
銘柄探しは取引のしやすさを表す「流動性」に注目しよう
投資で重視するべきポイントはいくつかありますが、ある銘柄が市場にどれだけ出回っている度合いを示す「流動性」があります。いくら買いやすい銘柄でも、流動性に乏しければ投資に値しない銘柄と考えられます。
流動性は、株式取引にどう影響するのでしょうか。今回は、流動性の見方や取引への活用方法を見てみましょう。
この記事のもくじ
取引の成立のしやすさに影響する「流動性」
流動性とは、株式市場でその銘柄がどれだけ活発に取引されているかを表す代表的な指標です。流動性の高い銘柄は取引が成立しやすく、流動性が低い銘柄は取引が成立しにくい傾向があります。
取引が不成立になると利益確定や損切りができないリスクが出てくるので、流動性の高い銘柄に取引が集中する傾向があります。
流動性が高い銘柄は機関投資家も参加しやすい
流動性が高い銘柄は個人投資家だけではなくヘッジファンドや金融機関、年金基金などの機関投資家も取引に積極的に参加します。機関投資家が積極的に取引に参加することで、流動性を高水準を維持するのに貢献します。
流動性が高い銘柄は値上がりしやすく、流動性が低い銘柄は不人気銘柄となり、さらに値下がりする傾向があります。
流動性の高い銘柄に共通する特徴
流動性の高い銘柄に共通する特徴として、発行済み株式数が多く時価総額が大きい銘柄であることがあげられます。
そのため、東証グロース上場銘柄よりも、東証プライム・スタンダード上場銘柄の方が高い流動性を期待できます。
流動性はどこで確認できる?
流動性を確認するもっとも簡単な方法は、新聞の株価欄です。全ての上場銘柄の前日の出来高が一覧で掲載されているので、どの銘柄の出来高が多きかったのかが一目で確認できます。ウェブ上で手早く確認するなら、ヤフーファイナンスでも出来高ランキングは毎日発表されています。
銘柄選びに悩んだら流動性が高い銘柄を選ぶ
銘柄選びで迷ったときには、流動性の高さを基準に選ぶのも一つの選択肢です。流動性が高い銘柄は売買が成立しやすいだけではなく時価総額も大きいので、個人投資家の取引が株価に影響することは極めてまれです。
また、流動性が高い銘柄は知名度が高い銘柄であることが多く、投資情報の収集もしやすいので、投資判断を下しやすくなるのも見逃せないポイントです。
流動性が高くても注意が必要なときもある
流動性が高い銘柄は取引リスクを低くできますが、その内容次第では注意が必要になるときもあります。
例えば、目立った材料がないのに低水準で推移していた銘柄の流動性がいきなり上向いたときには、仕手筋が参入していることが考えられます。仕手筋が参加している銘柄は仕手株となりやすく、取引を続けるリスクは大きく高まります。
まとめ
出来高が大きく流動性が高い銘柄は、安定的に株価が推移する傾向が強いだけではなく売買が成立しやすいので、投資初心者が参加するには最適な銘柄と言えます。
新たに銘柄探しと投資をはじめるなら、流動性は注目するべきポイントの一つといえるでしょう。
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