過ぎません。

株式投資では、安全性以外に収益性や成長性も重視する必要があります。そのため、格付けを参考にしながら、他の側面でも投資をする魅力があるかを判定するようにすると良いでしょう。

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